昨日の視察では、清住緑地と松毛川で枝に留っている翡翠(カワセミ)を十人全員が確認。研修は無事に済み、やれやれ。で、きょうは一休みの気分。でも来館者が休ませてくれない。
中島誠之助「ニセモノ師たち」講談社文庫読了。
「知識すなわち学問が土台になって、その上に美が成り立っているというのはアンバランスです。美しいな、いいなという感動が土台になり、その上に知識や学問が成り立っているのでなければ、美の探究によって得られる美意識の完成というバランスは崩れてしまうと私は思います。」292頁
「十七世紀初頭から連綿とつづいてきた利休以来の日本人の美意識は、美の研鑽と鑑賞の対象にとどめ、過去の栄光として美の殿堂におさめてしまいましょう。これから骨董を扱おうという人々は、プロもアマも含めて、いままでにつちかってきた美の伝統を土壌として、新しい美の創造の時代に入っていかなければいけないと思います。」330頁
ブックオフ長泉店で二冊。山田正紀「人喰いの時代」ハルキ文庫1999年初版、パオロ・マッツァーリノ「反社会学講座」ちくま文庫2007年2刷、計210円。