閑人亭日録

「北一明作作品光芒幻想美譚 1」 その昔北一明から頼まれて書いた北一明作品についての拙文を(恥を忍んで)ネットに公開する。 《 「北一明作『白灰釉水墨風斜傾彫刻文乳頭碗』幻視譚」 或る盛夏の午後、烈日を浴びて、森は森閑と静まり、蝉の声も鳥声も絶…

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初夏? 朝、源兵衛川中流部、下源兵衛橋から西南へ分岐している用水路の茶碗のカケラとガラス片をひろう。拾うのは短い距離だけれど、ここは一度も拾っていないはず。 半分になった茶碗のカケラが目につく。氷山のように大部分が川底に埋もれているカケラも…

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春愁 いくつかのを用事を昼前に片付け、午後、強い風なのでぽちぽち歩いて本屋へ。注文した本、入不二基義・森岡正博『運命論を哲学する』明石書店2019年初版帯付を 受けとる。とぼとぼ歩くうちにどこからともなく愁いがやってきて、なんとなく愁いに沈む。…

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『漫画アクション』? 朝、源兵衛川中流部、時の鐘橋~源兵衛橋~下源兵衛橋のヒメツルソバを抜く。土のう袋にぎゅう詰め。持ち歩いて帰ったので重い~。一汗。コーヒーが美味い。 近所のスーパーでサラダ寿司を買ってみた。おや、美味い。 午後、三島市議選…

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『BRUTUS』特集・曜変天目 雑誌『BRUTUS』マガジンハウスを購入。特集「曜変天目」。予想していたが、やはり目を見張るような知見、記事は一つもなかった。一般人向けの記事だ。 なぜこんな特集になったのだろう、と編集意図を推測する。一般に…

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味戸ケイコ個展「空の音」 スパン・アート・ギャラリーで催されている味戸ケイコさんの新作展「空の音」を見に行く。案内ハガキではなく、ボートを漕ぎ出す少女の先に広がる雲海とも見える 絵に目が釘付けに。青を基調にしたグラデュエーションの美しさ。味…

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『椿の海の記』六 石牟礼道子『椿の海の記』朝日新聞社1976年初版を読んだ。「第十章 椿」。 《 午前(ひるまえ)は、土の匂いも畝の間で完熟した堆肥の匂いも、いっしょくたになって立ちこめているが、あれほど鳴き立てていた蝉さえ「日中(にっちゅう) 除…

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『椿の海の記』五 石牟礼道子『椿の海の記』朝日新聞社1976年初版を少し読んだ。「第八章 雪河原」。 《 そのような無意識の衝動は、もとの生命のありかを探しあるくいとなみでもあったろう。とどきえない生命の、遠い祖(おや)のようなものは、かの観念の…

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『椿の海の記』四 石牟礼道子『椿の海の記』朝日新聞社1976年初版を少し読んだ。「第六章 うつつ草紙」。 《 そのはつののうたう早春賦とともにわたしたちは芹を摘み、御形(ごぎょう)や蓬の芽立ちを摘んだ。 》 130頁 四半世紀前まで店をやっていた時は、…

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『椿の海の記』三 石牟礼道子『椿の海の記』朝日新聞社1976年初版を少し読んだ。「第四章 十六女郎」。 《 朝晩使う鍋のつるをかかえて川端にゆき、川の流れに漬けながら、鍋の墨を磨きおとすので、鍋の中にはくどの下の灰や手づくりの藁だわしを入れて持っ…

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『椿の海の記』ニ 石牟礼道子『椿の海の記』朝日新聞社1976年初版、少し読んだ。晴耕雨読。「第一章 岬」を読んだ。著者の幼児期の思い出。 《 春の山野は甘美で不安だが、秋の山の花々というものは、官能の奥深い終焉のように咲いていた。春よりも秋の山野…

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『椿の海の記』お休み。 石牟礼道子『椿の海の記』朝日新聞社1976年初版、お休み。 昨晩、大学のゼミ友の女性から”このように、時折、私の興味を刺激して下さい。”という嬉しいメール。さっそくネットで読めるものから二つを返信。 「呉一騏 水墨画の21世…

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『椿の海の記』 石牟礼道子『椿の海の記』朝日新聞社1976年初版を少し読む。 《 朝の磯の静けさを椿の花々が吸っている。ここらの磯のきわの岩清水には、女水(おなごみず)と男水があり、ホキナジロの岩床の上に湧く水は、男水である。 原生種の蜜柑が、岬…

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「ライト・ヴァース」二編 昨日ふれた『現代詩手帖』思潮社1979年5月号特集「ライト・ヴァース」。アンソロジー「日本のライト・ヴァース」から。 《 「国旗」 近藤東 セガレよ きょうはメデタイ日 なぜ 白旗を あげるのじゃ いいえ トウサン 日の丸の 赤を …

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MOA美術館・他 午後、知人の車に同乗、熱海のMOA美術館の「特別展 URUSHI 伝統と革新」を観に行く。うーん、惹かれない。魅力を感じない。おそらく手にすれば違うだろう。 どれも工芸の域を出ていない。どこに革新があるのかわからなかった。そんな鑑…

