田村鐵之助(閑人亭日録)

 高級美術雑誌『國華』や審美書院の美術画集の木版画を手掛けた摺師田村鐵之助(1853-1925)。彼が手掛けた国宝『孔雀明王像』の複製木版画、皇室御物を見たい。  

  https://www.kyohaku.go.jp/jp/syuzou/meihin/chuugoku/item08.html
 その制作行程が記されている。
  https://gohonmatsu.or.jp/yomoyama/kujyakudo/mayuri-4

 ネットから田村鐵之助の記事。

《 「国華創立の自恃、天心両先生の当時と名工を偲ぶ」辰井梅吉著(『国華』第六百号・昭和十五年十一月刊)
  〝国華複製の古美術木版色摺は、これをその原画と比するとき、真に迫り少しも遜色なき定評を博したる所以は、複製に当たり写真術を応用して、 原画を整色乾版に縮写し、その現像せる印画の膜を版木に張り、彫刻することに成功したるためにして、これまた両先生の考案に依る国華創刊当時に於ては、 錦絵は衰退せりと雖も未だ今日の如く絶滅に至らざりしため、市に隠れたる名工を求め、色摺師として田村鉄之助氏、彫工として三井長寿、飯山良助の両氏を採ることを 得て、國華の特色とする精巧なる木版の色刷に成功するに至ったのである〟 》 浮世絵文献資料館
  http://www.ne.jp/asahi/kato/yoshio/ukiyoeyougo/ni-yougo/yougo-nisikie.html

《 大正震災木版画集全三六景完品揃商品説明1924年に画報社より発行された木版画大正震災木版画集です。当時の日本画の巨匠、磯田長秋(1880-1947) 西澤笛畝(1889-1965)織田観潮(1889-1961)川崎小虎(1886-1977)田村彩天(1889-1933)桐谷洗鱗(1877-1932)らが震災風景の作品を毎月3点ずつ配布するという 物だったそうです。彫師長島鬼一、摺師田村鉄之助とあります。 》 絵画美術品オークションの記録
  http://new-auction-art.sblo.jp/archives/20150724-1.html

 ということは、亡くなる前年も現場に立っていた、ということか。すごい人だ。『國華』のと田島志一の審美書院での田村鐵之助の手掛けた木版画と原画を見較べたい。 どこかでやらんかなあ。『孔雀明王像』の複製木版画と違って、大方は原画のほうが大きい。そして一世紀の間に原画は劣化し、本の一ページとなっている木版画は 色褪せず、一世紀前の姿を留めている。

 午前、市役所の観光課の職員、地域住民と源兵衛川から境川清住緑地までの新たな徒歩行程を打ち合わせ。ほぼ確定。だけど、歩くかなあ。
 昼過ぎ、日曜日の作業の続き、ハーブとヒメツルソバを抜く。土のう袋ニ袋に詰める。自転車の前後に積んで帰宅。一汗。洗濯物を取り込み片付け。コーヒーが旨い。 昏れるのが早い。

 ネット、うろうろ。

《 大正時代以来、『神曲』の日本語訳は数多出版されてきたが、現在容易に入手できる訳書は、①平川祐弘訳(河出書房新社)②寿学文章訳(集英社)③山川丙三郎訳 (岩波書店)である。③は比較的誤訳が少ないが、大正時代の訳であり、日本語として古すぎるため現代の読者には通読は困難である。②は英訳(Singleton)からの 重訳であり、誤訳は勿論のこと、訳者の基本的なイタリア語の知識の欠如から言葉のニュアンスがまったく無視され、奇妙・珍妙な日本語が多数散見される。 ①は最も読みやすく、通読可能な唯一の訳書であるが、これらのどれよりも誤訳が多い。明治以来、ダンテ研究を専門としない一般の訳者が翻訳を手掛けてきたため、 問題だらけの訳書しかないのが現状である。このため正確で平易な訳書は急務であり、今回、これらの欠点を補うべく訳出したものが、本作である。 》 ダンテ『神曲』 地獄篇対訳(上)藤谷道夫  はじめに 》
  https://appsv.main.teikyo-u.ac.jp/tosho/mfujitani16.pdf

 平川祐弘訳で全編読んでいるが・・・。活字本で読みたい。

《 モリカケ問題と桜を見る会疑獄には、絶対的な性質の違いがある。モリカケ検証は一般の国民には手出しが出来なかったが、桜を見る会とその関係者・関係企業の 情報はウェブにざくざくあり、国民の誰でも追及に参加できるってこと。マスコミのすっぱ抜きを待っている必要がない。 》 津原泰水=やすみ
  https://twitter.com/tsuharayasumi/status/1194039956747866112

