2024-01-22から1日間の記事一覧

『木霊』つづき(閑人亭日録)

昨日取りあげた『木霊』からもう一篇。《 XXXI 岩井橋 川瀬巴水は、夕闇迫る古い木造の橋の上に、二人の農夫を描いた。 夕暮れの色を映す緩やかな川の流れと、その向かうに見える遠い山脈(やまなみ)と、これ から二人が帰っていくであらう小さな集落の高い杉…