2012-09-01から1ヶ月間の記事一覧

安藤信哉展最終日

晴天だけれど台風接近なのでバスで来る。午後二時半、急に雨。 再読中の内田義彦『社会認識の歩み』岩波新書1971年初版、134-135頁よりアダム・スミスの言葉。《 われわれは、自国民に対する愛情のために、しばしば最も敵意に満ちた嫉妬(ジェラシー)と妬み…

鬱、ボケ

ブックオフ長泉店で単行本を二冊。須賀敦子『遠い朝の本たち』筑摩書房1998年2刷帯付105円、村上春樹『1Q84 BooK 3』新潮社2010年初版帯付290円、計395円。『1Q84』はこれで三巻揃った。三冊で500円也。知人の話では、第二巻で挫折する人が多い、三…

現象

初めて来館された男性お二人、安藤信哉の絵に驚嘆、絶賛。ワカル人にはよくワカル。うれしい。 ネットの見聞。《 ビックカメラとユニクロが東京・新宿で家電と衣料品を連携販売する新型コラボ店舗「ビックロ」が27日午前9時45分にオープンしたが、開店…

現象学

ブックオフ長泉店で二冊。岡本太郎『沖縄文化論』中公文庫2006年12刷、ミステリー文学館・編『探偵小説の風景』光文社文庫2009年初版、計210円。岡本太郎は慧眼の士だったが、美術作品はつまらない。 木田元『現象学』岩波新書1970年初版を読了。手をつけて…

バル、バル、バル、時代は変わる

バルが流行っている。きょうは沼津市中心商店街で沼津バル(前売り3500円で5枚つづりのチケットを購入、参加店で一枚ずつ使う)。これから沼津港バル、三島バル、伊東湯のまちバルと続く。近隣の街でもやっている。回を重ねるごとに参加店が増えている。 ネ…

ジオパーク/シューマッハー

南面の駐車場のお掃除がすごく楽になった。一汗で済む陽気。 伊豆と箱根が日本ジオパークに認定された。先行していた箱根に伊豆が追い着いたかたちだ。以前から、これからの観光は上モノ(名所、旧跡)から地面と地下になると、ことあるごとに言ってきた。世…

休館日

お昼前に近所の古本屋北山書店へ。古本の整理もいよいよ終盤に。これが最後のお買いもの。田山花袋『東京の三十年』岩波文庫1981年初版帯付、種村季弘『迷信博覧会』ちくま文庫1991年初版、都筑道夫『キリオン・スレイの再訪と直感』角川文庫1978年初版、富…

絆ではなく連帯

雨なのでバス。運賃200円。《 財布は軽くなっても、人生に重みが増します。たぶん。きっと。 》 ネットにうなずきたい。《 その日は店の売り上げゼロであったが、店主の表情は満ち足りていた。なぜなら! 脈ありの買取が一件とれたからで、この心境は一般客…

彼岸の中日

昨夕帰りがけにブックオフ長泉店で二冊。岩崎信也『食べもの屋の昭和』新潮文庫2011年初版、岡本太郎『美の呪力』新潮文庫2011年6刷、計210円。 安藤信哉のご遺族が小平市から来館。K美術館での展示はこれが最後。 ネットの見聞。《 日本橋丸善の3Fギャラ…

シュレディンガーの哲学する猫

一昨日買った黒田草臣(くさおみ)『終(つい)の器選び』光文社新書2006年初版を読んだ。この一冊で現在の陶芸界が見渡せる、かな。《 けれども、数多(あまた)の陶芸家のなかから誰かひとりだけ、と言われたら、わたしは迷うことなく魯山人の名を挙げます…

伊藤快彦(やすひこ)

昨夕帰りがけにブックオフ長泉店で二冊。荒木経惟(のぶよし)『写真への旅』光文社文庫2007年初版、黒田草臣(くさおみ)『終(つい)の器選び』光文社新書2006年初版、計210円。人名の読み方は難しい。 先だって京都の星野画廊から『京都画壇の先達・伊藤…

ABC予想

一昨日行ったユベール・ロベール展はあまりに素晴らしかったので、知人たちに勧めているが、チケットの半券を見て気づいた。フランス語でこう書く。『 HUBERT ROBERT 』。英語読みだとヒューバート・ロバートかな。イメージ狂うなあ。 雨の合間を自転車で来…

9月17日(月) 休館日/ユベール・ロベール

静岡県立美術館のユベール・ロベール展へ行った。これは凄い。素描に脱帽、油彩画に仰天。満足満足。彼の地の絵画の桁違いの熟成を実感。近代日本の油彩画の貧弱を痛感。雨が降ったり止んだりの目まぐるしい空模様だったけど、一滴も濡れなかった。いい一日…

黒体と量子猫2 ワンダフルな物理史「現代篇」  

『黒体と量子猫2』ハヤカワ文庫2007年初版を読んだ。題名の由来が明らかになる。「量子にお願い」から。《 ある意味で現代の量子力学は熱力学、特に物体の温度とそれが発する放射エネルギーの総量を関連づける、一九世紀に発見された方程式から誕生したとい…

3・11後の論理構築を

毎日新聞昨夕刊、「スポーツを考える」は、稲垣正浩(21世紀スポーツ文化研究所主幹研究員)の「3・11後の論理構築を」。 《 「3・11」は私の人生観も世界観もひっくり返るほどの出来事だった。 》《 「3・11」以前の発想は一度徹底的に批判しなければな…

