2018-11-01から1ヶ月間の記事一覧
昨日の天野忠の詩「虫」から27日にふれた松平修文の詩集『Rera』に収録された「蛆虫」を連想。その全編。 《 ウェディングドレスの 着付けが終って 椅子に座らされた 花嫁の足許に どこから這入ってきたのか 一匹の蛆虫が近づいた 死に神の使いのような 彼…
昨日紹介した松平修文の俳句「霊柩車に轢かれて死んだ人もゐた」から天野忠の詩「虫」を連想。その全編。 《 病気が癒ってしまい すっきりした腹の上に 新しい晒(さら)しをくるくると巻いて せったをはいて 看護婦さんに仁義をきって あばよッ と出て行っ…
昨日話題の松平修文句集『沼の絵』を読んだ。 《 これは私の十代の作品集(句集)だということになる。 》 気に入った句。 五月雨に翼を濡らす女かな 漁網(あみ)を着て海女帰りゆく時雨かな 波頭に蝶がとまらうとしてゐます 夕立や更級日記読み終へて 石塊…
故松平修文氏の未亡人から二冊、詩集『Rera』と句集『沼の絵』を恵まれる。挟み込みの栞から。 《 早いもので、松平の死から一年が経ち、先日一周忌の法要を営みました。(中略)つきましては、松平が皆様に差し上げたいと願った上記の本を、 松平の思いを込…
二十年あまり前に出た『批評空間 モダニズムのハードコア 現代美術の地平』太田出版1995年2刷、冒頭の「共同討議 モダニズム再考」を読んだ。磯崎新、 柄谷行人、浅田彰そして岡崎乾二郎の四人の討議。新刊で購入した当時、手に負えず本棚に鎮座したままだっ…
童画家牧村慶子さんから新作絵本『こどものせかい 12月号 「たびに でた ろうそく」』至光社を恵投される。 http://www.ehon-artbook.com/world/program.html 昭和の時代の細やかな優しい線描と色彩から離れたぼおっとした描写だが、作風は変わっても底に…
昼食後自転車で松毛川(灰塚川)へ。川岸の放置竹林の伐採に参加。三島市側の川岸、松毛川岸は既に伐採、植林を済ませ、今は沼津市側の灰塚川岸を手がけている。 日が沈むと急に冷える。残照の富士山を仰いで午後五時前帰宅。コーヒーが旨い。 ネット、いろ…
勤労感謝の日らしい。勤労ねえ。本を少し読む。 ネットで目にした記事。 《 陳舜臣 「三色の家」 「影は崩れた」 「方壺園」 若き日の陶展文、最初の事件。謎の設定、時代設定、舞台設定、単行本の装丁、全てが素晴らしい初期傑作。「炎に絵を」と双璧を成す…
小雨降る……秋霖、いや秋冷。足元暖房器具。半年前の収納場所を忘れてしまったが、そこしかないとの予想は当たる。設置、通電。おお、暖か〜い。 午後友だち来訪。にわかに晴れ渡る秋の空。なんじゃ、これは。 夕暮れ。思い出したようにジプシーキングス『イ…
富士宮市のお寺で開催されている「縄文DNA展」へ、女性四人の車に同乗して見に行く。 https://www.ryu-gallery.jp/2018/11/%e7%b8%84%e6%96%87dna%e5%b1%95-in-%e4%b8%89%e6%be%a4%e5%af%ba/ https://www.gurutto-fujinomiya.com/event/255/ 白砂勝敏さん…
午前、伊東市からの源兵衛川の視察四十五人を三人で手分けして応対。楽寿園三島駅前口から園内を通過、南出口〜源兵衛川最上流部〜下流部〜一本松まで歩く。 バス乗車、見送り。昼帰宅。 午後、市役所へ出向く。まだ開示されない。困っているんだろうなあ。…
朝、市役所へ行く。情報開示の書類はまだできていない。その先のイトーヨーカドー三島店へ。普段着のコートを購入。3,900円の割引品。これで十分。 午後は小雨が降ったりやんだり。ほうれん草を茹で、かぼちゃを煮る。あとはご飯を炊くだけ。ゆっくり過ぎて…
北斎道子展、好評に終了。売り出した27点のうち26点が売れた。彼女のご主人、びっくり。よしよし。快い疲れ。 ネット、いろいろ。 《 現に実態としてはハイカルチャーとサブカルチャーのような区別はない。けれども、エロゲーやスマホゲーは美術館や画廊…
ギャラリー開館後しばらくして友だちに任せ、源兵衛川を視察に来た神田神保町の人たちを三島梅花藻の里で出迎え、源兵衛川〜桜川〜三嶋大社へと案内。 見送って正午、ギャラリーへ戻る。 午後も訪問客が絶えない。みなさん、滞在時間が長〜い。 午後五時過ぎ…
北斎道子個展、開館と同時にどかどかとお客さん来館。昼も午後も賑やか。絶え間ない接客。昼食は午後三時近くに物陰で摂る。絵の好評は嬉しいが、疲れた。 https://www.facebook.com/hokusaimichiko/?ref=py_c ネット、いろいろ。 《 今年から全米図書賞に「…
