湯浅猛展最終日

 今年度ノーベル文学賞はフランス人のフィリップ・ソレルスが受賞。彼の小説「黄金の百合」集英社の裏表紙の言葉。
「例外──芸術と文学においてはそれこそルールだ」

 ゲオルク・ジンメル「ゲオルク・コレクション」ちくま文庫は座右の書となっている。収録「重力の美学」 1901年から。
「たとえば日本の木版画の人物たちには奇妙に型破りなところ、私たちにはきわめて理解しがたい形式の表出と抑制が見られる。そこに暴露されているのは、地上の重力と神経の衝動が、私たちが慣れ親しんでいるのとはまったく違う形で、これらの人物の身体のなかに混在しているということであり、また一方による他方の克服が、まったく異なるリズムと衝動と従順さで行われているということだ。」

 きょうが個展最終日。湯浅氏気合を入れて開館前に来ればすでに来館者。つぎつぎと来館。賑やか。息抜きに外へ出る。秋の日は弱いようだけれども身にはつらい暑さ。
 盛況裡に無事終了。よかった。ほっ。