《 平川君とのおしゃべりで「桜を見る会が命取りになるかもしれない」という話をしました。理由は「役得が妙にリアル」だから。舛添知事が辞職に追い込まれたのは 失政ではなく、「クレヨンしんちゃん」を公費で買った、温泉旅行を公務と称した…という「せこすぎてリアル」な案件ゆえでした。 》 内田樹
  https://twitter.com/levinassien/status/1194146101143556096

《 「園遊会」の招待者名簿は10年保存される。しかもオープンだ。「桜を見る会」の名簿は「個人情報だから見せられない」とし「保存期間1年未満で遅滞なく廃棄」 されたんだ。ところがドッコイ、総務省の基準には「保存期間10年」と明記されてて、大ウソなんだ。安倍さん、ここから崩れるかもしれないね。 》 立川談四楼
  https://twitter.com/Dgoutokuji/status/1194101820282621953

《 あと15年以内に日本のGDP(国民総生産)を抜くインドネシアにいってきた。日本よ、これが高度成長だ!! 》 永江一石のITマーケティング日記
  https://www.landerblue.co.jp/47886/

《 ロジャーズの警告が大げさだとは思えない。|ジム・ロジャーズ「日本は東京五輪で衰退する」 いずれ「政府への反乱」が起きるかもしれない | 投資 - 東洋経済オンライン 》 ウラゲツ
  https://twitter.com/uragetsu/status/1193761384661540864

《 僕は昔から「芸術とは何か?」という命題自体に強い興味がある作り手と自認している。まさにそのために、時に芸術と芸術にあらざるものの境界線上にあるもの、 あるいは境界線の外に踏み出したものを作ってみることがある。すべては「芸術とは何か?」という超難問に挑むためである。 》 会田誠
  https://twitter.com/makotoaida/status/1194073021868167168

《  古本依存症
  均一棚で値打ち本を拾った際に分泌される脳内麻薬の快感を求めて四六時中古本の事が頭から離れなくなる心の病い。「同じ本を買う」行為に躊躇がなくなるのが 重篤者のサインである。「読まない本は買わない」と言っても聞かない、集団治療を試みるとその場が古本市になる、等の特徴がある 》 猟奇の鉄人
  https://twitter.com/kashibaTIM/status/1194113889639620608

 『かたちは思考する』六(閑人亭日録)

 平倉圭『かたちは思考する  芸術制作の分析』東京大学出版会2019年初版、「第12章 複数の時間を躍る──岩渕貞夫・八木良太・蓮沼執太『タイム・トラベル』」 を読んだ。

《 ニ◯一四年一二月ニ三日一九時三◯分~、神奈川県民ホールギャラリーにおいて、岩渕貞夫・八木良太・蓮沼執太によるパフォーマンス『タイム・トラベル』が おこなわれた。 》 248頁

《 ここに記述したのは一時間近い公演のごくわずかな断片だ。 》 278頁

 短く編集された映像を YOU TUBE で視聴。888回目の視聴者だ。
  https://www.youtube.com/watch?v=BK1ym-2iIyM

 「第13章 近傍の奈落──ジャン・リュック・ゴダール『さらば言語よ』。

《 本章は、(中略)邦題『さらば、愛の言葉よ』を見たあとに読まれることを想定している。 》 281頁

 なので未読。

 「第14章 ノー・フューチャー──オフィス・マウンテン『ドッグマンノーライフ』」。

《 『ドッグマンノーライフ』(初演)はニ◯一六年六月一日~六月一三日、STスポット(横浜)で上演された。 》 299頁

 この演劇、未見なので未読。とりあえず読了。序章から「第6章 断層帯を貫く」までが、私にはじつに刺戟的だった。犀利な知性を感じる。

 昼過ぎまでは晴れていたが、午後四時前には雷雨。心身の活動が鈍る。お布団へ。あれ、夜だ。

 ネット、うろうろ。

《 「序」の冒頭より引きます。「二十世紀後半を代表する哲学者のひとり、ジル・ドゥルーズ(1925-1995)は、もうひとりのフランスの哲学者アンリ・ベルクソンの 主著、『物質と記憶』(1896年)に依拠して、『シネマ1』(1983年)と『シネマ2』(1985年)を書いた。タイトルが示すとおり、「映画」についての研究書である。  (中略)今年もまた『シネマ』を契機にした新鋭のデビュー作が登場したことになります。なお、9月末に発売となった平倉圭(ひらくら・けい:1977-)さんの第2作 『かたちは思考する――芸術制作の分析』(東京大学出版会、2019年9月)の第8章「普遍的生成変化の〈大地〉――ジル・ドゥルーズ『シネマ2*時間イメージ』」でも 『シネマ』が扱われていることは周知の通りです。/注目新刊:築地正明『わたしたちがこの世界を信じる理由』河出書房新社、ほか 》 ウラゲツ☆ブログ
  https://urag.exblog.jp/239760690/

