2016-03-01から1ヶ月間の記事一覧
年度末だった。日付曜日を忘れてしまう、忘れてもさほど困らない日々。 三嶋大社の染井吉野も近所の染井吉野もまだ一分か二分咲き。春は足踏み。梅の実は小粒のどんぐりのよう。 中野翠の遠縁の知人が貸してくれた中野翠『いちまき』新潮社を読み始める。明…
某ブログで「東京」から離れることの意味にふれていた。四十年余り内心に問い続けてきた。家庭の事情で 望んでいた東京在住を棚に上げ、帰郷。それから四十年余、三島と東京の限りない隔たりを実感してきた。東京圏以外は どこも地方だ。顧みれば東京を起点…
ここ数日気疲れのすることが続いたせいか、九時間余り睡眠。眼が覚めた直後に目覚まし時計が鳴った。 床屋へ。気分スッキリ。 昼前、内野まゆみさん、池谷博子さんと沼津市のギャラリーの女性三人展へ。知人女性のサムホールほどの絵が最もいいと思った。 居…
不安定な天気。夕方には雷鳴と豪雨。帰宅後でよかった。夜になっても雷雨は収まらず、こんどは雹。天変地異の 前触れ? ワクワクなのかドキドキなのか。こんなのはじめて……あ、今読みたい隆祥館書店の官能小説だ。 http://uroko-wo-hare.cocolog-nifty.com/b…
小中英之歌集『わがからんどりえ』角川書店1979年初版を読んだ。彼の師といえる安東次男が解説を書いている。 彼の選んだ歌と私の選んだ歌が一つも重ならない。ネットを縦覧して私の選んだ歌に出合った。 《 花びらはくれなゐうすく咲き満ちてこずゑの重さは…
文藝春秋・編『無名時代の私』文春文庫1995年3刷をパラパラと読んだ。 《 多彩な顔ぶれの有名人69人が、苦しく懐しい自らの助走時代を綴って読む者に希望と元気を与えるエッセイ集。 》 《 文章というのは外に向けて書くもので、外が晴れなければ内側も暗く…
曇天、花冷え。桜、まだ。 ♪ もう春なんかきやしない〜 ♪ (浅川マキ『ふしあわせという名の猫』)。 サビイサビイ。気分凹みがち、沈みがち。 昨日の「二十歳の人気女性漫画家」「二十歳の女性小説家」からいろんな空想(妄想?)。風『22才の別れ』、 ア…
昨日の『夏樹静子のゴールデン12(ダズン)』文春文庫、最初の短篇は好みではなかった。第一頁はこれ。 《 思い切って2DKに変って、本当によかった…… 》 好みじゃない。日常からかけ離れた事件と謎があってこそ、私の求めるエンターテインメント小説。…
昨日のアルファベット小説、e は幸田真音『eの悲劇 』講談社文庫、Lは西村京太郎のL特急シリーズ。 頭の片隅にM、N、R、S、Uなどが引っかかっていた。高嶋哲夫『M8(エムエイト)』集英社文庫、斉藤栄 『Nの悲劇』、湊かなえ『Nのために』双葉文庫…
大岡信『百人百句』講談社2001年4刷を本棚から抜く。「まえがき」から。 《 どういうわけか、俳句については、近年に至るまで百人の俳人の百句撰の試みはなかった。私の知るかぎり、 詩人高橋睦郎氏の『百人一句』(中公新書、一九九九年)がはじめての試み…
大岡信『抽象絵画への招待』岩波新書1985年初版を再読。 《 このように見てくると、二十世紀美術が有する独特な性格のひとつを、「空間」概念と「時間」概念の 相互浸透の多様なあらわれとして理解することができるのである。 》 20頁 《 それらは一般的特徴…
昨日ふれた大岡信・編『全集・現代文学の発見・第十三巻 言語空間の探検』学藝書林1969年初版、大岡信の解説 「『現代詩』の成立──『言語空間論』──」を久しぶりに再読。新たな視界がまた開けた感じ。 《 すなわち、言葉はこの現実世界の内部、時間的存在た…
雨は昼に上がる。湿り気に春の気配。天気予報に桜の開花予想が出るが、静岡県ではその他に「おそ霜予報」が出る。 お茶の新芽の霜害予防。静岡県だけとは。 夕方、近所のスーパーのレジ係りの女性が最近マスクをしているので「花粉症?」と訊いたら「いいえ…
大岡信『肉眼の思想』中央公論社1969年初版で「おっ」と驚いた記述。 《 雪舟について、「秋冬山水」(東京国立博物館)や毛利家山水長巻の剛直、雄勁よりも、下絵にすぎない 「天の橋立図」の方が親しみ深く、心に深く触れてくる息吹をもっているとする見方…
昼前に墓参り。午後、北里大学の吉川名誉教授とともに、御園にあるグラウンドワーク三島の、薬草三島柴胡 (みしまさいこ)育成地を見に行く。いろいろアドバイスをいただく。数年前に来た時には富士山が見えなかった、 と木々の向こうの純白の富士山を仰ぎ…
