2008-01-01から1ヶ月間の記事一覧
昨夜アフリカはセネガルの1970年代の音楽を聴いていて、昭和40年代、東京は銀座赤坂のあこがれのナイトクラブを連想した。若造にはまるで縁のなかった、脂粉と紫煙が繰り広げる禁断の大人の世界。 21世紀から見れば失われた別世界だ。 あなた・海・くちづけ…
蓑虫状態を愉しんでいたら午前十一時半を過ぎていた。
午前中は千葉県からの源兵衛川の視察、午後は手助けを頼まれて和歌山県からの視察に応対。小雨降る中、神経クタクタ。とりあえず喜んでいただいたようなのでやれやれ。翡翠(かわせみ)を中流と上流で観る。観た人は幸運。午後四時半、美術館へ。
こう寒いと夜、ブックオフへ出かけられない。昨夜は本棚を製作した。この前作った天井までの本棚の横のCDラックを他の壁面に移動。デッドスペースを生かせば幅179センチの本棚ができる。数日前に作った設計図に合わせて板を鋸で切断、とりあえず三段の本棚…
今朝はアナログカメラ片手に寄り道道草をした。トマソン(路上無用面白物件)を何件か撮る。しもた屋のブリキの錆び付いた壁は「さび付きた〜い」がピッタリ。久世光彦が「女神」で書いていた、中原中也、小林秀雄、大岡昇平らを夢中にさせた女性ムウちゃん…
今朝は冷え込んだみたいだ。お蒲団でぬくぬくしていたので気づかなかったけど、水溜りは鏡のようにカチンカチンに凍っている。ちょっと寄り道、畑へ降りて霜柱を踏みつける。すんげえ堅い。霜も氷りつく寒さかな。 画家の諏訪敦氏から佐藤美術館での個展の案…
昨夕グラウンドワーク三島事務局から昨夏三島に来ていた、今は帰国している韓国の女性留学生からの手紙を受け取る。新年の挨拶状だ。若い(二十代半ば)女性からだって手紙が来るんだぜい。破顔一笑相好を崩してしまう。早速英文で返事を認める。今朝確認す…
つくづく自分はKYだなあとボヤキながら朝刊を開くと、次期日銀総裁にはKYの人を、という記事。KYとは金の流れを読める人の意。これは難しい。 なんて感想を抱きながら冷たい雨の降る中をとぼとぼと歩いていて浮かんだ五輪真弓のヒット曲「恋人よ」。 ♪…
午後は冷たい雨が降り出したので買いものをして後はずっと家にこもる。 昨日の毎日新聞読書欄、右にジグムント・バウマン「コミュニティ──安全と自由の戦場」筑摩書房の松原隆一郎の評、左にヤン・パトチカ「歴史哲学についての異端的論考」みすず書房の沼野…
富士箱根伊豆、三方の山が雪→寒い。地面は霜柱→寒い。懐→寒い。美術館へ来るまでに冷え切ってしまう。美女には弱いが寒さにも弱くなってしまうとは。「だからもてないのよ」とは知人のメール。弱り目に祟り目じゃ。風邪をひいてないだけよしとするか。 自宅…
ブックオフ長泉店で二冊。「山水画大全(一、ニ)」日本美術教育センター1986年初版、計210円。布装函入りの豪華本。発行日値段の表記がない。厚さは2センチもないのに高さは43センチもある。本棚に入らない。本文は100ページほどだから開いて見るには困らな…
「字がデカイ暦まず買う老い始め」 これは先週お付き合いで、お題「カレンダー」に投稿した拙句。50歳にならない知人は読みづらいからと、字の大きいカレンダーを購入。私は57歳、もう初老だなあと思うけど、眼鏡をかけたことはなく、老眼鏡もまだ要らない。…
昨夜、去年我が家で歓談した女性から電話。 「今年初めての電話だね。」 「最近、お酒を飲んでないんですよぉ。飲めなくなっちゃって。今、ブコウスキーの本を読んでいるんですけど、面白いです。『街でいちばんの美女』がよかったです。…お部屋にブコウスキ…
美術館への道に建坪十坪に満たないモルタル造り二階建ての理髪店がある。老夫婦でひっそりと営んでいたお店。あるときガラス扉に「暫く休業します。連絡先は三島市…平成十七年八月二十二日」という張り紙。今朝前を通ると、電柱から家への引き込む電線を取り…
昨日取り上げた出久根達郎「朝茶と一冊」を随筆とかエッセイ集ではなく短文集と書いたのはわけがある。「無明の蝶」講談社文庫の解説で逢坂剛は書いている。 「T氏は出久根さんの最初の本、『古本奇譚』を出した人である。出久根さんは、その本を小説として…