 ここまでは手が回らない。

《 対談=伊藤亜紗×平倉圭  記憶を踊ること、私を作り変えること 》 週刊読書人ウェブ
  https://dokushojin.com/article.html?i=6197#tokushuu1

《 そしてなんと重版されることになりました。 》 平倉圭
  https://twitter.com/hirakurakei/status/1192358881030107136


《 北宋社ってあの北宋社かーと突然思い出し、2009年にまだ本を出していたことにおどろく 》 くらげ
  https://twitter.com/hanaklage/status/1193129234761310208

 本棚には赤瀬川原平『少年とオブジェ』北宋社1978年初版帯付。たしか最高裁長官官舎の隣のビルにあった。知人に誘われて行き、赤瀬川氏がいて、サイン本を購入。

《 【大本営発表】日仏友好160年を記念し昨年パリで開催されたジャポニスム2018は、総動員数300万人を超えたという。かたやオーストリアと日本の国交樹立150年を 記念したジャパン・アンリミテッドは、終了を待たずに外務省から公認撤回されたので、たとえ前例を上回る動員数があっても発表されることはないだろう。 首相っぽい人物登場の映像作品がウィーン展公認撤回の一因になったそうだが、もしまたジャポニスム展のような官邸主導のイベントがあれば、私は幻のアニメーション 『リトル妖怪くん』を是非とも提供したい。この鉛筆画アニメは岸信介安倍晋三、祖父と孫の絆を描いた愛情物語なので、きっと首相も好意的態度で機嫌良く 鑑賞してくださるはず! /旧作総動員の季節 》 風間サチコ
  http://kazamasachiko.com/

《 [大弦小弦] 表現の自由「リミテッド」 》 沖縄タイムス
  https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/496156

《 衆議院議員 長尾たかし先生へ/小崎 哲哉 》 REALKYOTO
  http://realkyoto.jp/blog/letter_to_nagao_takashi/

《 桜を見る会の件で可視化されたのは、無能な世襲議員が何故か当選してしまう、マルチ商法紛いの票の取りまとめシステムそのもの。やってることは誰もが察しつつ、 物証が出てこない闇だった。安倍晋三は金持ちなのにケチだから、それを公金でやった。支援者たちは悪事とさえ知らずSNSで発信し続けた。 》 津原泰水=やすみ
  https://twitter.com/tsuharayasumi/status/1193687310505672704

《 安倍支持者の読解力が安倍総理並み。 》 見る人
  https://twitter.com/BWOBMrYWiVK2bFu/status/1193449708464697345

《 2019年11月11日になりました。今年は残り51日です。あと14.0%です。 》 今年の残り日数
  https://twitter.com/remaining_days/status/1193543902386483201

『かたちは思考する』五(閑人亭日録)

 平倉圭『かたちは思考する  芸術制作の分析』東京大学出版会2019年初版、「第8章 普遍的生成変化の〈大地〉 ジル・ドゥルーズ『シネマ2*時間イメージ』」を 読んだ。『シネマ2*時間』とそこで取り上げられいる映画を知らない身にはただ読んだのみ。

《 ジル・ドゥルーズ『シネマ』が目論むのは、映画の諸概念の想像と諸々のイメージの分類である。(中略)圧倒されるのは、そこで想起される作品数の多さである。  》 194頁

 「II 大地と像」読了。続いて「III 身振りの複数の時間」。「第9章 バカボンのパパたち──赤塚不二夫ウィトゲンシュタイン・橋本平八」を読んだ。

《 私はたしかに、Nの頭部を「宛先」として素描している。それは私の意図であり、求められればいつでも報告しうることである。にもかかわらず紙の上の素描には、 決して消去されえない誤配の気配があり、私がNを描いていることは自明ではない。 》 222頁

 東浩紀『ゲンロンO 観光客の哲学』ゲンロン2017年2刷を再読したくなる。

《 私たちはほとんど、自らの固有性などもってはいない。言い換えれば私たちは、自らを根拠づかるような古さを、自らの内にもっていない。その空白を、亡霊のように 埋め尽くしにくる無数の歴史=物語がある。(中略)私たちより古く、私たちより真正であると主張する共同体の歴史=物語が、生と知覚をたえず乗っ取り、喰い荒らして いく。近代の日本に限られた話ではない。 》 228頁

