2019-06-01から1ヶ月間の記事一覧
下に引用の清水高志のツイートに刺激されて道元『正法眼蔵』[四◯]「画餅(がびょう)」を再読。 《 道元の言葉も、最初はまさに絵を描いていくように置かれていく。。そこからぶわっと立体性が出てくる。脱構築とか何とかではなく、 立体化するところに生…
高階秀爾・平山郁夫『世界の中の日本絵画』美術年鑑社1994年初版、二人の対話を読了。 《 高階 ええ。それから、水墨の場合「おかしみ」の要素もありますね。水墨の線というのは、西洋のデッサンとは違って、鉛筆では引けない線ですね。ちょっと かすれてい…
高階秀爾・平山郁夫『世界の中の日本絵画』美術年鑑社1994年初版、二人の対話を読む。 《 高階 キリスト教美術の中には、輪廻のように時間が繰り返すような表現は見当たりません。むしろ、キリスト教思想における時間の概念は、最初から最後まで 一直線に進…
高階秀爾・平山郁夫『世界の中の日本絵画』美術年鑑社1994年初版、二人の対話を読む。 《 高階 ただ、そこにも美術に対する考え方の違いがあると思います。つまり物の裏、奥行き、実在感、重み、そういうものまでも表現するのがいいという考え方が 一方では…
「持ってるけれどすぐには出てこない」本、高階秀爾・平山郁夫『世界の中の日本絵画』美術年鑑社1994年初版が、目の前の本棚の隅に鎮座=紛れ込んでいた。 重厚でしっかりした造本。二人の対談がやたら長い。が、面白い。 床に就く前に北一明の茶碗を手にす…
昨晩のベニー・ゴルソン・カルテット公演の友だちの感想。 《 昨夜、三島で、コンサート。満員の観客を前に、90歳のベニーゴルゾンさんは、ノリノリで、ファンタスティックを連発!観客は、拍手拍手!! とても素晴らしかった! 途中地震があり客席から緊急…
入沢康夫詩集『わが出雲・わが鎮魂』の「わが鎮魂(自註)」を読むと、詩句の像が鮮烈に浮かび上がってくる。「らふえる/まい/あめく/あるみ」は。 《 草木の名として挙げてあるが、これらはダンテの『神曲』地獄篇第三十一歌で、鎖につながれた巨人ニム…
入沢康夫詩集『わが出雲・わが鎮魂』思潮社1969年普及復刻版(元本は1968年刊)を読んだ。購入から半世紀。やっと読了できた。ふう。「あとがき」冒頭。 《 本文と注とから成るこの『わが出雲・わが鎮魂』の制作は、私にとって、たしかに一つのオペレーショ…
東京新聞折込広告の束に「ベニー・ゴルソン・カルテット」三島文化会館大ホールのチラシ。明後日か。チケットは二枚購入済み。それにしても90歳とは。 友だちが言っていた。「今しか見られない」。 http://mishima-youyouhall.com/task/126/ 朝、源兵衛川下…
昨日の椹木野衣がバルテュスについて書いた文章の流れで『芸術新潮』2001年6月号新潮社、「追悼特集 バルテュス」を開く。キャッチコピーは「なぜあなたは 少女を描くのですか?」。画集として見るにはいいが。 『芸術新潮』1994年3月号、特集「常識よ、さら…
『BRUTUS』1996年7月1日号「特集 少女 撮影/篠山紀信」を再読。篠山紀信、上手いわあ。さすが。それは措いて。椹木野衣がバルテュスについて書いていた。 《 バルテュスの少女に例をとっていえば、彼女たちは眠っているにせよ、何かに没頭しているに…
昨夜は気分が良いのでサントリー「STRONG ZERO -196℃ ダブル レモン」なるチューハイ、ALC.9% 500c.c.缶を飲んでみた。好みの味わい。飲み干して酔っ払った。 酔うには最適。いかんいかん。 朝、昨日の日録を開いて目が醒めた。『BRUTUS』の表記が間…
雑誌『BRUTUS』マガジンハウズ、1993年8月1日号「特集 絶対裸体・2」を再読。四半世紀経っての印象は、私にはなによりモデルの顔なのだ、と思った。 モデルの顔の表情が今も深く印象に残っていた。絶対裸体ではなく、絶対顔(の表情)。最も印象的だ…
月刊『日経アート』日経BP社、1995年2月号「特集 版画の常識・非常識100」と『日経アート』1997年3月号「特集 誰にも聞けない!美術の常識・非常識」を再読。 これらもまた、一昨日昨日の『太陽』同様、何度も繰り返し読んだ。このニ誌はとうの昔に廃刊。 …
月刊『太陽』1995年4月号平凡社、特集「アート驚く日本の美術館'95」を再読。私なりの美術館を作る、と意気込んでいた時に出合った。二階建ては決まっていたが、 吹き抜けにしようか、とかあれこれ迷っていた。K美術館はごく普通の建築になったが、結局それ…
