2019-04-01から1ヶ月間の記事一覧

閑人亭日録

『運命論を哲学する』ニ 入不二基義・森岡正博『運命論を哲学する』明石書店2019年初版、「第1章 すべては運命なのか、そうでないのか?」を再読。ここをよく読み込まないと第2章で 躓く予感。唯一性、全一性、絶対現実、相対現実。急ぐな急ぐな。急がなく…

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『運命論を哲学する』一 入不二基義・森岡正博『運命論を哲学する』明石書店2019年初版、「第1章 すべては運命なのか、そうでないのか?」を読んだ。 《 まず「相対現実」とは、「他でもないこの現実の内容が、現にあること」である。(中略)これに対して…

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『運命論を哲学する』をちょっと 入不二基義・森岡正博『運命論を哲学する』明石書店2019年初版をちょっと読む。大上段に口上を述べる論調にゾクゾクする。 《 日本語による哲学の試み、すなわち「J─フィロソフィー」はすでに出現しているのである、と。(…

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『泡坂妻夫引退公演』 昨日よりもよく降る一日。個展の案内状が届いたり案内葉書を持参されたり、雨なのにご苦労なこと。白砂勝敏さんからは個展が好評というメール。 https://ameblo.jp/steampunk-powerstone-art/entry-12449664234.html 昼過ぎ、友だちが…

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『獅子座』 午前八時、曇天から一気に土砂降りに。昨日午後友だちと源兵衛川を歩いていて友だちが目ざとく見付けた二箇所のヒメツルソバを抜く予定はお流れ。晴耕雨読。 《 『獅子座』は面白い! 読むべし!! 》 黒白 https://twitter.com/MadHatter1933/stat…

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当分休養できない 昨日は疲れが抜けず、ぐったりだったけど、晴れてきた空に引き上げられるように回復してくる。このまま天国へ行きかねない、と思ったが杞憂だったわ。 買いものに出かけて源兵衛川上流部、ひろせ橋のたもとにヒナゲシを見つけてしまう。買…

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当分休養 小雨の中、いくつか用事をこなし、友だちとゆっくりコーヒーを飲む。それだけの一日。こういう日もあっていい。当分休養……なんて言ってられない。糖分急を要する。 チョコ、キャラメル、プリン、バター・クッキー、イチゴ。当分いける。 ネット、う…

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カセットテープをカセットデッキで聴く レコード、CDから録音(ダビング)したカセットテープは200巻ある。これ以上多いと手に負えなくなると200巻で止めた。カセットデッキの録音機能が壊れて ずいぶん経つ。それまではせっせとダビングして友人知人に送…

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「北一明作作品光芒幻想美譚 3」 その昔北一明から頼まれて書いた北一明作品についての拙文を(恥を忍んで)ネットに公開。その3。 《 「3 北一明「耀変」──天極(てんごく)の構造」 北一明氏の耀変作品の深い魅力をどう表現したらよいうのだろう。杳(…

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「北一明作作品光芒幻想美譚 2」 その昔北一明から頼まれて書いた北一明作品についての拙文を(恥を忍んで)ネットに公開。その2。 《 「2 北一明作白麗肌磁呉須字書碗『人生夢幻』玉響譚」 白露の候、山里は静かな朝を迎えていた。山裾の竹林は夜の静寂…

閑人亭日録

「北一明作作品光芒幻想美譚 1」 その昔北一明から頼まれて書いた北一明作品についての拙文を(恥を忍んで)ネットに公開する。 《 「北一明作『白灰釉水墨風斜傾彫刻文乳頭碗』幻視譚」 或る盛夏の午後、烈日を浴びて、森は森閑と静まり、蝉の声も鳥声も絶…

閑人亭日録

初夏? 朝、源兵衛川中流部、下源兵衛橋から西南へ分岐している用水路の茶碗のカケラとガラス片をひろう。拾うのは短い距離だけれど、ここは一度も拾っていないはず。 半分になった茶碗のカケラが目につく。氷山のように大部分が川底に埋もれているカケラも…

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春愁 いくつかのを用事を昼前に片付け、午後、強い風なのでぽちぽち歩いて本屋へ。注文した本、入不二基義・森岡正博『運命論を哲学する』明石書店2019年初版帯付を 受けとる。とぼとぼ歩くうちにどこからともなく愁いがやってきて、なんとなく愁いに沈む。…

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『漫画アクション』? 朝、源兵衛川中流部、時の鐘橋~源兵衛橋~下源兵衛橋のヒメツルソバを抜く。土のう袋にぎゅう詰め。持ち歩いて帰ったので重い~。一汗。コーヒーが美味い。 近所のスーパーでサラダ寿司を買ってみた。おや、美味い。 午後、三島市議選…

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『BRUTUS』特集・曜変天目 雑誌『BRUTUS』マガジンハウスを購入。特集「曜変天目」。予想していたが、やはり目を見張るような知見、記事は一つもなかった。一般人向けの記事だ。 なぜこんな特集になったのだろう、と編集意図を推測する。一般に…