 この記述に瞠目。

 「第10章 Videmus(われわれが見る)──小林耕平《タ・イ・ム・マ・シ・ン》」を読んだ。

 「第11章 幽霊のグルーヴ──core of bells の憑依・参与的不一致」を読んだ。

《 二つ以上の微妙にずれたリズムが互いを拘束しあうとき、グルーヴが生まれる。(中略)演奏者はこの不一致に巻き込まれるように音楽行為に参加し、かつ各自が それぞれの不一致を維持して、安定的同期からくり返し身を引き剥がすことでグルーヴを推進する。 》 242頁

 グルーヴへの的確な定義だと思う。続いて具体的に書かれた文章も明解。納得。

 朝、源兵衛川中流部、下源兵衛橋上流のハーブを抜く。土のう袋に詰め込んできょうの作業は終了。一汗。

 ネット、うろうろ。

《 ユルスナール『ピラネージの黒い脳髄』(素晴らしいタイトル!)によると、1740年代に出た版画集《牢獄》は、当時、一部の愛好家を除くとほとんど評価されず、 売れなかったという。その影響が英国でウォルポール『オトラント城』やベックフォード『ヴァテック』に現れるのは30年後、40年後のこと。 》 藤原編集室
  https://twitter.com/fujiwara_ed/status/1193181429925957632

 本棚から『ピラネージの黒い脳髄』白水社1985年初版を抜く。『牢獄』シリーズ、また見たい。挟み込まれた毎日新聞1985年11月13日夕刊、中村真一郎の連載 「本を読む 二つの黒い本 下 ユルスナール」から。

《  更にこの訳書の見所は巻末の図版であって、版画家はこの『牢獄の幻想』を一度、青年時代に作ったあとで、後に改作したのだが、その両版の図柄を対頁にして掲載 していることである。
  ここにみる、およそ牢獄らしからぬ、古代の大宮殿のような「石の夢」の図の数々は、ハクスリーも既に指摘したそうだが、その幾何学的な線の交錯によって、 正に今世紀の抽象画を予告しているのも、興味深い。 》

《 権力側からのヤジというものはヤジではなく、恫喝でありイジメであり、内容によっては犯罪である。しかもあの表情と仕草の卑しさ。暗愚な65歳の幼児を、 誰が支持している?★ 》 巖谷國士
  https://twitter.com/papi188920/status/1192991355435270144

《 「私がですね、いくら国会でしどろもどろの答弁を行っても支持率が高いのは新聞社の論説委員にご馳走したりTV局は放送免許を盾に脅したり直接記者に電話で 難詰して報道させないからであります。我々上級国民は豊かな暮らしをしますので一般国民は税金をおとなしく納めて自己責任でお暮らし下さい」 》 stanleyk2001
  https://twitter.com/stanleyk2001/status/1193079452734873601

《 アレクサが黄色く光っていたので、「アレクサ、なんで黄色く光ってる?」と尋ねたら、「通知がある場合黄色く光ります。内容を知りたければ『通知は何?』と 聞いて下さい」と言うので、「アレクサ、通知って何?」と聞いたら、「通知とは、相手に物事を知らせることです」って、AIにバカにされている。 》  大谷 dandori 洋介
  https://twitter.com/dandori/status/1192704209843441664

『かたちは思考する』四(閑人亭日録)

 平倉圭『かたちは思考する  芸術制作の分析』東京大学出版会2019年初版、「第6章 断層帯を貫く  『新熱海線丹那隧道工事写真帖』」を読んだ。

《 丹那トンネル伊豆半島北部、滝知山と丹那盆地の下を貫き、東海道本線熱海駅函南駅の間を結ぶ。全長七八◯四メートル。一九一八(大正七)年に着工、 一九三四(昭和九)年に完成。一六年間という長大な工事期間に「トンネル工事上、凡(およ)そ想像出来るあらゆる種類の事故」を生じている。極限的な難工事と なったのは、トンネルが伊豆半島北部の断層帯を貫いて建設されたからだ。 》 135頁

《 写真3から写真5にかけて、土圧に対して掘削断面を確保するための仮設構造である「支保工(しほこう)」の密度が上がっていく。(中略)丹那トンネルでは当初、 松丸太の支保工が用いられていた。(中略)写真4では金属製支保工の密度が増す。(中略)写真5では一見して異様であり、支保工の上部にI形鋼の矢が詰め込まれる だけ詰められている。その様子は、技術的な対応能力を超える事態が生じていることを示しており、空間自体がパニックを起こしているかに見える。 》 138-139頁