月刊『太陽』1993年11月号特集「現代美術入門講座」を再読。繰り返し読んだ。「横尾忠則 現代美術を歩く 美術館は直感で見ろ」と森村泰昌「新・戦後美術史概説」 は、今も読み応えがある。横尾忠則は千葉県のDIC川村記念美術館の展示品を鑑賞。 《 つまり…
雑誌というものはその発行された時点での最新情報を載せている。よって歳月が経つとそこで称揚されていたものが、現在ではどうなっているかが知られて興味深い。 月刊『太陽』1991年8月号平凡社刊「特集 現代美術のアトラス」を再読。巻頭言は中沢新一「ニ◯…
昨日の日録で大事な箇所を忘れていた。 《 結論として、美術品を「売る」ことは、自分自身の経験でもあまり楽しいことではありません。ですから、凡百の「中級品」を数多く収集するより、筋の通った優品 (巨匠の駄作は最低)の一点豪華主義と、未知の夢があ…
先だって裾野市のギャラリー・オーナーから油彩画家坂部隆芳さんのことを訊かれ、あれこれ説明した。その坂部さんの名前も挙がっている(163頁)室伏哲郎『入門! 美術コレクション』宝島社新書1999年初版を再読。 《 となれば、生前画壇や美術界で政治力も…
『二枚の絵』の最初は安藤忠雄・選のクロード・モネ『睡蓮』と歌川広重『東海道五拾三次之庄野』。安藤は書いている。 《 私もまた、西洋の古典的建築や日本の伝統的建築から多くの影響を受けている。けれども、それらを一度自分のなかで栄養として消化吸収…
久しぶりに『二枚の絵』毎日新聞社2000年初版を開く。高階秀爾・平山郁夫・丸谷才一・和田誠・編。二枚の絵を並べていろいろな人が書いている。小説家の高村薫は 入江波光『彼岸』とヒエロニムス・ボス『快楽の園』。 《 ボスのほうも、こんなに奇妙に美しい…
昼まで芝浦工業大学の先生と学生二十人ほどを源兵衛川へ案内。帰宅。どっと疲れる。歳かなあ。燃料切れかな。食料補給。ふう。コーヒーが美味い。 午後一寝入り。夕食。デザートは地元産の多分最後の収穫のイチゴ。力のある味。美味い。 ネット、いろいろ。 …
正面摺 雨が上がって晴れたので本の整理を思い立つ。といっても、ごくわずか。先だって買った吉田篤弘『それからはスープのことばかり考えて暮らした』中公文庫2009年 初版をきっかけに彼の文庫本をまとめてみた。中公文庫では『水晶萬年筆』2010年(既読)…
『この空を飛べたら』 ポチポツ降っているうちに買いものを済ませる。昼には本降り。すごい湿気。梅雨入り。 東京新聞に連載中の加藤登紀子『この道』、きょうの47回に彼女の歌う『この空を飛べたら』が取り上げられていた。作詞作曲は中島みゆきだったのか…
「そこにひとつの席が」 昨日の「新たに席を作る」からの連想で、黒田三郎の詩「そこにひとつの席が」を何度目かの再読。詩集『ひとりの女に』1954年刊収録。 《 そこにひとつの席がある 僕の左側に いつでもさう言へるやうに 僕の左側に いつも空いたままで…
新たに席を作る 午後、友だちに付き添って知人のおばあさんを病院に見舞いに行く。昨日は特養。老病人見舞いばっか。私もいつか・・・元気に成仏したい・・・無理かな。 老化は記憶力から始まるらしい。当たってる。最近ダブリ本が続いている。それは本が多…
当てが外れる 前期高齢者になればテレビも撤去したから暇をもてあます日々だろうと予想(期待)して日録も閑人亭にしたが、当てが外れた。つぶすヒマがない。ヒマよどこへ。 まったく、用事は向こうからやってくる。まあ、お声がかからぬ退屈よりはましかと…
休養日 静かな一日。昼寝の後、知人たちから届いた葉書、個人誌、フリーペーパー等への返事を書き、投函。近所の八百屋にまだイチゴ! 購入。賞味。美味しい。 ネット、うろうろ。 《 詩の媒体についての覚え書 ─ 複数の主語的統合が織りなす制作的空間/鈴…
北一明作品を鑑賞 友だちの紹介の客人を広小路駅でお迎え。北一明の茶碗などをお見せする。午後一時半から午後五時過ぎまで、話題はあちこちへ飛ぶ。広小路駅で友だちと 見送る。友だちの言うにはとても楽しまれたようで、ほっ。ぱらぱらと雨。迎える準備と…
買い物ドライヴ 朝、知人の車に同乗。箱根を越え湘南海岸を走り、辻堂駅そばのショッピングモールに車を入れる。知人はモールへ。私はお向かいのブックオフへ。大型店だけど、 活字本は少ない。文庫本を三冊。平松洋子『買えない味』ちくま文庫2010年初版、…