小川リリ

 2011年1月11日という日付を見ると「││││││││││」を思う。│が十本。小川リリのサイン。

 昨日のブックオフでの購入本。多田富雄『生命の意味論』新潮社1997年初版帯付、堀江敏幸『熊の敷石』講談社2001年初版帯付(二冊とも贈呈用)、太田忠司『幻竜苑事件』創元推理文庫2009年初版、同『玄武塔事件』同、鹿島茂『乳房とサルトル』光文社知恵の森文庫2007年初版、永瀬清子『だましてください言葉をやさしく』童話屋2008年初版、古川日出男『沈黙/アビシニアン』角川文庫2005年初版、吉行理恵『湯ぶねに落ちた猫』ちくま文庫2008年初版、E・D・ホウク編『最後のチャンス 年刊ミステリ傑作選'78』創元推理文庫1982年初版、マイクル・コナリーリンカーン弁護士(上・下)』講談社文庫2009年初版、計11冊1155円。自慢するような本はないけど。自転車で行ったから重くても大丈夫。

 その後、友だちに誘われて沼津の千本浜海岸へ。高い堤防に上がるとちょうど夕日が水平線に沈むところ。いやあ、美しい。すっと沈むと、大勢の観衆はさっさと海に背を向ける。現金な。

 昨日の毎日新聞朝刊、山田孝男「空知草」にエコノミスト水野和夫の言葉が紹介されていた。

《水野によれば、16世紀が中世と近代の境目なら、21世紀は近代と脱近代の境目だ。近代とは、ひと握りの先進国が他国の資源を収奪し、経済成長を競い、大量生産と大量消費に明け暮れた時代だった……。》

新興国が目覚め、地球環境の制約が鮮明になった今、70億人類挙げて経済成長というわけにはいかない。成長しなくても幸せな社会をどう創るか。》

 同感。