きょうも展示替え

 美術館へ来る途中の飲食店が改装中。新しく描かれた看板絵は新幹線とフーテンの寅さん。キャッチコピーが「男はつらつ」。苦笑いするしかない。そういえば一昨日夜十一時のテレビ東京のニュース番組、コメンテイターの発言。

「経済の規模が雪だるま式に減少し」

 同席する誰も表情を変えなかった。

 昨夜はカリブ海の小島マルチニーク島のバンド、マラボア Malavoi の「 MALAVOI au ZENITH 」(ゼニット・ライヴ) 1987年録音を聴く。そのLPレコード二枚を知人から借りて音楽カセットテープにダビングしたもの。一時間を越える熱気溢れる演奏を堪能。You Tube にはマルチニークの歌姫エディット・レフェールとの共演画像がある。ライヴ二曲目の「 LAFILO 」では途中に「黒い瞳 DARK EYES 」がさらりと挿入されてなんともいい気分。「黒い瞳」は大好きな曲で、ディジー・ガレスピー(トランペット)、スタン・ゲッツ(テナー・サックス)、ソニー・スティット(アルト・サックス)の三管によるジャズ「 FOR MUSICIANS ONLY 」1956年録音やキューバのピアニスト、ルベーン・ゴンザレスRuben Gonzalez の初リーダーアルバム「 INTRODUCING…… 」 1997年収録の「Mandinga 」でもちょろっと弾かれていて微笑ましい 。マラボアのリーダーが亡くなりエディット・レフェールも亡くなって寂しくなったが、彼女の笑顔を視聴できるとはいい時代だ。ああ、ルベーン・ゴンザレスも亡くなっていた。

  絵本「あのこがみえる」「わたしのいもうと」「夜くる鳥」の原画全点をそのまま展示する。去年の夏の展示とは違った印象。並べ方が変っただけでこれほどに印象が異なるとは。たまたま来館された何人かが皆じっくり観賞されていた。よかった。