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お花見・その他 朝、源兵衛川中流のヒメツルバとヒナゲシを抜く。意外とあって土のう袋軽く一袋に。こんなにあるとは。よく成長するわあ。時間を確認。ありゃ、タイヘン。 自宅へ急行。お風呂を洗い、着替えてバス停へ。遅れ気味のバスで充分間に合った。友…

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大学ゼミ同窓会 朝、新幹線で東京へ。東京駅で乗り換え、有楽町で下車。日比谷口が工事で閉鎖。銀座口から出て、何年かぶりの地下鉄日比谷線入り口を探すのに一苦労。六本木駅で 下車。アマンドの角を曲がったのにどこを間違えたか坂道の先に東京タワー。こ…

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犬も歩けば棒に当たる 十時間寝たせいか、体が軽く動く。一昨日に続いて源兵衛川最下流部へ。明るい日差しに川底のガラス片が光る。カワニナが多い。ここでもホタルが舞うかな。 重くなって三回目の作業終了。軽く汗。 午後、銀行の手間取る手続きを終えて、…

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『種村季弘の箱』 昨日新年号と書いていた。即刻訂正。新元号。全くう、粗忽者の私。 『別冊幻想文学 怪人タネラムネラ 種村季弘の箱』アトリエOCTA2002年をぱらぱらと読む。インタビュー記事「種村季弘に聞く七つのキーワード」。 「3 翻訳について」 …

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新元号だって 新年と新年度。どうも紛らわしい。ある書類は一月から。別の書類は四月から。おまけに新元号ときた。なんというか、四月馬鹿になりそう。馬鹿者ではないと思うが、 粗忽者ではある私。もはや治癒不能だな。いや、それは日本経済かも。 《 景況…

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「意味がない無意味」再び 昨日の日録からの連想で先だって読んだ千葉雅也『意味がない無意味』河出書房新社の表題論文「意味がない無意味」を再読。郡司ペギオ幸夫『天然知能』と 交錯する気がするが、そこの関わり方が、私にはよくわからない。気がするだ…

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『別冊│現代詩手帖│第二号 ルイスキャロル』 昨日ふれた『別冊│現代詩手帖│第二号 ルイスキャロル』思潮社1972年を拾い読み。 加藤郁乎(いくや)のナンセンス詩「ありす元年」に微苦笑。その一部。 《 いつまでも少女すぎるのは 理婦人すぎるね 》 《 われ…

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『奇想の展覧会』 種村季弘『奇想の展覧会』河出書房新社1998年初版、今読み返すと、唸ってしまう記述に次々と出合う。 《 前人未踏という意味は、処女地という未知に遭遇したということではなくて、処女地と思ったそこをなおかつ何者かが通過した、その痕跡…

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『漫画と紀行』 三島市を他所の人がどう見ているか、を文献から探る作業を昨夜から開始。古くは小杉未醒『漫画と紀行』博文館明治42(1909)年から新しいところは池内紀(おさむ) のエッセイ「富士 ある山の伝記 第六回 火の山 水の山」(『考える人』新潮…

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『天然知能』八 郡司ペギオ幸夫『天然知能』講談社選書メチエ2019年2刷、「8 ふったち猫──ダサカッコワルイ天然知能」を読んだ。これにて読了。 《 異質なものを受け容れ続けることにしか、外部に開かれる術はないのです。若いあなたもまた、天然知能を全開…

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『天然知能』七 郡司ペギオ幸夫『天然知能』講談社選書メチエ2019年2刷、「7 ライオン──決定論・局所性・自由意志」を読んだ。しかし、いろいろな事情でオツムは空転。 ここは読み飛ばす。元気なときに再挑戦。と、逃げる。 未明から雨。昨日動きすぎたので…

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『天然知能』六 郡司ペギオ幸夫『天然知能』講談社選書メチエ2019年2刷、「6 ヤマトシジミ──新しい実在論の向こう側」を読んだ。半分眠っているようなオツムが、俄然覚醒…… したような一章。 《 メイヤスー、ガブリエル、ハーマンを比べてみると、ハーマン…

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『天然知能』六 郡司ペギオ幸夫『天然知能』講談社選書メチエ2019年2刷、「5 オオウツボカズラ──いいかげんな進化」を読んだ。この章もまた、私には最も苦手な内容。 難しいことは書いてないのだけれど。とりあえず読んだ(だけ)。後日じっくり再読だ。 《…

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『天然知能』五 郡司ペギオ幸夫『天然知能』講談社選書メチエ2019年2刷、「4 カブトムシ──努力する神経細胞」を読んだ。 《 果たして、機械的生化学反応の実体も、「世界」も言葉も天然知能だったのです。 》 128頁 神経細胞から現実と仮想現実、そしてカブ…

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『天然知能』四 郡司ペギオ幸夫『天然知能』講談社選書メチエ2019年2刷、「3 イワシ──UFOはなぜ宇宙人の乗り物なのか」を読んだ。 《 触覚は絶えず、双方向的です。わたしが対象に触れ、作用するとき、必ず対象からわたしへの反作用があります。触覚は、…