冬眠状態で、お昼前に蒲団から出る。午後近所のスーパーで銅版画家の林由紀子さんに遭遇。昨晩のNHK教育テレビ「新日曜美術館」の特集「橋口五葉」について少し語らう。五葉の美人木版画には興味がないが、「素描はよかったね。」と二人でうなづく。それ…
晴れているのに寒々としている。マフラーを着用し、厚手のセーターに替える。ああ、冬眠したい。冬眠できないから本を読む。出久根達郎「朝茶と一冊」文春文庫2000年を読んだ。一冊の本をダシにあっちこっちに枝葉が伸びる短文集。紹介文に「お茶請けに絶品…
紀田順一郎「われ巷にて殺されん」双葉文庫1985年を読んだ。これは夜の蔵書家」と改題され、他の三篇と一緒に「古本屋探偵の事件簿」創元推理文庫にまとめられている。創元推理文庫の紹介文。 「鬼気迫る愛書家の執念が、読む者を慄然とさせる傑作揃い。」 …
今朝は春先の雨を思わせる温い陽気。ヌルイ気分のときには何かをしようという意欲は減退、昨夜のことをなんとなく思い出す。 昨夜は雨の中、源兵衛川生コン流出事故現場の工事再開に立ち合い。午後十時帰宅、それから今後の企画展のパンフレット版下を制作。…
昨日のジル・チャーチルの本で訂正。「忘れじの包丁」は映画「SOSタイタニック(邦題)」(1958年イギリス)のもじり。英語の原題はもじりになっている。記憶だけで書くと駄目だね。 そういえばタイタニックものの小説、ドナルド・A・スタンウッド「エヴ…
午後、沼津市の書道家松本武志氏が中国のもう一つの美術雑誌に掲載された記事のコピーを持ってきてくださる。こちらの題は「尊敬すべき日本の友人」。張得蒂女史の上記の文章とほぼ同じ内容。ニ誌に載るとは。結びの文章。 「我が国の経済発展に伴い、このよ…
朝のお掃除を終えて何気なくウェブサイトを散策、東京ジャズ・シーンというサイトに出合う。大好きな Coffee Rumba を視聴。バンドネオンの響きが胸に切なく突き刺さるわあ。哀愁の音色。詩人の西脇順三郎風に愛愁と言おうか。いいいねえ、バンドネオン。失…
どんより雲っているので、もぐら状態で惰眠をむさぼって午前十一時に起き出す。昼には小雨。西武百貨店沼津店で催されている影絵作家藤城清治展へ行く。無駄足だったの一言で終わる展示だった。古本あさりもせずに日が暮れる。冬の雨の日は引きこもり。夜は1…
昨日しっかり降った雨のせいで朝はしっとり湿気が残る。風もなく眠くなるような日差し。 静岡市で虹の美術館をやっていた知人が来館。最近の美術業界の動向を聞く。異常な値上がりをしている絵がある。作品の価値と商品価値の乖離が甚だしい。相変わらずのこ…
今朝も畑は一面霜柱。寒。これでも小寒かあ。 紀田順一郎「古本屋探偵登場」文春文庫1985年、瀬戸川猛資の解説「人は本のみにて生きる」に、紀田の考える愛書家(ビブリオマニア)の特徴が、瀬戸川によって手際よくまとめられている。★新聞を常に下から読む…
紀田順一郎「古書街を歩く」新潮選書1979年を読んだ。 「古書の世界は数々のドラマに充ちている。」 まさしくそのとおりだ。闊達明快な文章ですらすら進む。最初の章「即売展狂騒曲」から笑える。 「新宿のK百貨店がはじめて即売展を行ったのは一九七三年(…
富士山は純白、畑は一面霜柱。寒い寒い仕事始め。 お掃除の後は味戸ケイコさんの絵五点を入れ替え。やっと冬の風景の絵に。北一明氏の書の大作「行雲流水」を同じ大きさの書「心」250cm×130cmに入れ替え。二作とも布地に書かれているが、額に収めてみると、…
今年最初に読了した本は、川上弘美「古道具 中野商店」新潮社2005年。淡々とした日常に芽生え浮かび揺れて弾ける様々な出来事と思い。なかなか面白かった。時折骨董店の店番を頼まれる若い知人女性に手渡す。彼女の話すお店の出来事を下敷きにしているような…
休館日・元日 お昼前に美術館へ。年賀状と新聞を取り込む。新聞折込広告の重いこと。今年はどんな歳になるか。良いことがありますように。