2017-09-01から1ヶ月間の記事一覧
井上清『日本の歴史20 明治維新』中央公論社1980年48刷を少し読んだ。 近くの本屋でティム・インゴルド『メイキング』左右社2017年初版帯付を受け取る。 ネット、いろいろ。 《 あと何事も大切なのはセンスというのも認識。デザインなどの効果は大きい。ダ…
井上清『日本の歴史20 明治維新』中央公論社1980年48刷を少し読んだ。 ネットオークションに気になる古本が出品されていた。入札がなくて五万円からが一挙千円からに下がったが、いかんせん保存状態が悪い。落札すれば 保存状態の良い本(古本値三十万円超…
井上清『日本の歴史20 明治維新』中央公論社1980年48刷を少し読んだ。明治維新以後の歴史をもう一度勉強したくなった。陰謀と謀略、裏切りと空手形。 騙される民衆が悪いのか。 京都の星の画廊から企画展「新発見!《 戊辰の役之図 》」の案内葉書がきょう…
香美市立やなせたかし記念館から『やなせたかし記念館NEWS』76号が届く。以前やなせたたかしの著作や関連本を段ボール箱に詰めて寄贈したから。 数冊の本は手元に残した。その一冊がやなせ・たかし『まんが集 無口なボオ氏』サンリオ1976年11月1日発行…
波野次郎『長編少年探偵小説 怪人ジキル』盛林堂ミステリアス文庫2017年初版が届く。うっ屈することの多いこの頃、脳天気に愉しんだ。昭和23(1948)年に 精華書房から出た粗悪な仙花紙本を発掘した古書山たかしに乾杯。また、仙花紙の趣の本に仕上げた盛…
机上の『光琳派畫集 第ニ册』審美書院明治37(1904)年には尾形光琳「燕子花図」屏風。一双は多色摺木版画、一双はコロタイプ印刷の白黒写真。金地に 紺青の燕子花のじつに鮮やかな対比に魅了される。多色摺木版画はじつに新鮮な色彩だが、白黒版では横一…
一昨日読了した椹木野衣『震美術論』美術出版社2017年初版。”現場を踏んでいるからだろう、深い危機意識に心打たれた。”と記したが、それで連想したのが、 三木清『哲学入門』岩波新書昭和15年初版、昭和41年43刷。高校生の時に買って読んだ。途中で挫折。な…
昨日届いた美術雑誌『國華』百九十五号、國華社明治39(1906)年の折込広告に『本朝三十家名畫集』國華社の価格が表示されていた。 《 定價二十五圓但し「國華」一年分以上を豫約せらるゝ諸彦に限り定價一割引にて貴需に應ず 東京市外各地逓送料金五拾銭 …
椹木野衣『震美術論』美術出版社2017年初版、「第10章 七難の諸相、日本列島の震美術(前編)」「第11章 七難の諸相、日本列島の震美術(後編)」 「終章 帰還困難区域の美術」を読んだ。読了。凄い熱気充満の著作だ。文体の速度感と文章の密度と熱量。…
椹木野衣『震美術論』美術出版社2017年初版、「第6章 再帰する未来、美術館と展示の臨界」「第7章 転生する陸前高田と「秩父湾」」「第8章 溺れる世界と「ソラリスの海」(前編)」「第9章 溺れる世界と「ソラリスの海」(後編)」を読んだ。本筋から離…
椹木野衣『震美術論』美術出版社2017年初版、3,4,5章「日本・列島・美術(前・中・後編)」を読んだ。 《私たちが抱く「悪い場所」へのこのゆるやかな肯定は、おそらくは、日本列島に住む一億を超す民の生身や無意識に、ゆるゆると浸透している。つまり…
椹木野衣『震美術論』美術出版社2017年初版を少し読む。 《 ここで言う安全神話とは、必ずしも工学上のインフラをめぐる安定のみを指していない。地震の平穏期に育まれてきた私たちの知や文化そのものが、 戦後(1948〜95年)の恵みとしてあった日本列島に固…
昨夜は義理用で九時過ぎに出かけ、日付が変わって帰宅。目覚ましを少し遅らせたけど、いつもの時間に目覚める。体内時計が働いているのかな。 台風一過、天気晴朗なれども風強し。洗濯物は内干し、お掃除。昨日は午後も夜も義理用で外出。きょうは何もなし。…
清水高志『実在への殺到 Real Rush』水声社2017年初版、「第9章 モノの人格化」読んだ。これにて読了。読了しただけで、理解はとうていできていない。 しかし、なんと刺激的な論述だろう。ここでは西田幾多郎の哲学が論じられている。 《 《場所》は《絶対…
清水高志『実在への殺到 Real Rush』水声社2017年初版を少し読む。「第7章 グレアム・ハーマンについて」。これは難解。冒頭。 《 「私たちが出会うのは、実在そのものではない。私たちによる事物の知覚や実践の操作が、事物の実在性を汲み尽くすことはない…
