2012-05-01から1ヶ月間の記事一覧
昨夕帰りがけにブックオフ長泉店で二冊。藤田宜永(よしなが)『壁画修復師』講談社文庫2009年初版、『ミステリー傑作選 Dout きりのない疑惑』講談社文庫2011年初版、計210円。前者、新潮文庫を買いそこねていたら、講談社文庫で再刊。活字が大きくなった。…
「 Big data 」という用語を知った。確かな定義はまだないようだ。ネット上に集まる巨大な情報をどう利用するか、といったこと。ネット検索からこのようなブログまで、ネット上から新たな測定規準で情報を集約する。ポイントカードの買い物情報から消費動向…
矢作俊彦『THE WRONG GOODBYE ロング・グッドバイ』角川文庫は、傑作かもしれない。大人の読み物であることは確かだ。600頁にならんとする長篇を最後まで楽しんで読んた。切り詰めれば半分にもすることはできるが、それでは面白さが激減。その面白さとは。レ…
昨夜、源平衛川中流域の蛍をちょっと鑑賞。数十メートルに二十匹ほど。これからが旬。 ゆっくり朝寝、それから矢作俊彦『 THE WRONG GOODBYE ロング・グッドバイ』角川文庫2007年初版を味読。気の利いた科白が頻出。古い革袋に新しい酒だ。こういう小説を読…
日本の版画がこれほどに魅力的とは、と来館者は口々に述べられる。感慨深い。 ネットの見聞。一昨日、テレビ朝日『報道ステーション』でこの場面に心に沁みた。《 報ステ、作家佐野眞一さん。「一番大切なのは”身につまされる”という感覚ではないか。原発周…
天気晴朗、開館と同時に来館者たち。ご挨拶をして、さりげなく読書。読み始めたのは矢作俊彦『ロング・グッドバイ』角川文庫2007年初版。2000年の横浜〜横須賀が主舞台。ソワソワ、ワクワク。なんて思っても、応対をして時は過ぎてゆく。 朝刊の全面広告『龍…
昨夕帰りがけにブックオフ長泉店で三冊。『山本周五郎全集 第三十巻 小説の効用 雨のみちのく』新潮社1984 年初版函帯、スウィフト『ガリバー旅行記』岩波文庫1999年39刷、『岩波文庫の80年』岩波文庫2007年2刷、計315円。 展示した版画作品をあらためて確認…
冷蔵庫と打ったつもりが霊倉庫と変換。昨晩、菩提寺の行事で墓参して、墓石の中のあんな寒々したところへ骨を入れたくないな、と思ったせいかな。 昨夜BSプレミアムで曾我蕭白の龍の絵を視聴したが、森岡正博の書き込みに納得。《 某展覧会では、曾我蕭白…
五月晴れの下、近所の田圃に水が入り始めた。水面に浮かぶ逆さ富士。水鏡。鈴木一平。 味戸ケイコさんから電話。一時間半ほど語らう。 お手軽に情報が手に入る現在でも、容易に手にできない本物。明治〜平成の版画を収蔵庫から版画を出して思う。友だちに手…
朝暗いのは曇天のせい。もっと暗くなったのは雨のせい。 東京スカイツリーに高さ世界一位の座を譲った中国の電波塔、広州タワーは600メートル。愛称は「小蛮腰」で、「くびれた腰」という意味だそう。たしかに。 ネットの見聞。《 島田市試験焼却後の周辺地…
朝暗かったのは金環食のせいだったのかな。心地良くぐずぐず寝ていた。 昨夕帰りがけにブックオフ長泉店で三冊。阿部謹也『大学論』日本エディタースクール出版部1999年2刷、『一葉語録』岩波現代文庫2004年書版、E・D・ホック『サム・ホーソーンの事件簿 …
最終日。にぎやか。出品者に「どれがいい?」と訊かれて指し示した絵はすべて売れた。やはりね。大勢の方が来て搬出。無事終了。やれやれ。 ネットの見聞。《 どう考えても日本は進化の最先端だと思う。資本主義が変わり始める場所はここ以外には考えられな…
イタロ・カルヴィーノ『柔かい月』河出文庫2003年初版を読んだ。方法論にこだわり過ぎて袋小路に入ったような短篇集。《 すぐそこに唐突な死が待っているなんて知っていたはずもないのに、一九八五年夏、カルヴィーノが自分の作品すべてを「軽さ」という言葉…
朝刊で加藤郁乎氏の訃報を知る。十代の末、氏の俳句で現代の詩歌に開眼。その一句。《 冬の波冬の波止場に来て返す 》 いつぞやの年賀状に墨痕鮮やかな一句。《 年立つや一ニ三四五六七 》 四十年あまり前、西池袋の夏目書房で安く売っていた詩集『荒れるや…
イタロ・カルヴィーノ『不在の騎士』河出文庫2005年初版を読んだ。甲冑の中は空っぽという奇想天外な騎士が主役の中世騎士物語。騎士をとりまく物語がしずしずと進む。後半は破天荒にぐんぐん進み、そして大団円。1959年の作。《 「どうしたって、なに、存在…