《 これらの写真において、支保工は写真そのものの可能性を支えている。 》 140頁

《 丹那トンネルに導入された諸技術の焦点は、空間を押し潰そうとする物の威力を抑え、逸らすことにある。写真はそれを記録している。それゆえ『写真帖』の全写真 は、技術の侵入によって解放される自然の威力を美的に消費するモダンな芸術写真の対極にある。大地から威力を引き出すのではなく、威力が表-現(express)される ことを遅らせ、それを抑え込み、逸らし、回避すること。回避に失敗すれば、空間は埋没される。 》 141-142頁

 目次の「第6章 断層帯を貫く  『新熱海線丹那隧道工事写真帖』」を見て、本を購入。

 「第7章 異鳴的うなり  ロバート・スミッソン『スパイラル・ジェッティ』」を読んだ。『スパイラル・ジェッティ』1970年は未知の映画。

 ネット、うろうろ。

《 昨日の参農水委、森姐質疑を聞いている、いきなり笑った

  森姐「副大臣、国家戦略特区、議事録の隠蔽、そして改竄は無い、と言うことでよろしいですか?」

  大塚「えー、ちょっとあの、どの、特定の議事録のことをおっしゃってんのか、あー、よく分からないところがありますけれども」(で座る) 》 buu
  https://twitter.com/buu34/status/1192615910567055361

《  誰とは言わんよ、誰とは
  総理大臣になった途端、自分の支持者の都合の良い法律だけをバンバン改正し、一般国民には増税増税、果ては保険料や自己負担は上げる、社会給付は削減する、 維・N除く野党議員の質疑はヤジる、公文書は改ざんする、政府を批判する議事録は捨てる、これが日本国家と言える? 》 けん
  https://twitter.com/KSN1HybmjjiCMoQ/status/1192460564972228608

《 安倍首相「桜を見る会」の税金を使った不正が国会で明らかに!「地元の自治会やPTA役員を招待」と白状 萩生田・稲田・世耕も… 》 litera
  https://twitter.com/litera_web/status/1192787274997653504

《 藤井律子山口県周南市長が、本日の参院予算委で安倍首相主催の桜を見る会に関する田村智子議員の質疑に自身のブログが使われたことを受けてか、 関連するブログ記事をことごとく削除。というわけで、消すと増える法則が発動しますw 》 GEISTE
  https://twitter.com/J_geiste/status/1192808768947380226

《 いやあ、NHKニュースの編集技術は素晴らしいなあ。私は昼のNHK国会中継」を見ていたが、しどろもどろの安倍答弁が巧みに切り貼りされて、 的確な答弁のように見えてしまう。凄いほどひどいぞ、NHK! 》 鈴木 耕
  https://twitter.com/kou_1970/status/1192745624472416256

《  安倍総理、完全に知性崩壊。

  国会の審議中に「共産党!」と罵声を浴びせて恫喝。

  杉尾議員は立憲民主党
  事実と違っていてもお構い無し
  他党の名前を悪口として認識
  話を聞くつもりゼロ
  議論するつもりゼロ

  この総理大臣、どう見ても日本をナメてますよね? 》 chocolat.
  https://twitter.com/chocolat_psyder/status/1192712741900800002

《  もはや国会自体が
  「安倍の錯乱を見る会」
   になっているわけだな。 》 小田嶋隆
  https://twitter.com/tako_ashi/status/1192836541267111936

『かたちは思考する』三(閑人亭日録)

 平倉圭『かたちは思考する  芸術制作の分析』東京大学出版会2019年初版、「第2章 斬首、テーブル、反光学──ピカソアヴィニョンの娘たち》」を読んだ。 『アヴィニョンの娘たち』、どこがいいのかわからなかったが、制作過程への見事に精緻な分析で納得できた。そういうことかあ。
  http://ds.cc.yamaguchi-u.ac.jp/~fujikawa/03/kita/01/pica_dem.htm

 《 画面下部に垂直に立ち上がったテーブルの上では、滑り落ちまいとする果物たちが必死に結集している。しかし「しゃがむ女」の顔面はすでに、諸形象が水平に 配置されるテーブル=タブローの新しい局面を告げ知らせている。実際その顔面は、目や口といった顔面の諸パーツが福笑いのごとく動きまわる、コラージュのようでは ないか。 》 72-73頁

《 《アヴィニョンの娘たち》の五◯年後にあたる一九五七年、ピカソは《ラス・メニーナス》をモデルとした連作を描いている。(中略)そこに私たちは、絵画を 統一された「視線」の問題へと収斂させまいとする画家の執拗な態度を認めることができるはずだ。 》 75頁