清水高志『実在への殺到 Real Rush』水声社2017年初版を少し読む。「第6章 非・ホーリズム的転回」から。 《 では実際に、いかなる意味で現代の哲学は転回を遂げつつあるのだろうか? 結論を先に言えば、全体というものをいかに思考するか、ホーリズムを ど…
二日休んだ清水高志『実在への殺到 Real Rush』水声社2017年初版を少し読む。「第5章 幹 - 形而上学について」から。 《 「存在論的展開」( Ontological Turn )を遂げたといわれる現代の人類学は、ふたたび新たなモデルを準備しつつある。ヘーゲル、マル…
昨日はいかんせん疲れて本を読む気力は出なかった。 いつもより一時間早く目覚める。昨夜一時間早く就寝したからいつもどおり八時間超寝ている。暑くなりそうなので早めにお掃除。それでも汗〜。 昼前、銀行へ行く。顔見知りの窓口嬢が「疲れた顔してますね…
昨日買った『週刊 ニッポンの国宝100 1』小学館2017年の尾形光琳作『風神雷神圖屏風』と『光琳派畫集』審美書院明治36(1903)年収録の尾形光琳作 『風神雷神圖屏風』を並べて見較べる。前者は最新技術による高精細印刷。後者は明治後半の最高の木版摺り…
清水高志『実在への殺到 Real Rush』水声社2017年初版は、肉体労働で読む気力が衰えるが、気力を奮って少し読む。 《 ──かくして、1社会変革を志す思想から、2文化相対主義的なポスト・モダン、そしてさらに3思弁において実在を考えることへ、と現代哲学…
清水高志『実在への殺到 Real Rush』水声社2017年初版を少し読む。難解でない言葉遣いで二十世紀哲学の言説を転倒させる論述。今世紀の哲学の前衛は 全く知らないので、未知の哲学者の名前にまずオタオタ。けれども丁寧に論を展開しているので、かろうじて脱…
訂正。6日に記した”先月6日に記した『文人畫三大家集』審美書院明治42(1909)年初版には「千山万水図」は未掲載。”だが、國華社の 『本朝三十家名畫集』明治39(1906)年には、渡邊崋山はこの一点が掲載されている。当時から評価されていた。解説から…
午前、岐阜大学の教授、学生二十人ほどを源兵衛川へ案内。女学生たちはおそるおそる川に入って……喜んでいる。水から上がらない。ま、いいか。下って 水の苑緑地では鳴き声をあげて川を下ってきた(声でわかった)カワセミが、対岸に伸びた枝に止まり、飛び込…
昨日記した”『文人畫三大家集』審美書院明治42(1909)年初版には渡邊崋山「千山万水図」は未掲載。昨品評価の変遷を辿ってみたくなる。”をうけて。 与謝蕪村、田能村竹田そして渡邊崋山を収録した『文人畫三大家集』の編者田島志一は、その緒言に書いてい…
大岡信「水墨画私観」「吉沢忠著『渡辺崋山』」を、『大岡信著作集 第五巻』青土社1977年初版で読んだ。前者は華山の晩年の作「千山万水図」から 筆を起こしている。 《 この山水のもつ奇妙な魅力の一端は、それが実は普通の意味での山水画ではない、あるい…
『大岡信著作集 第五巻』青土社1977年初版、「伊達得夫のこと」の言葉に目が止まった。 《 彼のかわいがっていた若い画家の渡辺藤一君の生家が酒造家で、 》 554頁 メルヘン作家立原えりかの夫だ。ネットの書き込み。 《 以前の結婚相手は渡辺藤一という画家…
大岡信「日本近代詩の流れ─詩論の展開」(『詩の本 I 詩の原理』筑摩書房1967年初版、1970年7刷、収録)を読んだ。先月末の大岡信の「「現代詩」の成立 ──「言語空間」論──」が昭和初期からの展開を扱っていたが、それまでの明治十五年からの流れを論じてい…
大岡信『詩人の設計図』書肆ユリイカ1958年を、『大岡信著作集 第四巻』青土社1977年初版で読了。 《 無限の動勢の実現でありつつ、同時にイメージに的確な輪郭を賦与する線、奔出する想像力そのものをあたかも可視的にすると同時に、その奔出を 見事に食い…
去年の春、絵本画家牧村慶子さんから雑誌『こどものせかい』至光社の3月号と5月号を恵投にあずかった。3月号は牧村慶子・絵/高木さんご・文 「げんきの はた」。5月号は牧村慶子・絵と文「まりあちゃんとマリアさま」。前者は水彩画、後者は水彩画と色…
先月30日に続いて大岡信『詩人の設計図』書肆ユリイカ1958年を、『大岡信著作集 第四巻』青土社1977年初版で読み進める。 「立原道造論」は、さすがに深い読解だが、彼の詩は未読で、私にはそれ以上の感興はなかった。続く「エリュアール論」は、これまた…