2022-08-01から1ヶ月間の記事一覧
第三篇「メイクビリーヴ」を読んだ。汗疹(あせも)に大いになやむ話。《 皮膚がおかしいと言えば、どこかの皮膚が痛いとかただれてるとかってことだけど、からだぜんたいの皮膚がへんになった。 》 124頁 つづく「その日」を読んだ。自分の日常を書いている…
書庫で本を何気なく眺めていたら、田中小実昌『なやまない』福武書店一九八八年二月一五日 第一刷発行が目に入った。こんな本、あるのか。いつ買ったのか、と 不思議に思いながら題名に惹かれて読んでみた。五篇を収録。最初の一篇は「西田経」。冒頭一行か…
秋の気配をろくに感じないうちにいきなり初秋。涼しい。心地よい秋風~。懐にも秋風~。 三夕やさいふをさがす秋の暮 加藤郁乎 三夕の和歌 さびしさは其の色としもなかりけりまき立つ山の秋の夕暮 寂蓮 心なき身にもあはれはしられけり鴫(しぎ)立つ沢の秋の…
伊藤若冲、河鍋暁斎、小原古邨につづく日本で忘却された美術家は、故つりたくにこさん。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%A4%E3%82%8A%E3%81%9F%E3%81%8F%E3%81%AB%E3%81%93 何度も書いているので繰り返さない。平野雅彦さんのブログを再転載。 http:/…
伊藤若冲、河鍋暁斎、小原古邨の共通点。没後長く忘れられた。そして突然注目される。拙ブログ「1906(明治39)年 田島志一」の補遺。 https://k-bijutukan.hatenablog.com/entry/2020/06/14/194823 伊藤若冲(いとう じゃくちゅう 1716年ー1800年)。 東京…
展覧会図録『日本の版画 I 1900-1910 版のかたち百相』千葉市美術館・櫛形町立美術館1997年10月刊を久しぶりに開く。櫛形町立春仙美術館学芸員・小池満紀子 「近代版画と浮世絵」から。《 明治40年代に、新版の浮世絵を刊行していた版元は、大平(松本平吉)…
所有している小原古邨の図録、画集。 『小原古邨の世界─西洋で愛された花鳥画』展覧会図録 平木浮世絵美術館 1998年10月 『 Crows, Cranes & Camellias 』Hotei Publishing、オランダ、リンデン 2001年 『小原古邨木版画集』阿部出版 2018年12月15日第1刷発…
なんだか近所の佐野美術館でも来月「小原古邨展」が催される。全国を巡回しているようだ。そのチラシを受けとる。最初の茅ヶ崎市立美術館では250点ほど 展示だったが、ここでは他の画家も含む約100点。 https://www.sanobi.or.jp/exhibition_log/?y=2022 こ…
癌科再診、ではなく眼科再診。 昼前、眼科医へ行く。一月ぶりの再診。 「先生に会いたくて早く来てしましました。」 検診後、来月末に来るように、と。 「もっと早くてもいいです」 と、若い女医さんにはとても言えない私。まあ、おバカな妄想。 それにして…
朝、昨日取り上げた雑誌『&Premium(アンドプレミアム)』マガジンハウス2022年10月号を近くの本屋で購入。全く知らなかった雑誌。一通り読んでみた。誰かに勧めようとは思わなかった。一見オシャレな紙面だけど・・・な印象。 昼前、卒論で源兵衛川の調査…
先月東京杉並区から来た視察の第二陣、中学生、高校生、大学生ら三十名余りを、楽寿園~白滝公園~桜川~源兵衛川へと、午前十時から午後三時半まで手分けして案内。 昼前、白滝公園で湧水池にお試しで入る。冷た~いと驚き、それから水に興じる。昼食後、源…
祭りの後、にわかに音楽を聴きたくなった。CD『UMALALI The Garifuna Women's Project 』2008年を昨夜も今朝も聴く。 蒲田耕二の文章から。《 ソン、ビギン、メレンゲ、クンビア……カリブの音楽を聴くと、ぼくは多くの場合、リズミカルな活気以上に…
一日ゆっくり過ごす。 夕方、会合を終えて外へ出ると、ツクツクボウシの声が聞こえてきた。秋の気配。 ネット、うろうろ。《 ビルゲイツに旭日大綬章。。別にいらないだろうし国内の頑張った人にあげろよそんなの。 》 清水高志https://twitter.com/omnivale…
祭りの熱気と痕跡を洗い流すように、朝から土砂降り。荒れ模様。何の用もない休養日。冷たいコーヒーが美味しい。昼前には晴天。夏。 一昨日の大泉洋たちの頼朝行列の人出は10万人とか。だろうなあ。700メートルほどの距離でこの人出、あり得る。 https://ne…