《 「しゃがむ女」の顔は、その配置によってカンヴァスの他の領域を取り集める構造的必然性を獲得している。 》 76頁

 『アヴィニョンの娘たち』が、マルセル・ヂュシャンの便器を使った『泉』とともに現代美術の扉を開放したが・・・。それから百年。次の時代が始まっているような。

《 ──実のところあらゆる絵画制作につきまとうこの〈眼と手の分裂〉という事態を、配置からなる絵画は、手の眼に対する優先という新たな問題として顕在化する。  》 74頁

 「第3章 マティスの布置 一九四五年マーグ画廊展示における複数の時間」を読んだ。

《 マティスは描き直す際、不要な箇所をしばしば溶剤できれいに拭き取ってから描くため、制作の手数の多さが物質的な積層としては画面にあまり残らない。 マーグ画廊に展示された記録写真は、薄く明るく完成した画面に代わって、それが通過してきた労苦の厚みを目に見えるものにしているのだ。 》 85頁

 北一明の耀変茶碗の実現に至るまでの労苦の厚みを最早、知ることはできない。

《 マティスの絵画をプロセスへと開くだけでは十分ではない。そのプロセスにおいて、いかなる質的飛躍が生じたのかが分析されなくてはならない。 》 86頁

《 言うまでもなく、およそ絵画を見るとは過去の殺到を見ることだ。私たちは一枚の絵画を見るとき、カンヴァスの上にさまざまな時点で重ねられた過去の手数が、 一挙同時に表面の現在へともたらされるさまを眺めている。 》 93頁

 過去の殺到・・・『実在への殺到』清水高志

 「第4章 屏風の折れ構造と距離 菱田春草《落葉》《早春》を見る」を読んだ。

《 だがそれだけでは足りない。描かれた奥行きには、屏風の扇がかたちづくる、立体的な「折れ構造」が重ねられているからだ。山折れになった扇の境は視界に 鮮やかな縁(へり)をつくり、縁を越えたところに新たな風景を開く。ちょうど林を散策する者が、木の幹を過ぎるたびに新たな空間の広がりや狭(せば)まりに出会う ように。《落葉》には、屏風の折れ構造がもたらす散策的な経験がある。 》 98頁

《 ──画には全体を捉える適切な「観望の距離」がありうる。だがその適切な距離の法則を「犠牲」にし、斜めから、あるいは近づき、遠ざかりして見られる 「画の面白味」もまたあるのだ、というように。屏風は正面から遠望されるだけの平面ではない。 》 100頁

 この『落葉』、正面からしか見たことがない。ずっと接近して右から左から眺めてみたい。が、展示会場では接近は無理か。

 「第5章 合生的形象 ピカソ他《ラ・ガループの海水浴場》の物体的思考プロセス」を読んだ。「第I部 形象の生成」読了。

 ネット、うろうろ。

《 アルツハイマーになった画家が、病気が進行して死ぬまでの間描き続けた自画像が鬼気迫る。精神が崩壊する過程と説明されているが、美的な点だけで言えば、 どんどん良い絵になっていってると思う。線画の本質だけが残った感じだ。 》 森岡正博
  https://twitter.com/Sukuitohananika/status/1192592608477863937

《 今や国家が芸術を包括していく力は、芸術が既存秩序や価値観を転倒させようとする力よりはるかに大きく、国が権力を批判する作品を含む芸術展に堂々と お墨付きを与えるのと、国が同じような芸術展の「事業取り消し」を決めるのとは、カードの表と裏に過ぎない。カードは常に向こうの手にある。→ 》 大野左紀子
  https://twitter.com/anatatachi_ohno/status/1192610151842209792

《 こういう中で現代アートはどういう突破口を見出して行こうとしているのだろうか。権力や世俗からの承認/非承認の枠組みを巡って戦わざるを得ないだろうが、 そこでの一喜一憂は結果的に、「芸術は国家を含めた自らを支える基盤を本当に問えるのか」という大きな問いを見えなくするのではないだろうか。 大野左紀子
  https://twitter.com/anatatachi_ohno/status/1192610636171104256

《 若い人らは知らんやろけど、安倍晋三の組閣した内閣以前には現職大臣の不祥事が続くなんてほとんど無かったんよ。何故なら違法性の疑われる不祥事があったら ほとんど内閣総辞職してたから。これ、嘘と違うで、ホンマやで。 》 Masa da Oldskooler
  https://twitter.com/itsgroovymasa/status/1192013396406726657

《 これらは密接に繋がっていることが疑われるが、なにせ日本国の議事録は改竄なんて朝飯前の代物だから、本当は何が話されたかは永久に分からない。 昨日は安倍が書類捏造云々と野次を飛ばしていたが、これは自分たちがやっていることは相手もやっているだろうと言う願望から出た言葉なのだと思う。 》  位置@ファンタジー馬鹿
  https://twitter.com/ichitawake/status/1192474040637673472

