「アンナ・カレーニナ」

 レフ・トルストイアンナ・カレーニナ」をやっと読了。えらく時間がかかった。やれやれ。世界文学の傑作という評価は間違っていない。男女の、特に女性の心理をこれほど深くリアルに描いているとは。身につまされる心理描写が何箇所もあった。いかようにも論じられる小説だ。ここで贅言を費やすのは止めるが、一言。これは現代文学といっても通じる。それだけ新しい。すなわち深く広い。なお、これは「新潮世界文学19」新潮社1970年、木村浩の訳。

 ブックオフ長泉店で三冊。山田史生「渾沌(カオス)への視座」春秋社1999年初版帯付、柄刀一「アリア系銀河鉄道光文社文庫2004年初版、「日本探偵小説全集1 黒岩涙香 ほか」創元推理文庫1987年5刷、計315 円。