平野雅彦氏が15日のブログで牧村慶子さんを紹介されている。嬉しい記事だ。 イタリアの作家イタロ・カルヴィーノ『むずかしい愛』岩波文庫1999年7刷を読んだ。「ある兵士の冒険」から「あるスキーヤーの冒険」まで、十二編の「ある○○の冒険」を収録。○○に…
昨夜はイスラエルの歌姫ヤスミン・レヴィ Yasmin Levy のCD『 SENTIR 』2009年を聴く。荒野を行く女の裸の魂。二曲目の『 EL AMOR CONTIGO 』、英訳では冒頭が Loving you is difficult 。あなたを愛するのはむずかしい。イタリアの作家イタロ・カルヴィー…
アシュケナージ、セファルディと来れば、次はイスラエルだろう。昨夜はイスラエルの歌姫オフラ・ハザOfra Haza のCD『 Kirya 』1992年を聴く。 お昼から、明日から始まる大石靖展(遺作展)の絵の搬入。七人で賑やかに展示。10号以下の油彩画がびっしり並…
昨夜はセファルディー sephardi(中東系ユダヤ人) のCDを三枚聴く。LPレコードもあるけど、手元が狂ってカートリッジ針を傷つけそうな予感がしてCDに。AURORA MORENO 『 AYNADAMAR 』、LENA ROTHSTEIN 『 CANTOS JUDEO-ESPANOLES 』そして ROSA ZARAG…
昨夕帰りがけにブックオフ長泉店で三冊。ホルヘ・ルイス・ボルヘス、マルガリータ・ゲレロ『幻獣辞典』晶文社 1984年17刷、加藤周一『ある晴れた日に』岩波現代文庫2009年2刷、カルヴィーノ『むずかしい愛』岩波文庫1999年 2刷、計315円。 昨夜は「 Old-Time…
昨夜は山を越えた気分、で、流離うユダヤ人の音楽、クレズマー Klezmer の楽師The Klezmatics を聴いた。 雑誌『芸術生活』芸術生活社1973年11月号特集「人形愛」を開く。ハンス・ベルメエルの関節人形の写真に添えられたポール・エリュアールの詩「人形の遊…
牧村慶子さん、お友だち二人とお昼に来館。展示を喜んでくださる。やれやれ。牧村さんが忘れていた古い本、三冊を贈呈。 中井英夫『人形たちの夜』は、なんとも複雑な深い苦味のある大人の小説だ。昔読んだ時は、若すぎて表面しか楽しんでいなかった。講談社…
牧村慶子さんは、明日お昼ごろ来館予定。 味戸ケイコさんから電話。昨日から始まった 味戸ケイコ「夢違」原画展で、私と友だちが「これはいい!」と言った絵に、某ギャラリーの女性オーナーも同じ感想を述べた、とびっくりされて電話されてきた。眼をつける…
牧村慶子さんは、10日(木)お昼ごろ来館予定。 昨日、ブックオフ長泉店で二冊。津原泰水『たまさか人形堂物語』文春文庫2011年初版、丸谷才一『月とメロン』文春文庫2011年初版、計210円。 題名に乗せられてさっそく津原泰水『たまさか人形堂物語』文春文…
牧村慶子さんは、10日(木)お昼ごろ来館予定。 連休中は、遠方から来館者。西は大阪、名古屋から、東は仙台、千葉、東京など。仙台から味戸ケイコさんの絵を観に来られた女性、翌日も来館。牧村慶子さんの絵にも深い関心を寄せていた。 千葉市のホキ美術…
牧村慶子さんは、10日(木)お昼ごろ来館予定。 午後二時半、一天俄にかき曇り、雷鳴と暴風雨。パソコンの電源を切る。十分足らずで晴れ間。ゲリラ雷雨。 夏樹静子『Wの悲劇』光文社文庫2007年初版を読んだ。雪に閉ざされた山荘で製薬会社の会長が刺殺さ…
牧村慶子さんは、10日(木)お昼ごろ来館予定。 昨日、大阪のワイアートギャラリーで個展開催中の銅版画家林由紀子さんから新作の『ガラスの角と青い薔薇』を見せてもらう。印刷よりはるかに精密で、目に鮮やか。扉があらたに開いた。これは買いたい。それ…
牧村慶子さんは、10日(木)お昼ごろ来館予定。 やっと晴天。久しぶりに自転車に乗った気がする。開館前にブックオフ長泉店へ。梨木香歩『からくりからくさ』新潮社2001年4刷帯付、同『森のある沼地を抜けて』新潮社2005年初版帯付、古川日出男『ハル、ハ…
牧村慶子さんは、10日(木)お昼ごろ来館予定。 荒川洋治『夜のある町で』みすず書房1999年3刷を読んだ。真水を飲んだような読後感。「あとがき」から。《 この六年間に書いたものから、やわらかみのあるもの、七八篇を選んで収めた。》 後半に行くにつれ…
牧村慶子さんは、10日(木)お昼ごろ来館予定。 一昨日の日録から。《 現代アートの大部分は、ある意味で大道芸と重なると、私は考えている。》 その続き。大道芸も街中の現代アートも、日常の風景に全く違った風景を生み出す。 大道芸 身体能力のはなれわ…