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味戸ケイコ個展「空の音」 スパン・アート・ギャラリーで催されている味戸ケイコさんの新作展「空の音」を見に行く。案内ハガキではなく、ボートを漕ぎ出す少女の先に広がる雲海とも見える 絵に目が釘付けに。青を基調にしたグラデュエーションの美しさ。味…

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『椿の海の記』六 石牟礼道子『椿の海の記』朝日新聞社1976年初版を読んだ。「第十章 椿」。 《 午前(ひるまえ)は、土の匂いも畝の間で完熟した堆肥の匂いも、いっしょくたになって立ちこめているが、あれほど鳴き立てていた蝉さえ「日中(にっちゅう) 除…

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『椿の海の記』五 石牟礼道子『椿の海の記』朝日新聞社1976年初版を少し読んだ。「第八章 雪河原」。 《 そのような無意識の衝動は、もとの生命のありかを探しあるくいとなみでもあったろう。とどきえない生命の、遠い祖(おや)のようなものは、かの観念の…

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『椿の海の記』四 石牟礼道子『椿の海の記』朝日新聞社1976年初版を少し読んだ。「第六章 うつつ草紙」。 《 そのはつののうたう早春賦とともにわたしたちは芹を摘み、御形(ごぎょう)や蓬の芽立ちを摘んだ。 》 130頁 四半世紀前まで店をやっていた時は、…

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『椿の海の記』三 石牟礼道子『椿の海の記』朝日新聞社1976年初版を少し読んだ。「第四章 十六女郎」。 《 朝晩使う鍋のつるをかかえて川端にゆき、川の流れに漬けながら、鍋の墨を磨きおとすので、鍋の中にはくどの下の灰や手づくりの藁だわしを入れて持っ…

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『椿の海の記』ニ 石牟礼道子『椿の海の記』朝日新聞社1976年初版、少し読んだ。晴耕雨読。「第一章 岬」を読んだ。著者の幼児期の思い出。 《 春の山野は甘美で不安だが、秋の山の花々というものは、官能の奥深い終焉のように咲いていた。春よりも秋の山野…

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『椿の海の記』お休み。 石牟礼道子『椿の海の記』朝日新聞社1976年初版、お休み。 昨晩、大学のゼミ友の女性から”このように、時折、私の興味を刺激して下さい。”という嬉しいメール。さっそくネットで読めるものから二つを返信。 「呉一騏 水墨画の21世…

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『椿の海の記』 石牟礼道子『椿の海の記』朝日新聞社1976年初版を少し読む。 《 朝の磯の静けさを椿の花々が吸っている。ここらの磯のきわの岩清水には、女水(おなごみず)と男水があり、ホキナジロの岩床の上に湧く水は、男水である。 原生種の蜜柑が、岬…

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「ライト・ヴァース」二編 昨日ふれた『現代詩手帖』思潮社1979年5月号特集「ライト・ヴァース」。アンソロジー「日本のライト・ヴァース」から。 《 「国旗」 近藤東 セガレよ きょうはメデタイ日 なぜ 白旗を あげるのじゃ いいえ トウサン 日の丸の 赤を …

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MOA美術館・他 午後、知人の車に同乗、熱海のMOA美術館の「特別展 URUSHI 伝統と革新」を観に行く。うーん、惹かれない。魅力を感じない。おそらく手にすれば違うだろう。 どれも工芸の域を出ていない。どこに革新があるのかわからなかった。そんな鑑…

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お花見・その他 朝、源兵衛川中流のヒメツルバとヒナゲシを抜く。意外とあって土のう袋軽く一袋に。こんなにあるとは。よく成長するわあ。時間を確認。ありゃ、タイヘン。 自宅へ急行。お風呂を洗い、着替えてバス停へ。遅れ気味のバスで充分間に合った。友…

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大学ゼミ同窓会 朝、新幹線で東京へ。東京駅で乗り換え、有楽町で下車。日比谷口が工事で閉鎖。銀座口から出て、何年かぶりの地下鉄日比谷線入り口を探すのに一苦労。六本木駅で 下車。アマンドの角を曲がったのにどこを間違えたか坂道の先に東京タワー。こ…

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犬も歩けば棒に当たる 十時間寝たせいか、体が軽く動く。一昨日に続いて源兵衛川最下流部へ。明るい日差しに川底のガラス片が光る。カワニナが多い。ここでもホタルが舞うかな。 重くなって三回目の作業終了。軽く汗。 午後、銀行の手間取る手続きを終えて、…

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『種村季弘の箱』 昨日新年号と書いていた。即刻訂正。新元号。全くう、粗忽者の私。 『別冊幻想文学 怪人タネラムネラ 種村季弘の箱』アトリエOCTA2002年をぱらぱらと読む。インタビュー記事「種村季弘に聞く七つのキーワード」。 「3 翻訳について」 …

閑人亭日録

新元号だって 新年と新年度。どうも紛らわしい。ある書類は一月から。別の書類は四月から。おまけに新元号ときた。なんというか、四月馬鹿になりそう。馬鹿者ではないと思うが、 粗忽者ではある私。もはや治癒不能だな。いや、それは日本経済かも。 《 景況…