2013-03-01から1ヶ月間の記事一覧
面白いものだ。昨夜さっそくご教示あり。岡本かの子「鮨」は、種村季弘『書物漫遊記』筑摩書房1979年初版の「大食のすすめ」にあった。これこれ。速行でお知らせくださった給水塔さんに感謝。《 余談ですが、この岡本かの子の小説『鮨』は、 大学入試センタ…
花曇り、花冷えの一日。朝食後、ふたたびお蒲団へ。至福のひととき。正午数分前に目覚める。 蒲団の中で考えて瞼にメモ。感覚の弾性、思考の弾力性〜〜求心、遠心〜〜統合、融合〜〜生動、律動〜〜躍動、跳躍……眠りへ落ちる。覚醒。覚えていたわ。そしてそれ…
昨晩は晴れて気持ちが良いので、三嶋大社へ夜桜見物。去年までは桜の下から見上げていたけれど、桜並木から離れた場所から遠望すると、地に桜の薄明かり、夜空にはきらめく星々、ゆっくり去ってゆく飛行機の点滅、壮大な構図になる。昨日の『銀河鉄道の夜』…
NHKテレビお昼の番組でクレソンの特集。素揚げなんて知らなかった。我が家から目と鼻の先の川べりにクレソンがひとかたまり。先だっては友だちに頼まれて数株引き抜いた。上流にはセリがひとかたまり。これは茹でて賞味。春だねえ。 昨日買った宮沢賢治『…
花曇リ、花冷え。花見は見送り。 『現代思想の源流』講談社2003年初版収録、三島憲一「ニーチェ」を読んだ。ニーチェの受容からユーゲントシュティール(ドイツのアールヌーボー)等を経て、《 ニーチェ自身も、そしてニーチェのさまざまな受容も本当はまだ…
今朝も花冷え。自転車で走ると手がかじかむ。ブックオフ沼津南店へ。有栖川有栖『女王国の城』東京創元社2007年初版帯付、鮎川哲也・芦辺拓編『妖異百物語 第二夜』出版芸術社1997年初版帯付、スティーグ・ラーソン『ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女(…
昨日は夜も所用で外出。従姉妹の車に同乗、開通間もない立派な道路を通った。信号がないから運転が楽、と言う。山間の風景を高規格道路が貫く。巨大な橋桁で失われた美しい風景は記憶に残るのみ。ただ、夜の深い闇は変わらない。前方を照射する車光は深い闇…
種村季弘『不思議な石のはなし』河出書房新社1996年初版を再読。《 石をめぐる古今東西の豊饒な伝説。 》 帯文 先だっては隕石がロシアに落下して大いに話題を呼んだが、隕石について。《 ケプラーは隕石を大気の発散物と考えていた。隕石が空から降ってくる…
昨日はいい天気だったので、桜を探勝。三嶋大社の染井吉野は五分から八分咲き、枝垂れ桜は三部咲きか。源兵衛川下流部の染井吉野はやはり五分咲きくらいか。富士山の雪はどんどん減っている。春〜春〜春。 きょうもいい天気、お掃除日和。花粉さんこんにちは…
19日にゆりかもめに乗車して見た東京湾岸のビル群が印象に残り、建築三酔人『東京現代建築ほめ殺し』新潮OH!文庫2001年初版を再読。元版は1997年刊行。この十五年の間に東京のビルは激変している。《 紳士 丹下の建築を見ていて不安になるのは、建物がど…
はやみねかおる『亡霊(ゴースト)は夜歩く』講談社文庫2007年初版を読んだ。三つ子の中学一年生姉妹が学校で出合う事件を、隣に住む年齢不詳の元大学教授夢水清志郎が快刀乱麻を断つ解決に導く、『そして五人がいなくなる』に続く「名探偵夢水清志郎事件ノ…
春分の日。ブックオフ長泉店で二冊。今村仁司ほか『現代思想の源流』講談社2003年初版帯付、アンドリュー・ヴァクス『赤毛のストレーガ』早川書房1988年初版帯付、計210円。 『林達夫著作集5 政治のフォークロア』平凡社1973年5刷から。《 人々は今未来の真…
林達夫・久野収『増補 思想のドラマトゥルギー』平凡社1984年初版は、昨日書いたように、一筋縄では到底捉えられない深く豊かな見識に満ちている。片鱗をちょっと紹介。《 林 クールトンというのは、当時、文字通り四面楚歌、『タイムス』の「文芸付録」をは…
春一番。曇天で風が強いので、東京までの新幹線チケットを三島駅そばで購入して帰宅。明日、HOUSE VISION東京展へ。行きたい美術展が目白押し。エル・グレコ、ラファエロ、ルーベンス、フランシス・ベーコン……来月からの、貴婦人と一角獣展、レオナルド・ダ…
昨日に続き、朝からグラウンドワーク三島二十周年記念事業で外出。昨日に続いて三島駅北口前の日大校舎へ。シンポジウムに参加。お昼をはさんで午後三時終了。「三島モデル」という提言に意を強くする。事務局長の「二十年間、職員の給料のことが頭から離れ…
