『アートの力/美的実在論』二(閑人亭日録)

 マルクス・ガブリエル『アートの力/美的実在論』堀之内出版2023年4月28日 第一刷発行を少し読む。

《 美は心理的な構築物ではないので、人間が一匹の動物として良い、悪いと感じたことのみには還元できない。私が拠って立つ芸術哲学の観点においては、美とはなにかが成功していることを示す言葉である。美は単に美学的な成功を示す規範の名であり、醜悪はその反対である美学的失敗の名にすぎない。 》 52頁

《 別の言い方をすれば、私たちは美しいものの経験を、快楽から区別すべきなのだ(両者はたいてい結びつくことが多いとはいえ)。 》 53頁

《 私たちが対象を知覚できるのは、その対象と同じ領域に存在しているからにほかならない。私の哲学用語で言うなら、同じ意味の場に存在しているということだ。意味の場とは、簡単に言えば、特定の仕方で現われたさまざまな対象の総体のことである。 》 59頁

《 カント美学の核心をなす前提には、近代哲学と同じ基礎的誤りがある。精神と世界を対立させるという誤りだ。「向こうの」世界が実際に「鑑賞者のいない世界」だと信じること。 》 61頁

《 アート作品は、科学的対象であれ、その他の対象であれ、普段目にする対象とは明らかに異なる。というのも、アート作品は知覚関係のなかに入り込むことで、自分自身を知覚させるからだ。言ってみれば、アート作品には、人に自分を思考させる能力があるのだ。そしてその能力は、私たちがアート作品について考えるときに発現する。 》 66頁

《 ところが、あなたが「この奇妙な作品は何を意味するのだろう」と自問するやいなや、彫像はあなたを考えさせる。作品はあなたのうちに様々な思考を呼び起こし、そのようにして作品のことを考えさせはじめる。アートはこのように、私たちの神経システムと精神を使って自分を現実化するのだ。 》 67頁

《 美的経験、すなわち、アート作品の知覚は、一般に間接的段階の知覚関係である。知覚関係についての知覚関係である。 》 74頁

 ネット、うろうろ。

《 若い時はそこまで強く感じていなかったのに、最近偉大な人が次々亡くなっていく気がするのは、自分が年老いたということだ。自分の生きた時代が終わっていくということ。 》 大野左紀子
https://twitter.com/anatatachi_ohno/status/1661494354161315840

《 「責任は感じるもので取るものではない」
  安倍元首相の毒がもはや自民党全体にまわっています。 》 和人 佐々木
https://twitter.com/DvAyhCEE75JEXVH/status/1661694751433965569

《 こんな不誠実な政権が、
  世界第三位の軍事大国になろうとする大軍拡だの、原発促進だの、、

  もうおそろしくて 》 so sora
https://twitter.com/sosorasora3/status/1661671152291561473

《 それにしても岸田文雄鳴り物入りで発表した「異次元の少子化対策」が「高校生にも1万円」て、あまりにショボすぎ!海外には何兆円もバラ撒いるのに、国内には1万円かよ?つーか「子どもが高校生になると1万円も貰えるのか!よし、もっと子どもを作るぞ!」って思う国民なんているわけねえだろ!w 》 きっこ
https://twitter.com/kikko_no_blog/status/1661655321792872449

《 チンケな国になったもんだ… 》 会田誠
https://twitter.com/makotoaida/status/1661811753335013376

《 湾岸のタワマンは、とにかく、風のある雨の日で冬が地獄なんですよね。
  建築設計が歩行者対応や低層部の庇や回廊をまったく考えていないので、エントランス前のビル風の吹きおろしが激しく、傘の骨がひっくりかえり、傘が飛び、雨が横殴りに振ってずぶ濡れになる。バス停の庇は雨の日に用をなさない。 》 さわやかフィクサーこと建築エコノミスト森山高至
https://twitter.com/mori_arch_econo/status/1661596794189492224