返信を認める(閑人亭日録)

 溜まっていた知人からの手紙、案内状の返信を認め、投函。やれやれ。某個展の案内状には、経歴には外国の某近代美術館永久収蔵、外国の某有名映画俳優、日本のオモチャコレクターが作品買い上げ、と記されている。たしかに現代の絵画だ。欲しい人も当然いるだろう。
 去年の秋に催した「内野まゆみ個展『三島 源兵衛川 古人の忘れ物』」展に、東京からわざわざ来訪された多摩美術大学教授、現代美術評論家椹木野衣(さわらぎ・のい)氏はじっくり鑑賞し、内野さんにいろいろ質問され、四点お買い上げ。このことで私は十分満足。達成感に浸る。昨日内野さんが見せたスマホのメールには、山形県の年配の方からの、数点の作品をいただいたお礼に続いて、彼が作品を贈った知人女性からのお礼と感想が転載されていた。お二人ともよくわかっていらっしゃる。感応する人は感応する。それが美術品。
 私はまず、その作品が新鮮であるか、魅了されるか、と、きびしく判断する。それは私個人の嗜好であり、思考である。そして最後は財布のお金。最近は、財布をはたいてでも買いたい美術品がない。知らないだけかもしれないが、そんなに凄く魅力的な作品がそうあるはずがない、と思っている。あったとしても、私には不似合い=分不相応なもの。縄文火焔深鉢土器のように。歳だしなあ、無理して買っても何年愉しめるか。

 福山知佐子さんの2日のブログ「ギャラリー / 新宿」結びに深く同感。
 http://chitaneko.cocolog-nifty.com/blog/2025/03/post-e7b1b5.html

《 日本で一番、劇的に変わった町、新宿。

  昔の新宿の痺れるようなかっこよさは、身近な友人や、人生の先輩たちとは当たり前に共有されてきたけれど、年下の人たちとはまったく共有されていないんだな、とふと気づいて、言葉が出なかった。 》