《 老人の走馬灯とともに製造産業の栄華の名残が消えたなら、あとは観光資源をやりくりして生きていくほかなかろうとの未来予想に基づいて、 国民のプリミティブ度を濃くすべく文化・教養・国際感覚を積極的に切り下げていく類の国家100年の計でも、どこかで立てられているのか。 》 Masamichi UEO
  https://twitter.com/m_ueeeeeo/status/1192054233735950349

《 山本太郎特集で売れ行きが1.5倍!『Newsweek』編集長「山本代表が野党を飲み込んでしまう可能性もある」 》 Ameba TIMES
  https://times.abema.tv/posts/7027157

《  あのな。

  日本で「任意」「志願」と言われたら
  それは「強制」の意味なんだよ。

  何年日本人やってんだよ 》 yunishio
  https://twitter.com/yunishio/status/1192482838999789568

『かたちは思考する』お休み(閑人亭日録)

 「第1章 多重周期構造─セザンヌクラスター・ストローク」で分析されていた『群葉の習作』(1900-1904年)を『セザンヌ婦人画報社1996年で見る。

《 そこでは細い青と赤のタッチによって縁取られた黄と緑のタッチが、反復する色彩のパターンを構成している。色彩は、事物の固有色から半ば独立している。だがその 反復的な色彩の秩序が、現実世界の葉が示す奥行きの秩序を翻訳する。(中略)セザンヌの水彩画の多くにおいて、色彩の変調にはこの 種の高度に自律的かつ反復的な構造がある。この一貫した色彩変調の「論理」によってセザンヌは、世界から閉鎖されながら、それを「実現」する絵画を作り出す。  》 41-42頁

 このニューヨーク近代美術館蔵の絵は、画集で見てぐっと惹かれた。そうか。油彩画になるとその技法はさらに進化し、昨日の『サント・ヴィクトワール山とシャトー・ ノワール』になる。この絵はすごいとは感じるが、やたら疲れる。その理由が昨日の引用で腑に落ちる。

 平倉圭『かたちは思考する』を読んでいてなんか既視感が。岡崎乾二郎『抽象の力  近代芸術の解析』亜紀書房2018年だ。そしてジョージ・クプラー『時のかたち   事物の歴史をめぐって』鹿島出版会2018年。この本の帯と扉に岡崎乾二郎の推薦文。

《  芸術史のコペルニクス的転回。
  事物に従って生み出される、事物による事物の歴史。
  人のつくったすべての事物を芸術として扱うことで、出現する単線的でも連続的でもなく、
  持続する様々な時のかたち。
  先史以前/以後の区分を廃棄。革命的書物、宿願の初邦訳。 》

 『時のかたち  事物の歴史をめぐって』『抽象の力  近代芸術の解析』『かたちは思考する  芸術制作の分析』。三冊が呼応、応答すると感じる。

 朝、新幹線で東京、上野の東京都美術館の「コートールド美術館展」へ。

《 美術や美術史を勉強したことのないコートールドは、1920年代から印象派作品の収集を始めた。当時のイギリスでは、印象派やポスト印象派の作品が 高く評価されておらず、美術館にも収集されていなかった。 》 美術手帖
  https://bijutsutecho.com/magazine/news/report/20518

 20年前に観てじつに印象深かった。また見られるとは。セザンヌは言うに及ばず、今回はエドゥアール・マネを再発見。目玉の『フォリー=ベルジェールのバー』1882年 の細部、画面左下のシャンパンの金の包み、右下の果物を載せたガラスの器、薔薇を生けたガラスの器のなんというリアリティ。それも一刷毛でさっと描いたような。 水の透明な深さを見事に表現した『アルジャントュイユのセーヌ河畔』1874年など。脱帽。満足。
 次に東京国立近代美術館へ「鏑木清方 幻の《築地明石町》特別公開」を観る。『築地明石町』一点で満足。その足で常設展示へ。山下菊二『あけぼの村物語』1953年、 河原温『浴室』シリーズ1953年そして藤田嗣治の未見の壮絶な戦闘場面の戦争画1943年に出合い、大満足。疲れてここで退出。午後五時半過ぎ帰宅。行ってよかった。

 ネット、うろうろ。

《 松毛川河畔林・用地買収の評価と批判 》 グラウンドワーク三島
  http://www.gwmishima.jp/modules/tubuyaki/index.php?lid=110&cid=1

