ネット記事 中章宏『「主流」にならないことが大事…日本を代表する民俗学者を突き動かした「傍流のすすめ」』を読んで、宮本常一『日本民衆史 7 甘藷の歴史』未来社一九六二年一〇月一〇日第一刷発行を多分、六十年ぶりに開いた。
https://gendai.media/articles/-/129326
「まえがき」から。
《 今日われわれが貧しいものの粗食に対する批判をする場合にも、一見たいへん人道的に見えつつも、むしろ貧しいものの心をきずつけつつあるような態度が含まれているのではないかと思う。批判というものは相手をきずつけることがあっても自分はきずつかないものである。
甘藷を食べるような食料構造についての批判はずいぶん多いが、甘藷畑を他の作物にきりかえるために手をさしのべるものはいたってすくなく、この方はみな自力によらねばならないのである。批判する方は相手に欠陥を気づかせたのだからよいというかもしれないが、気づかせるとともに、今後どうすればよいかをともに考えるとともに具体的にその方向もさぐりあてたいものである。 》 4頁
雑用に追われ、読書進まず。