昨晩友だちと電話で話していて12日にリンクしたウェブサイトの記事を話題にした。 《 家電が使いにくいという話をよく耳にする。ボタンが多すぎて使い方が分からないという。しかしよく聞いてみると、問題の原因はむしろ逆だ。 機能の多さに対してボタンが少…
門井慶喜『この世にひとつの本』創元推理文庫2018年2刷を読んだ。宣伝文句から。 《 そして、一見まったく関係がなさそうなそれぞれの事件は、世界に一冊しかないある書物へと、つながっていき──。「文字」を愛する活字中毒者に贈る 傑作ミステリ。 》 読む…
今朝の東京新聞第一面を読んで昨日の「第5章 戦時下の科学技術」との相似にどっきり。記事「官邸主導で攻撃兵器選定」から。 《 NSCはニ○一三年十二月、首相、官房長官,)外粗、防衛相を中心に組織された。翌年一月、実働部隊の国家安全保障局(NSS)…
山本義隆『近代日本一五○年』岩波新書2018年初版「第5章 戦時下の科学技術」を読んだ。 《 学者も大国意識と成長への強迫観念のどっぷり囚われていたのである。 》 157頁 《 科学動員・科学振興が叫ばれていたこの時代は、同時に、学問の自由が侵され、反文…
山本義隆『近代日本一五○年』岩波新書2018年初版「第4章 総力戦体制にむけて」を読んだ。 《 幕末から明治にかけて、日本は欧米の軍事力によって、欧米の第一次産業革命のもたらした技術革新と動力革命に開眼させられたのではあるが、 第一次大戦によって、…
山本義隆『近代日本一五○年』岩波新書2018年初版「第4章 総力戦体制にむけて」を読むはずだったが、如何せん疲れてきょうは未読。 昼前、買い物ついでにブックフ長泉店へ。中村文則『土の中の子供』新潮社2005年3刷帯付、竹本健治『涙香迷宮』講談社文庫201…
山本義隆『近代日本一五○年』岩波新書2018年初版「第2章 資本主義への歩み」を読んだ。 《 実際、軍による兵器自給化の欲求、およびもともとは軍事から始まった造船業こそが、明治期日本の重工業・化学工業への大きな推進力であった。 》 45頁 《 決定的な…
山本義隆『近代日本一五○年』岩波新書2018年初版を少し読んだ。 《 一八世紀末から一九世紀中期にかけて西洋社会で生じた変化の肯綮(こうけい)は、単なる機械化ではなく、機械の動力が水力や畜力から蒸気つまり熱にかわった ことにある。 》 6頁 《 しかし…
山本義隆『近代日本一五○年』岩波新書2018年初版を少し読んだ。序文から。 《 しかし日本は、明治期も戦前も戦後も、列強主義・大国主義ナショナリズムに突き動かされて、エネルギー革命と科学技術の進歩に支えられた経済成長を追求 してきたのであり、その…
柳澤桂子『われわれはなぜ死ぬのか 死の生命科学』を読了。思い出した。以前は途中で挫折。今回は読み終えた。 《 雄の生殖原基である精巣に入った始原生殖細胞は、精原細胞となる。精原細胞は分裂をくりかえして、第一次精母細胞となる。第一次精母細胞は減…
柳澤桂子『われわれはなぜ死ぬのか 死の生命科学』を少し読んだ。用事に追われて読書は進まず。 《 細胞にウィルスが感染すると、P53遺伝子が働いてその細胞にアポトーシスをおこさせて殺してしまう。ウィルス側からいうと、自分の宿主が殺されることになる…
薄ら寒い雨模様の一日。獅子文六『コーヒーと恋愛』ちくま文庫を所持しているのかわからず、ちくま文庫を収めたダンボール箱を開く。あったあった。やれやれ。 箱から柳澤桂子『われわれはなぜ死ぬのか』ちくま文庫2010年初版を取り出す。付箋が貼ってある。…
昨日の告別式で配われた浄土真宗本願寺派(西本願寺)の小冊子裏表紙には「──私たちは「清め塩」を使いません──」という一文。 《 しかし、この「塩」でいったい何を清めようと言うのでしょうか。「清め」と言うからには、何かの「穢れ」を除く意味があるの…
『まち歩きジャーナル 13号』、清水ますみ「ちりめん本は、どうやって作るの?」。ちりめん(縮緬)本、昔欲しかったが、私には高価で見送った。 実物を手にしたこともない。 株式会社大入の縮緬本製作工程紹介サイト http://www.ooiri-co.com/soutei_chir…
『まち歩きジャーナル 13号』ガード下学会発行なる雑誌を恵投にあずかる。 https://www.underguard.org/ 寺田侑(すすむ)「芸術論の探求〈番外編〉文化庁「アート市場の活性化に向けて」読解」。四月に出た文化庁のレポートは悪評判がネットを沸かした。 …