三嶋大祭り三日目、最終日。午後、三嶋大社の流鏑馬を友だちと観る。以前よりも的中率があがっている。上達したのかな。それから農兵節と三島サンバのパレード。 前者は高齢者、後者は若い人。弾みが違う。素人さんたちが好きで踊っていて好感を呼ぶ。三島サ…
午後三時半に三嶋大社を出発する頼朝行列(大泉洋ほか)を一番良い場所(我が家の二階と三階(のベランダ)から見物するために知人たちが来訪。 まあ何というか、歩道はすし詰め状態。このクソ暑い陽射しを浴びて、熱者病(?)で倒れる人が続出。我が家の前…
敗戦記念日。 二年間中止していた三島の夏祭り(最近は大祭りと言う)が始まった。昼前から賑やか。お囃子を耳にすると血が騒ぐ。山車が通ると血が踊る。祭りだ!祭りだ! https://www.mishima-cci.com/maturi/ 明日午後は大泉洋らの頼朝公旗挙げ行列。我が…
月刊『太陽』1991年8月号「特集 現代美術のアトラス」平凡社1991年8月12日発行を再読。表紙は舟越桂『森へ行く日』。巻頭の「中沢新一 二○世紀芸術を忘れるために 」を読む。《 こうして、美術は現代にたいしては、巧妙に偽装された批判的共犯者として、ふる…
月刊『太陽』1993年11月号「特集 現代美術 入門講座」平凡社1993年11月12日発行を再読。表紙は村上隆『B.P.〈バカボンのパパ〉』。巻頭の「横尾忠則 現代美術を歩く 美術館は直感で見ろ」がやはり面白い。川村記念美術館での感想。冒頭から。 クルト・シュヴ…
椹木野衣編集『日本美術全集 19 戦後~一九九五』小学館、図版96中西夏之『コンパクト・オブジェ』1962年(ポリエステル樹脂、ミクストメデァ)高24,0cm、 横15.0cm、奥行16.9cm(国立国際美術館蔵)を実際に見たいと思っている。 https://search.artmus…
椹木野衣(さわらぎ・のい)編集『日本美術全集 19 戦後~一九九五』小学館ニ○一五年八月三○日初版第一刷発行に掲載された図版は200点。本棚から月刊雑誌 『芸術新潮』1993年2月号新潮社を取り出す。特集「アンケート 戦後美術 ベストテン! 1945~1…
椹木野衣(さわらぎ・のい)編集『日本美術全集 19 戦後~一九九五』小学館ニ○一五年八月三○日初版第一刷発行、副題「拡張する戦後美術」、椹木野衣「はじめに」結び。《 戦後の日本美術像に「正解」などあるべくもないが、本巻に足りない部分が感じられる…
スーパーで自転車を降りた時、長崎原爆忌のお知らせ。黙祷。木陰でよかった32℃。 午後、バスに乗車。隣町のショッピングモール、サント・ムーン柿田川へ友だちのお買い物に同行。友だちはユニクロへ。私はダイソーへ。やっと羊羹を買えた。 八個しかなかった…
昨日の会田誠『性と芸術』後半の「II 性」から彼の芸術観に関する記述。《 今言った”美術”をもっと正確に言えば、「西洋近代の美術史家たちが規定し、日本には明治になって入ってきた新しい概念」ということになります。そしてその 橋頭堡として機能したのが…
会田誠『性と芸術』幻冬舎2022年7月20日第1刷発行、後半の「II 性」を読んだ。一気読み。短いせいもあるけど。しかし、これほどに「性」全般に突っ込んだ文章は、管見では知らない。深い。感服。《 しかし日本政府が最近自称している「クール・ジャパン」な…
会田誠『性と芸術』幻冬舎2022年7月20日第1刷発行、前半の「 I 芸術」を読んだ。《 簡単にいえば「抽象画の方へ行け」ということだった。(引用者・略) なぜそのような指導になるかと言えば、それが20世紀の世界的な美術の潮流だからである。それが主流にし…
山本浩貴『現代美術史 欧米、日本、トランスナショナル』中公新書2019年10月29日発行、日本編「第四章 「大きな物語の終焉」 一九九○年代~現在」を再読。 この章もただ読んだだけ。別に~、という理由がわかった。上條陽子さんのパレスチナの人々への共感と…
山本浩貴『現代美術史 欧米、日本、トランスナショナル』中公新書2019年10月29日発行、日本編「第三章 ひしめき合う前衛美術 一九六○年代~八○年代」を再読。 集団で行った前衛美術には興味を覚えない。 午後、三時間ほど昼寝。そんなに疲れが溜まっていると…
山本浩貴『現代美術史 欧米、日本、トランスナショナル』中公新書2019年10月29日発行、「第二章 芸術における関係性をめぐって 一九九○年代~現代」を再読。《 一九九○年代に入ると、現代美術の世界では特定の名称で括ることのできる潮流が見当たらなくなっ…
山本浩貴『現代美術史 欧米、日本、トランスナショナル』中公新書2019年10月29日発行を少し再読。先月『art now 現代の美術別巻 現代美術の思想 』講談社1972年を読んでいたので、すっとわかりやすい。何が役立つかわからないものだ。以下、メモ。《 オリエ…