2009-10-01から1ヶ月間の記事一覧

深沢幸雄展最終日

昨夕、帰りがけにブックオフ長泉店で一冊。「航空写真集 空から見た静岡県 東部編」静岡新聞社1995年初版、105円。これ、定価14,000円。一万四千円。B4版で重さ5キロ近くある。一冊で十分重い。撮影は1994年。この十五年で建物はずいぶん変わった。自宅周…

ジゴマ/魔都

レオン・サジイ「ジゴマ」中公文庫1993年を読んだ。この昭和12年(1937年)の久生十蘭の訳は、原作が1909年の刊行なので、地の文は古文調で会話は口語体。場面転換が早く、殺人トリックの不可思議さ、メロドラマの嫋嫋たる文体も読み手を引き込む。久生の長…

年賀状

昨夕、帰りがけにブックオフ長泉店で二冊。夏目房之介「不肖の孫」筑摩書房1997年3刷帯付、マイクル・コナリー「終決者たち(下)」講談社文庫2007年初版、計210円。前者は三田平凡寺に興味。《房之介は漱石の孫でもあるが、本人は漱石の血よりも平凡寺の血…

危ない象!!

昨日、25日の藤富保男関連で探していた同人誌「吟遊星」第五号「藤富保男特別号」1978年刊行がやっと見つかった。それも自宅ではなく、美術館の事務室で。なあんだ、きょうは昨日ようにお茶を濁すことはなくなった。やれやれ。 「危ない象!!」は、この特…

10月26日(月) 休館日/ジゴマ

台風接近の雨なのでのんびり過ごす。昼前に近所の古本屋へ。安藤鶴夫「寄席」旺文社文庫1981年初版120円、レオン・サジイ「ジゴマ」中公文庫1993年初版帯付200円、計320円。後者は久生十蘭 の訳。中島河太郎の解説によると、「ジゴマ」は1909年にフランスで…

ニセモノ師たち

朝、ちょこっとお掃除して、グラウンドワーク三島事務局へ寄り、三島梅花藻の里で藤沢市からバスで来た二十五人ほどを待ちうけ、源兵衛川を中心に案内。正午過ぎ、美術館へ戻る。ふう〜。 昨日触れた中島誠之助「ニセモノ師たち」講談社文庫は、うんうんとう…

風一つ咳一つ

昨晩、大学生と語らう機会があった。都内の女子大生と、テレビはNHK綜合、教育、テレビ東京の三局が面白い、で意見が合う。NHK綜合と教育は、若い人に見てもらおうと、一生懸命考えて番組作りをしている。テレ東は、資金が乏しいから今までにない番組…

美の呪力

岡本太郎「美の呪力」新潮文庫読了。最初からぐんぐん飛ばしていて、持つかなあ、という危惧もなんのその、後半はさらに勢いづく。凄いわ。特に印象的な箇所を少し引用。《爆発力と内に凝集する求心力とが拮抗し、引き裂かれた姿だ。》192頁《ひどく悲劇的で…

芸術は爆発だ!

岡本太郎は美を見極める確かな眼をもっていた。それを読書中の「美の呪力」新潮文庫2004年初版でも実感。「透明な爆発・怒り」の章を読んで、「芸術は爆発だ」といった人の真意がやっとわかった。《人間が自分を超えて、世界に、宇宙に無限のひろがりをつか…

曇りがちだけれども

曇りがちの空だけれども心地良い良い陽気。開館前にブックオフ長泉店で二冊。「女性作家シリーズ 23 現代秀作集」角川書店1999年初版、コナン・ドイル「シャーロック・ホームズの冒険」光文社文庫2006年初版、計210円。ホームズ物は四十年ほど前に読んだ文…

過ごしやすい陽気

きょうは過ごしやすい陽気。懸案解決、気持ちすっきり。人生浮き沈み、いろいろあったけど、きょうは穏やか。いつまた荒波がくるかわからないけれど、きょう一日はいい日でありますように。二人暮しの友だちからメール。「洗濯3回目」。どんだけ〜。 去年、…

風が強い

きのうもそうだったけど、風が強い。でもヘンに温かい。富士山に一昨日降った雪はまだ溶けてない。薄化粧から剥げた化粧に格落ちだけどそれもまたよし。富士は富士。 中村雄二郎「現代情念論」講談社学術文庫1994年を読了。読み応えがあり、考え考え読んだの…

休館日

昼前に近くの四の宮川でホタルの餌のカワニナ採り。今年は成長がいい。三島ゆうすい会会長宅へ届ける。塚田会長はもう十年以上ホタルの養殖をしている。源兵衛川のホタルは、塚田さんがその昔放流したものの子孫。午後はのんびり過ごす。

ELMO HOPE

テケテケママが金曜日のブログに「天国への階段?!」の写真を載せていたので、昨夜久しぶりにレッド・ツェッペリンの「天国への階段」を聴いた。ついでに東欧のジプシーバンドの、「天国への階段」を下敷きにした歌「お母さんが死んだ」も聴く。これぞ換骨奪…

素敵な2010年カレンダー

その日の出来事をその日のうちに日記に記すのは、どうも苦手。極私的紙日記(万年筆でノートに書いている日記)は、数日間の出来事をまとめて記している。新聞記者のようにすぐに記事にするのは、私の能力の範囲外にある。で、今朝も、昨日の出来事を反芻し…

