2010-05-01から1ヶ月間の記事一覧

休館日

三島市役所や画廊を廻って午後、友だちの車に同乗、ブックオフ沼津南店へ。野間宏「時空」福武書店1991年初版帯付、東直己「眩暈」角川春樹事務所2009年初版帯付、R.P.ファインマン「ご冗談でしょう、ファインマンさん(上・下)」岩波現代文庫2000年初版…

企画展最終日

昨夕帰りがけにブックオフ長泉店で鈴木いづみ「タッチ」文遊社1998年初版帯付、105円。 水木しげるを論じたどなたかの文章に「ケンカはよせ。ハラがへる」といったマンガの一コマが紹介されていた。この発言に水木しげるの根本を見ていた文章で、記憶に深く…

「原画送ります」

水木しげるの貸本マンガは十冊くらい持っている。四十年ほど前に買い集めたもの。他につげ義春の時代マンガなどを貸本屋で百円二百円で買った。初めて買ったのは、三島市中心街にあった富士書房とかいった古本屋に積まれた本から発掘した水木しげる「化烏」…

影響・盗作

昨夕帰りがけにブックオフ長泉店で二冊。神田龍身(たつみ)「紀貫之」ミネルヴァ書房2009年初版帯付、青井汎(ひろし)「宮崎アニメの暗号」新潮新書2004年初版、計210円。後者は、ビクトル・エリセ監督の映画「ミツバチのささやき」からの宮崎アニメの影響…

丸い石

昨夜の雨は夜明けには止み、爽快な晴天が広がる。しかし、晴天の哀しみがある。晴天の極みが含有する天変へのかすかな兆し。水木しげるの「河童の三平」には線描の奥に、そんな哀しみが仄かに感じられる。……なんて書いているうちに雲が広がる。気分が落ち着…

説明と視察

昨夕帰りがけにブックオフ長泉店で三冊。小川泰(とおる)「岩波科学ライブラリー83 かたち探検隊」岩波書店2002 年初版帯付、内田樹(たつる)「私家版・ユダヤ文化論」文春文庫2007年6刷、瀬尾まいこ「図書館の神様」ちくま文庫2009 年初版、計315円。 …

5月24日(月) 休館日

雨なのでブックオフへも行かずのんびり。NHKBS、午後七時半から放送の「ゲゲゲの女房」を視聴。水木しげるが「河童の三平」のアイデアを編集者に話す回。本棚から「兎月書房版 河童の三平 8」東考社1975年を取り出す。まったく泣ける最終巻だ。この兎…

神変方丈記

水木しげるの長編マンガの代表作が「河童の三平」なら、短篇マンガは何だろう。私的な好みで選べば、「神変方丈記」と「幸福の甘き香り」が双璧。四十年ほど前、東考社のホームラン文庫(新書版)で出合って感銘を覚えた。そのホームラン文庫を収納した段ボ…

5月22日(土) 臨時休館

学生時代、秋田県八幡平の山小屋で出会った旅の仲間たち二十名ほどに会いに東京へ。自宅を出てちょうど三時間、集合場所の浅草雷門前に十時三十五分に到着。十時四十五分の集合時間前にすでに数人ぶらぶらしている。やあやあ、と久濶を叙す。多くの人が三十…

雨の日曜日

昨夜から今日にかけてのNHK教育テレビの音楽教養番組「スコラ」のお題はフリージャズ。1959年、マイルス・デイヴィスがモード奏法を、オーネット・コールマンがフリージャズを発表。以降、ジャズは拡散していった。若き山下洋輔トリオのライヴ影像やバッ…

感情労働

晴天。初夏の陽気、大安で小満。小満は「しょうまん」と読む。今はキューバの歌姫クク・ディアマンテス CUCU DIAMANTES のCD「CUCULAND」を聴いている。カリブ海音楽、ジャマイカのレゲエ、ドミニカのメレンゲ、コロンビアのクンビアなどをアレンジした音…

霧雨

霧雨なので徒歩で来る。自転車でも平気な小雨だったけど、雨のときは急(せ)いてしまって、注意散漫、事故を起こしやすい。自戒。 内田樹が面白いことを書いている。≪家族とはいえ他人である。 何を考えているかなんか、わかるはずがない。 とりあえず私に…

決定的主観

雨模様。カエルが鳴きだした。 昨夕帰りがけにブックオフ長泉店で二冊。浅田次郎オリジナルセレクション『松本清張傑作選』新潮社2009年初版帯付、井上ひさし『にほん語観察ノート』中央公論新社2002年初版帯付、計210円。奥付の「編者紹介 浅田次郎」全文。…

5月17日(月) 休館日

さわやかな陽気、自転車であちこち動き回る。ブックオフ長泉店で二冊。風間一輝「男たちは北へ」早川書房1989年初版、中上健次「日輪の翼」新潮社1984年初版帯付、計210円。あとはのんびり。じいさん「わしの目の黒いうちは……」 孫娘「いつ白目になるんです…

明治維新以来

昨夜は気分が緩みっぱなし、読書意欲は湧かず、小さな書庫に入り浸る。三方の本棚から目に付く本を抜く。あれ、あったんだと驚いたルナール(岸田国士・訳)「博物誌」新潮文庫1966年12刷をパラパラ。「蛇」は短いのでよく覚えている。≪ながすぎる。≫「かは…

