2019-11-01から1日間の記事一覧

『夢二の恋文』(閑人亭日録)

近藤富枝・監修『夢二の恋文』新風舎文庫2007年初版を開く。一言半句に気の利いたものがある。「第三章 恋の哲学」から。 《 今一歩といふ所で拒まれた。と彼は、私に話したが、私の見る所では、彼は第一歩において既に拒まれてゐたのだ。 》 95頁 《 彼女の…