朝からグラウンドワーク三島二十周年記念事業で外出。天候に恵まれてホッ。午後九時帰宅。ふう、疲れた。 ネットの見聞。 《 技術的に原発はいまの何倍も安全になる可能性はかなりあると思う。けれど、人間が、日本人が、それを安全に運用できるかどうかはま…
ブックオフ沼津南店で四冊。芦辺拓『少年は探偵を夢見る』東京創元社2006年初版、松浦理恵子『ポケット・フェティッシュ』白水社1994年初版帯付、円地文子『食卓のない家』新潮文庫1985年6刷、『怪奇探偵小説傑作選1岡本綺堂集』ちくま文庫2001年初版、計42…
朝雨は上がったけれど、強風はそのままの寒い曇天。出かける予定を変更、さて、とウェブサイトを見ると以下の記事。《 ジョン・サイレンス物の「いにしえの魔術」は萩原朔太郎「猫町」と設定を同じくしていることでも有名(影響関係は証明されているんだっけ…
夜は時雨ならぬ春の嵐。 中里恒子『時雨の記』文春文庫1981年初版を読んだ。200頁足らず、すらすら読んでしまった。古屋健三の解説から。《 大人が読んでも気恥ずかしくならない、いや、大人でなければわからない恋愛小説、それがこの『時雨の記』だと思う。…
花田清輝『復興期の精神』講談社文庫に収録されている「楕円幻想」を初めて読んだのは、『全集・現代文学の発見・第八巻 存在の探求 下』学藝書林1967年初版だった。五ページ足らずのエッセイをまるで理解できず、それでもスゲエ、と感嘆した。何よりも楕円…
花田清輝『復興期の精神』講談社文庫から少し、引用。《 闘争をしているともみえなかった人間が、実は最も大きな闘争をしていたのだ。 》 「天体図──コペルニクス──」《 無智から素朴さはうまれはしない。ほんとうの素朴さは──そうしてまた、ほんとうの謙虚…
午前中は再開した源兵衛川の月例清掃へ。主に外来種の草を除去。年配の知人は昨日東京での反原発集会に参加。大勢の人にビックリしたと。原発も外来種のようなものだ。三島でも午後、反原発デモ。 ブックオフ三島徳倉店で三冊。群ようこ『かもめ食堂』幻冬舎…
春らしい穏やかな陽気に誘われてブックオフ長泉店へ。田中優子『江戸の想像力』筑摩書房1990年16刷帯付、ジャン=フィリップ・アントワーヌ『小鳥の肉体』白水社1995年初版帯付、佐藤春夫『わんぱく時代』講談社文芸文庫2010年初版、計315円。『小鳥の肉体』…
温い朝。蒲団から出たくなくなる。冬服と春服が混在している我が家。晴天で強風。富士山が霞んでいる。花粉だらけだろうな。 石持浅海(あさみ)『Rのつく月には気をつけよう』祥伝社文庫2010年初版を読んだ。《 長江と熊井、そしてわたし──湯浅夏美は大学…
春霞。……だろうなあ。PM2.5じゃあないよなあ。空を仰いでブックオフ長泉店へ。18冊処分。300円くらいかな。420円。よしよし。買いたい本はなし。一昨日取り上げた『昭和の美術』、やはり売れていた。 午後、三島プラザホテルで催された「フヨウ…
川端康成『山の音』を読んだ。鎌倉の山裾に住む老夫婦と息子夫婦。そして女児二人を連れて出戻ってきた娘を加えた生活。主要人物の信吾は結婚前にあこがれていた、妻の亡くなった姉を今もって密かに慕い、息子は愛人を囲い、中絶や妊娠、離婚とご難続きの、1…
啓蟄。強い陽光。お掃除せよと、天がいう。はい掃除機、カビキラー、トイレマジックリン……。一汗かいた。冷や汗かいた。 ブックオフ長泉店に毎日新聞社から1990年に出版された『昭和の美術』という、一冊一万円を越える豪華美術本五冊(最後の第六巻がない)…
昼前、ブックオフ長泉店で二冊。安野光雅『文学の絵本』筑摩書房1997年2刷、レジルド・ヒル『探偵稼業は運しだい』PHP文芸文庫201年初版、計210円。前者は「ちくま日本文学全集」全60巻の挿画集。巻末に各巻の収録作品が載っている。読書の参考になる。評…
昨夜急遽頼まれ、午前から午後、朝霞市から来た人たちを源兵衛川などへを昼食をはさんで案内。三嶋大社では角隠しをした花嫁さん。晩は市民文化会館での通夜へ参列。 吉田秀和『調和の幻想』の「あとがき」から。《 私としては、「幻想」は fantasy の訳であ…
日差しが強い。桜三月春の陽気。自転車でブックオフ沼津リコー通り店へ。立川談春『赤めだか』扶桑社2008年初版帯付、山口雅也『奇偶』講談社2002年2刷、西澤保彦『腕貫(うでぬき)探偵』実業之日本社文庫2012年2刷、林美一『江戸艶本(えほん)を読む』199…