『道元の言語宇宙』七

 寺田透道元の言語宇宙』岩波書店1974年初版、「VIII 正法眼蔵都機(つき)講読」を読んだ。

《 この「相嗣」というのは弟子が師匠を継ぐ、継ぐことで弟子は師匠になり、師匠は弟子と合体する。それが相嗣です。そういう具合にして師資相承して 行くんです、師匠からもう悟りができているという印可を与えられた弟子は、師匠であると同時に、その師匠の前のすべての仏祖たちを通じて、というか、仏祖たちと 同一化されて、実は釈迦牟尼仏その人だということになる。私が悟りを得たと言われることは、私が釈迦牟尼仏になった、釈迦牟尼仏にそう言われたに等しいのです。  》 387頁

《 あきらめ参究すべし、倉卒(そうそつ)に学すべからず、 》 『正法眼蔵3』 414頁

 玉城康四郎の訳。

《 明らかにし、参究すべきである。あたふたと学んではいけない。 》 『正法眼蔵3』 415頁

 寺田透の解釈。

《 あきらめは明らかにするで、参究も同じことです。(中略)あわてて、いいくら加減に学ぼうとしてはいけない。 》 404-405頁

 私への戒めのような。

《 『眼蔵』はごく少数を除けば示衆という形ですべて書かれていて、僕たち、仏道外の俗人が読むために書かれたものじゃないのです。(中略)道元の弟子たちだけに 読ませるように書かれたものです。 》 422頁

 「IV  眼蔵参究の傍」を読んだ。第二部を読了。

 島田荘司をはじめ綾辻行人『どんどん橋、落ちた〈新装改訂版〉』講談社文庫、山口雅也『生ける屍の死(改訂決定版)上・下』光文社文庫など、改訂版が文学では 当然視・容認されている。某女性作家の小説の改訂版は評判が良くなかった。そのオリジナル本は積読。改訂版は未所持。小説と違ってオリジナルの絵画に当の画家が 新たに筆を入れると、まずあきれられるか非難を受ける。絵画ではオリジナルが失われるからだろう。そして、オリジナルのほうが良かった、という結果が殆ど。

 暑い。長崎原爆忌。合掌。

 ネット、いろいろ。

《 普天間の小学校に約8キロの窓枠が落下した事故が発生した後の昨年12月15日、翁長知事は官邸に出向いて米軍機の学校上空の飛行停止を求めたが、 対面したのは安倍首相ではなく菅官房長官。会談時間はたったの10分だった。しかもこの日の晩、安倍首相は行きつけの焼肉店松本人志らと会食を行ったのだ。 》  ゆみ
 https://twitter.com/yumidesu_4649/status/1027207889897705473

《 翁長知事を死に追いやった日本政府・沖縄防衛局を決して許さない。 》 目取真俊
 https://blog.goo.ne.jp/awamori777/e/fdccf5462b0f50ee83bd717c04b51ab9

《 勝手に2時間早く開催すればいいだけなのに、サマータイムの導入検討なんて意味不明すぎる。全国民を強制的に巻き込む国策イベントの本性が にじみ出ているとしか思えない。目の前で「動員とはこれだ!」と見せつけられている気分。 》 辻田 真佐憲
 https://twitter.com/reichsneet/status/1026743313859137536

《 サマータイムの経済効果を7000億と試算した第一生命経済研究所の永浜利広首席エコノミストプレミアムフライデーの経済効果を1日最大1236億と 試算した人じゃないですか、やだー 》 monado
 https://twitter.com/monado/status/1027034386686824450

《 サマータイムの実施に賛成しているバカな議員と新元号の事前公表に反対しているバカの議員の名前を知りたい。次の選挙では絶対に投票したくないから。 》  ゆうくぼ
 https://twitter.com/yu_kubo/status/1027081619083939841

《 安倍内閣のあとの内閣、このスローガンだけは引き継いだほうが良いよ。「日本を、取り戻す。」 》 津原泰水
 https://twitter.com/tsuharayasumi/status/1027413680151879680