昨夜、アグスティン・バリオスのギター曲集やショパンのノクターン集のCDをかけてみたけど、気分が 乗らない。首から上の音楽は、今は受け付けないようだ。上半身のポップスや歌謡曲、ロックを通り過ぎて、 下半身のジャズ、ラテン、アフリカへ落ち着いた…
昼前、美術好きの方が来訪。久闊を叙す。北一明などの情報交換。閉まっていた東京神田の画廊の再開を知る。で、お昼。 一人即席ラーメンを変更、近くの小さな蕎麦屋、宗へ。 大岡信『現代芸術の言葉』晶文社1967年初版、後半を読了。「演劇とその『言葉』 現…
雨の一日。こんな日はブックオフへも行けない。昔は昨日行った三島徳倉店へ雨の中徒歩で行ったこともあった。 そんな覇気は破棄してしまったわ。雨の日は音楽と読書。 大岡信『現代芸術の言葉』晶文社1967年初版、前半を読んだ。当時読んはずだが、何を読み…
昨夜、CDばかりでは音質の向上がわからんので、LPレコードをかけてみた。まずはベーシスト鈴木勲の『 BLOW UP 』 スリー・ブラインド・マウス1973年録音。好きな盤だ。鈴木勲のベースとチェロがブイブイうねる。よしよし。でも、耳は 菅野邦彦のピアノ演…
大岡信『蕩児の家系 日本現代詩の歩み』思潮社1969年初版、最後の二十ページは、再読しても理解できない、 ほど私には困難だった。詩についての論及が、ここでも絵画に援用できると思える箇所がいくつもある。 《 それゆえに、言葉はわれわれの矛盾と錯誤に…
知人女性の息子の恋人はカナリア諸島の出。知人女性の喫茶店で会ったが、大和撫子そのものだった。 彼にベッタリな姿も可愛い。この薄ら寒い日、カナリア諸島の南、カーボ・ヴェルデの音楽モルナ MORNA を聴くと、 ふっと行きたくなる。海風と波の音。他に何…
昨夜、床に置いて眺めていた鉄の歯車を、ステレオ・アンプの上に置いてある重し、ブチルゴムとテフロンシートで 梱包した鉛板の上に重ねてアンプを駆動。寺井尚子のCDをかけてビックリ。解像度が上がる。音像がより明確に。 ウソみたい。で、リー・モーガ…
雨の午後、久しぶりに眠気に襲われ小一時間昼寝。惰眠を妨げる電話。 にもめげず睡眠続行。うるさい雨音で目覚め。春の雨じゃあないわ、この降り。食料の買い出しは中止。 明日の朝食は食パンが無いのでご飯。おかずは冷蔵庫にある。引きこもりの一日。本棚…
天気がいいので昼前、源兵衛川最下流部へ行き、石垣のヒメツルソバを抜く。一時間あまりで土のう袋一袋。 帰宅して荷台から袋を降ろしていると、十人ほどの若い外国人。タイから、と。源兵衛川を下って行った。ついて 行きそうになる。いかんいかん。キレイ…
一日雨。自宅でぶらぶら。何気なく本棚を眺めていて、あるはずなのに見つからなかった司馬遼太郎『梟の城』、 福山知佐子『反絵、触れる、けだもののフラボン』がいとも簡単に目に留まる。そんなもんだなあ。 芦辺拓のパスティーシュ集は五冊出ているようだ…
昨日のお笑いで姫野カオルコの小説『受難』を連想。裏表紙の紹介から。 《 修道院で育った汚れなき乙女フランチェス子のオ×××に人面瘡がデキた!「お前はダメ女だ」と朝な夕なに 罵倒する人面瘡を、けなげにも”古賀さん”と呼んで共同生活をするフランチェス…
毎日新聞昨夕刊に「旧出雲大社社務所 取り壊しか」の記事。菊竹清訓(きくたけ・きよのり)の設計。1963年完成。 沼津市の芹沢光治良記念館も菊竹清訓の設計。こちらも老朽化に伴い、そう長くはない将来閉館予定。解体までは 考えていないようだが。木造の正…
小泉喜美子『殺人はお好き?』徳間文庫1981年初版を読んだ。再読だが、多分読んだのは昭和の時代。 発表は当時の国鉄の機関誌『交通新聞』に1962年8月から1963年1月まで連載された。裏表紙の紹介から。 《 私立探偵ロガートはGI時代の上司の依頼で来日した…
美術を好きまたは愛着をもつ人は、日本ではどれほどいるのだろう。自分を飾るための一手段と考えている人が かなりいるのでは、と思う。某美術館の某展覧会へ行ったことを誇らしげに言う人は、作品のどこに惹かれたかは、 ほとんど話題にしない。旧知の女性…
昨日二冊買った新潮文庫『日本文学100年の名作』全10巻の収録内容が興味深い。 『第7巻1974-1983 公然の秘密』 『第8巻1984-1993 薄情くじら』 『第9巻1994-2003 アイロンのある風景』 『第10巻2004-2013 バタフライ和文タイプ事務所』 四巻全部未読。知らな…