濃厚な時間

昨夕帰りがけにブックオフ長泉店で近藤史恵「サクリファイス」新潮社2008年12刷、夕食後自転車で一っ走り、ブックオフ三島徳倉店で島田荘司「リベルタスの寓話」講談社2007年初版、香山滋「小説 ゴジラ」小学館スーパークエスト文庫1993年初版、計315円。 北…

猟犬探偵

昨夕帰りがけにブックオフ長泉店で二冊。五木寛之「ガウディの夏」角川書店1987年初版、森奈津子「ゲイシャ笑奴(えみやっこ)」徳間文庫2009年初版、計210円。前者は印字されたビニールが灰色の函をくるんでいて、本は鮮やかな朱の布装。そんな造本を気に入…

心技体の三軸

味戸ケイコ〜宇野亜喜良〜和田誠の三人を軸とする絵の三軸を考えた。( )内は心技体に対応させてみた。 味戸ケイコ=深度(=心) 宇野亜喜良=技(=技) 和田誠=技法(=体) この三人を軸にして絵画を観ると面白い。会田誠、安西水丸、奈良美智、松井冬…

温泉ロマンス

昨夕帰りがけにブックオフ長泉店で二冊。荒木経惟(あらき・のぶよし)「アラキグラフ第弐号 温泉ロマンス」光文社文庫2000年初版、楠山正雄「むかし むかし あるところに」童話屋2001年3刷、計210円。アラーキーのこの写真集、「温泉ロマンス」から感じられ…

二十一世紀幕開けの絵

九日に買った和田誠「物語の旅」フレーベル館2002年2刷をじっと見ていて「これは!」と驚いた。≪これから書こうとするのは、物語に関するささやかな四方山ばなしである。≫ ≪一つ一つ挿絵を入れるが、仕事で描いたことのないものばかり。≫ 文章を読み挿絵を何…

内分

隣家が建て替えのため築三十八年の二階建ての木造家屋を壊している。簡単に壊れてゆく。儚きは人の世ばかりではない。 昨日バタバタしていて書けなかった渡辺京二「逝きし世の面影」から。≪しかし、いちじるしく弾力的な法運用と権限の下級共同体への移譲に…

休館日

ブックオフ沼津店で三冊。海堂尊(かいどう・たける)「夢見る黄金地球儀」東京創元社2007年初版帯付、岩井克人「貨幣論」ちくま学芸文庫2002年4刷、山田風太郎「ミステリー傑作選2 十三角関係」光文社文庫2001年3刷、「ミステリー傑作選54 セブン ミステリ…

裸体と性

昨夕帰りがけにブックオフ長泉店で二冊。和田誠「物語の旅」フレーベル館2002年2刷、大崎梢「配達あかずきん」東京創元社2006年帯付、計210円。 朝、源兵衛川の清掃を終えてグラウンドワーク三島事務所で、一緒に清掃した女子大生に恩田陸「夜のピクニック」…

逝きし世の面影

名のみ久しく、手にとること能わなかった渡辺京二「逝きし世の面影」平凡社ライブラリー、おもむろに読み始めると、これがやったら面白い。ゆっくり読んじゃあいられねえワクワク気分。幕末〜明治初期に来日した西洋人たちの書き遺した文献から「逝きし世の…

5月 6日(木) 臨時休館/空気投げ

本日は休館。午後、伊豆の国市の知半アートプロジェクト なる展覧会へ友だちと行く。伊豆箱根鉄道駿豆線大仁駅下車、徒歩七分ほどで会場。収穫だったのは、大野公士氏の野外の作品、山に続く裏庭に設置された板作りの高床式小屋というのだろうか、わずか二畳…

場所と幸福な関係を結んだ建築

一昨日の帰りにブックオフ長泉店で二冊。渡辺京二「逝きし世の面影」平凡社ライブラリー2009年18刷、「ちくま日本文学 幸田文」(文庫サイズ)筑摩書房2007年初版、計210円。昨日はブックオフ三島徳倉店で六冊。阿部謹也「学問と『世間』」岩波新書2001年初…

隔たりと共感

昨夕帰りがけにブックオフ長泉店へ。単行本が二冊で千円セール。最近買ってないからいいや、と二冊買う。天城一「天城一の密室犯罪学教程」日本評論社2004年3刷帯付、ロバート・エイディ+森英俊「これが密室だ!」新樹社1997年初版帯付。どちらも新品同様。…

共感のなかの隔たり

富山県高岡市から来館者。富山県の方は初めてじゃないかな。駅で借りた自転車で柿田川を見て来館されたので、美術館を閉めて窪の湧水、境川・清住緑地の泉をご案内。カワセミが飛んでいく。清住緑地の南は養魚場と巨大釣り堀。車のナンバーは沼津、伊豆……尾…

きょうは開館/憲法記念日/男と女

今朝の沼津港は昨日以上とか。これはタイヘン。「内田樹の研究室・五月三日」より≪アメリカの国民的なアイデンティティーの中核部分を形成している「西漸の情熱」「旧大陸への憎悪」「武装権」「キリスト教原理主義」「先住民虐殺事実の忘却」「ニューカマー…

天気は上々、八十八夜

昨夜のテレビ東京「出没!アド街ック天国」は沼津市の特集。このせいか、午前十時には沼津港の駐車場は昨日とは打って変わって満杯状態。とは友だちからの電話。昨夜はこの番組を観終わって友だちと長電話。それから「ダ・ヴィンチ・コード」を視聴。結末部…