命の価値を取り戻す

毎日新聞昨夕刊、特集ワイド「原発の呪縛 日本よ!」は元国会事故調委員崎山比早子女史(73)。読ませる。《 国会事故調の委員として膨大な内部資料を検討して見えてきたのは、市民と東電の「根本的な価値観の違い」だったという。「事故が起きないなんてあ…

黒体と量子猫1

ブックオフ長泉店で二冊。佐藤亜紀『雲雀』文藝春秋2004年初版帯付、レックス・ゴードン『宇宙人フライデー』小学館1996年初版、計210円。 ジェニファー・ウーレット『黒体と量子猫1 ワンダフルな物理史 古典篇』ハヤカワ文庫2007年初版を読んだ。新たな知…

ぶたぶたカフェ

ブックオフ長泉店で二冊。新井満(まん)『ヴェクサシオン』文藝春秋1987年初版帯付、大林宣彦『ぼくの映画人生』実業之日本社2008年初版、計210円。前者「ヴェクサシオン」とはサティの曲だそう。当然聴いたことはない。 「館長は好きそうだから」と貸して…

新制作展・選考

新制作展、国立新美術館への搬入で白砂勝敏氏の木彫作品は、異彩を放っていたようだ。他の人の作品と見較べて「異質だと感じました」と白砂氏は述べていたが、そうだったろうなあ。木彫の常識を根底から揺さぶる造形だから。ファン・ゴッホの浮世絵、パブロ…

新制作展・入選

♪風が吹いている〜♪ は、なんとも時宜にかなった歌だ。 11月下旬に新作木彫展をする白砂勝敏氏は、新制作展に初応募、入選を果たした。応募を強く勧めた身としては、ほっ。やったあ。白砂氏来館。個展案内状がちょうど届く。なんという幸運。《 一般的に新制…

休館日

昨夕帰りがけにブックオフ長泉店で三冊。藤原伊織『遊戯』講談社2007年初版帯付、長岡弘樹『傍(かたえ)聞き』双葉文庫2012年14刷、夏樹静子『蒸発』双葉文庫1996年初版、割引セールで計252円。 午前午後、ギャラリーを見て廻る。この暑いのに〜。 ネットの…

謎解きが終ったら

昨日、安藤信哉『裸婦』、1932年の第十三回帝展入選作の絵葉書を手に入れる。画集には掲載されているけれど、絵葉書は初見。このあたりの絵は戦災で焼失したらしい。 朝は源兵衛川の月例清掃へ。今回は雑草刈り。30分あまりで終る。炎天下、汗びっしょり。…

パズル崩壊

法月綸太郎『パズル崩壊』集英社文庫1999年初版を読んだ。「あとがき」から。《 本書に収録した八つの短編は、副題にも掲げた通り、一九九二年から九五年にかけて、雑誌等に発表したものです。 》 副題は「 WHODUNIT SURVIVAL 1992-95 」。 「文庫化にあたっ…

法月綸太郎の功績

昨夜は雷鳴と豪雨(ほどでもないか)。午後9時過ぎ、NHKBSの画面に「電波が非常に弱くなっています」の表示。そして「受信不可能」の文字。珍しい。しばらくして回復。午後11時からはサルサのエディ・パルミエリが出演。ピアノを一弾き。生まれ育っ…

法月綸太郎の新冒険

ブックオフ長泉店で二冊。ホイジンガ『ホモ・ルーデンス』中公文庫2011年29刷、『このミステリーがすごい!』宝島社2010年初版、計210円。 法月綸太郎『法月綸太郎の新冒険』講談社文庫2002年初版を読んだ。「あとがき」から。《 本書には一九九六年から九九…

法月綸太郎の冒険

来る途中、畑の数十本の向日葵が一斉にしおれうなだれていた。枯れる寸前の哀れな姿。いくら暑くても、夏が逝く。 逝く夏を惜しんで(?)ブックオフ長泉店へ。森下雨村『 猿猴(えんこう) 川に死す』平凡社ライブラリー2005年初版、竹内薫+竹内さなみ『シ…

ここにいる

昨日から早朝にかけて断続的に雨。夏を押しやるような雨だった。いろいろな所で冷房に当たって昨日は体調をちょっと崩した。ブログははしょった。きょうはまた(まだ)暑い〜。 昨日は平松洋子『買えない味』筑摩書房を知人女性に贈呈。買えない……「この味は…

休館日/二の悲劇

法月綸太郎『二の悲劇』祥伝社ノン・ポシェット文庫1997年初版を読んだ。『ふたたび赤い悪夢』に登場した人物がここに再登場。ひとつの世界が形成されているようだ。それはさておき。読後、ルナール『博物誌』新潮文庫の一ページを連想した。《 蛇 ながすぎ…

密閉教室

昨晩から明け方にかけて断続的に雨。昨夕は閉館時にふっと止んだので帰宅一直線。着くとほどなくまた降り出した。きょうも時折通り雨。 法月綸太郎のデビュー作『密閉教室』講談社文庫1995年7刷を読んだ。裏表紙の紹介文から。《 早朝の教室で、高校生中町圭…

雪密室

残暑厳しい。外で箒を使うと、すぐに汗〜。 法月綸太郎『雪密室』講談社文庫1992年初版を読んだ。一昨日取り上げた『ふたたび赤い悪夢』に重要な役回りで登場するアイドル歌手畠中有里奈が、ここで先行登場。「雪の降る閉ざされた山荘で」殺人事件という密室…