翡翠はそこにいる

自転車になじんできたので、昨夜はブックオフ三島徳倉店へ。岡本太郎「美の呪力」新潮文庫2004年初版、鎌田東ニ「宮沢賢治『銀河鉄道の夜』精読」岩波現代文庫2006年4刷、新保博久「名探偵登場──日本篇」ちくま新書1995年初版、計315円。 開館前、女性県庁職…

時代は過ぎてゆく

友だちからきょうが昨日触れた戸田ヒロコさんの誕生日と教えられる。私的問題に気をとられていて忘れてた! 早速電話。彼女の古い知人の元編集者で今は東京赤坂でバー・ですぺらを営んでいる渡辺一考氏が入院したと教えると驚いていた。昭和の時代、素晴らし…

時代に早過ぎる

昨夕、ブックオフ長泉店で二冊。富島健夫「初夜の海 上」スポニチ出版1977年初版函付、ロバート・ネイサン「ジェニーの肖像」創元推理文庫2005年初版、計210円。後者はハヤカワ文庫で持っているけど、「それゆえに愛は戻る」が併録されているので。前者は、…

アフリカの日々/アフリカ農場

昨日の続き。友だちの車で沼津港そばのブックオフへ。佐々木俊介「模像殺人事件」東京創元社2004年初版、イサク・ディネーセン「バベットの晩餐会」ちくま文庫1992年初版、計210円。後者の訳者枡田啓介「あとがき」。「カレン・ブリクセンの作品が今後また翻…

休館日

昨夕、帰りがけにブックオフ長泉店で二冊。百目鬼恭三郎「続 風の書評」ダイヤモンド社1983年初版、平山夢明「独白するユニバーサル横メルカトル」光文社2006年初版帯付、計210円。 ブックオフ函南店へ自転車で行く。皆川博子「総統の子ら」集英社2003年初版…

共律

昨夜はテケママの五十五歳の誕生日に合わせた「GO〜GO〜party」へ友だちと参加。サルサ音楽が流れ、生のパーカッションが響く中、三十人余りの気の置けない人たちが集まる。といっても、殆どが初対面。向かいの三十代のご夫婦と話が弾む。なんと三月に催…

反転

原信田実「謎解き 広重『江戸百』」集英社新書2007年、広重の「よし原日本堤」解説で其角の俳句「闇の夜は吉原ばかり月夜哉」が引用されている。「──其角のこの句をどこで切って読むか。落語の『文七元結』では、咄家は『闇の夜は・吉原ばかり月夜哉』と切り…

地震・雷・火事・おやじ

昨夕帰りがけにブックオフ長泉店で105円で買った原信田実「謎解き 広重『江戸百』」集英社新書2007年初版を読む。「江戸百」とは「名所江戸百景」の略。「このようにみてくると、怖いものの代名詞として『地震・雷・火事・おやじ(大風のこと)』が合言葉と…

台風18号

大型台風18号は去っていった。朝、雨があがったので自転車でいつもより遅く来る。静岡新聞朝刊コラムに「過ちを正すのに憚(はばか)ることなかれ」という「論語」の言葉が引用されている。身に沁みる。 藤原伊織「蚊トンボ白鬚(シラヒゲ)の冒険」講談社20…

トルコ音楽

昨日、沼津市の牛山精肉店のご夫婦が静岡市にトルコ商品の店を開いているトルコ人を連れて来館。で、トルコの女性歌手セゼン・アクスSEZEN AKSU の古いカセット・テープ(トルコ製)と昨年のCDを用意。トルコ人の彼、カセットにえらく感慨深げ。二十年ほど…

10月 5日(月) 休館日/伊豆市の人々

昼前に自転車で廻って雑用を片付ける。午後は雨。のんびり過ごす。静岡新聞朝刊には昨日の出来事の記事。グラウンドワーク三島が箱根西麓で育てている蕎麦の花が満開の写真。美術館へ来る途中にある林光寺の本堂が完成。二年がかりの木造建築。この寺には、…

シリウスの道

藤原伊織「シリウスの道」文藝春秋2005年読了。佳作かな、という当初の予感は秀作に格上げ。手馴れた広告業界が舞台。一気に読ませる面白さは言うまでもないが、使いたくなる科白がいくつもある。会社の年上の上司の女性と主役の部下の男の会話。「今週末に…

見上げれば十五夜の月

昨夜は十五夜。雲のない夜空に皓々と月。寄り添うように煌々たる星。屋上に映る月の影を見ながら洗濯物を干す。それからNHKTV「東京カワイイTV」を視聴。特集「東京ストリート 新勢力ランキング」。ストリートファッションの名前が愉快。悪羅悪羅系(…

新車でGO!

朝はまだ雨が止まないけど、雨の合間を新しい自転車で美術館へ来る。軽快な走り。やはり新車は違うわ。 ブックオフ長泉店で二冊。「五味川純平著作集 第12巻 戦争と人間(1)」三一書房1983年初版函付、「1億人の昭和史 10 不許可写真史」毎日新聞社1982年…

新車

昨夕、自転車を買い換えた。新車はオプション等を加えて五万円也。夜、近所をぐるぐる廻る。車体はやや重い感じだけれど、ペダルは軽い。このままブックオフまで行きたくなるが、財布を持ってなかった。今朝は雨なのでバス。 チェーホフ「六号室」を読む。六…