『しゃれのめす』三(閑人亭日録)

 洲之内徹『しゃれのめす』世界文化社ニ○○五年三月一日 初版第一刷発行を気の向くままに何篇かを再読。昨日の佐藤清三郎の素描は、目次頁にニ点掲載されていた。確かに魅力的だ。短い文章をいく篇か読む。

《 今の美術界で、水彩画が画壇の辺境化した観があるのは、それには理由がないわけではない。絵の具が単に色であるだけでなく、その材質感が画面構築の重要な要素になり、油絵の具の強靭な材質性を駆使してさまざまな開拓が試みられてきた現代絵画の動きの中で、材質性の希薄な水彩画が脇へ押しやられてしまったのは止むを得ないのではないか。
  しかし逆に、紙の生地と透明な色彩とを武器にした水彩のメチエの描写力には、油絵の追随を許さないものがある。 》 「孤独な水彩画」 107頁

《 どんなにいい画家でも(画家に限らず)マスコミに名前が出なければ在れども無きが如く、存在しないにひとしいというのがこんにちの現実だが、そのマスコミに名前があ出るのには、マスコミにパイプの通じている美術批評家が何か書いてくれるか、言ってくれるかしなければどうにもならないという仕組みになっている。 》 「根っからの絵かき松田正平」 144頁

 味戸ケイコさんから個展「オリーブの雨上がり」の案内葉書が届く。ギャラリー装丁夜話。
 https://www.souteiyawa.com/gallery/
 昼前、急に雨。夕方、栃木県から来客。

 ネット、うろうろ。

《 女の性と生殖をコントロールして国民の頭数を増やすのは国家の重要な事業。「女が女らしく」というのは、黙って性を差し出して納税者、労働力を増やせ。「男が男らしく」というのは労働力、戦闘員として相応しくあれということではないですかね。 》 マキエマキ
https://twitter.com/makiemaki50/status/1659343667344318466

《 まるで桜を見る会? 黒塗りの情報開示から見えた安倍氏国葬の姿 》毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20230515/k00/00m/040/152000c