《 質問タイムで際立ったのは、森監督の回答だ。質問者に対して「あなたはどう思いましたか?」「(質問者の回答を受け)それが正解です」と切り返す。 「映画は見た瞬間に、皆さんのものです。それぞれが色んなことを思い、色んなことを考えればいい。僕も皆さんの意見を受けて発見することもある。 だからこそ、シーンの意味は口が裂けても言いたくない。どんどん質問していただいていいですよ。かわしますから」と答えていた。/ 森達也監督、 東京新聞記者・望月衣塑子氏を「泣かせたかった」 勝負の行方は「完敗」 》 映画.COM
  https://eiga.com/news/20191104/16/

《  日本の美術市場は閉鎖的な国内市場だけで構成され、芸術院会員になり文化勲章を取ると作品の値段が一気に高くなる。 これを支えているのは東京美術倶楽部の画商たちで、メンバーの画商たちが交換会で値付けを行う。デパートも その一翼を担う。
  作品価格は号(葉書1枚)単位で付けられる日本独特の方式だ 》 三潴末雄
  https://twitter.com/mizumaart/status/1191743980725096448

《  しかしながらこうした交換会方式はオークションハウスが日本に登場した90年代辺りから値崩れが始まった。
  その主たる原因は90年のバブル経済の崩壊だった。
  不動産が半値八掛け五割引きに急落。日本画や洋画のお値段も更に5割引きになり、高騰時からたった1割の値段まで下がった。でも制度は根強く残る 》 三潴末雄
  https://twitter.com/mizumaart/status/1191745751216357377

《 景気良いって誰も言わなくなったな 》

『かたちは思考する』ニ(閑人亭日録)

 平倉圭『かたちは思考する  芸術制作の分析』東京大学出版会2019年初版、「第1章 多重周期構造─セザンヌクラスター・ストローク」を読んだ。 旧ブリヂストン美術館の『サント・ヴィクトワール山とシャトー・ノワール』について。

《 「構築的ストローク」の構成単位はストローク単体であり、それが一様なリズムで反復する。だが、《サント・ヴィクトワール山とシャトー・ノワール》の ストロークはそうではない。そこでは複数の小ストロークが、まとまりをなすクラスター(房、群れ)へと組織されている。この特殊な構成単位を、「構築的ストローク」 と区別して、新たに「クラスター・ストローク」という概念で呼ぶことにしよう。 》 44頁

《 後期セザンヌの絵画には、少なくとも五つの異なる周期構造が重ねられている。私の視線はそこで、複数の周波数のずれと干渉に巻き込まれる。それは空間的かつ 時間的な断層の経験だ。 》 47頁

《 多数のストロークが投げ入れられた液面は沸き立ち、多重の波をつくる。後期セザンヌの絵画において、「塗り残し」が積極的な構成素として働くのはそのためだ。  》 48-49頁

《 後期セザンヌの風景画を「見る」とは、見ることのただ中で視覚が砕かれていく経験である。 》 50頁

 いやあ驚いた。なぜ後期(晩年)の油彩画、水彩画に惹かれるのか。そして塗り残し。じつに説得力のある分析だ。長年の疑問がついに氷解した(と思う)。脱帽。 きょうの読書はこれまで。じっくり反芻だ。

 ネット、うろうろ。

《  http://blog.kanehara.jp/
  褒め上手の金原瑞人が『龍彦親王航海記』や鏡花セレクションの紹介をしてくれています。鏡花セレクション第Ⅱ巻の「プラスの一作」は「薬草取」で 確定している訳ですが、ⅢとⅣは未だ協議中。 》 山尾悠子
  https://twitter.com/marco9mx2/status/1191868425770942464

 「薬草取」!『日本短篇文学全集 第6巻』筑摩書房1970年で読み、魅了された名品。私にとって泉鏡花といえば、これ。

《 11/5松毛川の河畔林買収について 》 グラウンドワーク三島
  http://www.gwmishima.jp/modules/tubuyaki/index.php?lid=109&cid=1

《 宇宙の膨張するスピードは科学者の予測よりずっと速い…新研究でも 》 BUSINESS INSIDER
  https://www.businessinsider.jp/post-201406

《 日本の年金制度は「改善されなければ効果と持続性に疑義」。総合の格付けは2番目に低い「D」。アメリカのコンサル会社マーサーがまとめた2019年度の 国際ランキングです。 》 日本経済新聞 電子版
  https://twitter.com/nikkei/status/1191134864503975941

《 英語民間試験延期 文科省 課題繰り返し指摘も公開せず 》 NHK NEWS WEB
  https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191106/k10012165701000.html

《 GLAYが言ってた “やわらかな風が吹くこの場所” ってここらしい。 》 くのゐち
  https://twitter.com/ITASHIKATANASHI/status/1191267698996416512