振替休館ではない

 昨夕、帰りがけにブックオフ長泉店で二冊。赤瀬川原平ほか編「路上観察学入門」ちくま文庫1993年初版、似鳥鶏(にたどり・けい)「理由(わけ)あって冬に出る」創元推理文庫2007年初版、計210円。
 前者は入門とあって字数が多い→「超芸術トマソンちくま文庫は写真が豊富で一層楽しめる。トマソンをご存じない人がかなりいることを最近知った。「路上観察学入門」から。
「わたしたち『トマソン観測センター』が日頃行っている調査を端的に述べれば、『街中の建造物や道路に付着する、無用の長物でありながら美しく保存された不可解な凹凸を発見し、記録、報告する』ということになりましょう。」トマソン観測センター 鈴木剛

 後者、本名じゃあないと思うけど。題名は幽霊が冬に出るから、ということらしい。

 秋の夜は長く深いという。暁闇ということばがあるように、闇が深ければ夜明けは近いという。しかし、宵闇ということばもある。夜明けがきて世界が明らかになって、失望〜絶望ということもある。どうもマイナス思考だな。気持ちを奮い立たせなければ。きょうも開館前に来館者。お招きしても車中で待っている。開館時間に湯浅猛氏到着。来館者も車を出る。律儀な方だ。元ホテルマン。

 昼から小雨。でも来館者は途切れなく。賑やかでどこかしら(私だけ)淋しい秋の雨の午後。