ガラス質化の分岐点

 新聞朝刊に三島市議会選挙公報。定員24名にたいして35名が立候補。落選しても恥かかないなあ。清水町も町議会選挙。五月蝿い連呼。

 昨夜からの雨が朝ひどくなったけどすぐに上がり、自転車で来れた。晴れて強風。友だちは干してあった椎茸が飛ばされてしまったとこぼす。こんな日でも初めての方やリピーター。喜んでいただけて嬉しい。

 太田忠司『幻竜苑事件』創元推理文庫2009年初版を読んだ。すーっと読める佳作ミステリだ。

 北一明『新 焼きもの入門』主婦と生活社1983年初版より。

《 かくして、焼きものの歴史は大幅に進歩進展してきたのです。そのプロセスに、日本の場合は茶道との関係が生じ、灰がガラス質化する以前の状態を「侘び」だ「寂び」だと偏重したため、焼きものが、「窯変」という停止の発想に阻止され、自由に使用し鑑賞評価されることなく、良きにつけ悪しきにつけ、茶道のために美の意識を盆栽のように作られ、ためられたと考えてよいと思います。従って、茶道のみの発想で美意識が形成されますと、美醜の区別のつかないような汚いものでも、一括して「侘び」「寂び」の範疇に入れてしまう偏った小さくまとまった島国根性的発想の美意識傾向にならざるをえないのです。》47頁

《 今日までの焼きものの概念の固定化は、日本人の感性と茶道との癒着によって、降灰または釉がガラス化する分岐の温度前の美的高評価と偏見のため、灰が融ける以後の世界の美を、目を開いて評価しなかった鎖国の美の遵守に、一種独得なパターンを生み出した原因があったといえましょう。しかし、同時に、この美意識から脱出し流出していった鍋島系磁器ものが、国外で高く評価されていたということの現実にも同時に目をむけるべきでありましょう。》47頁

 ネットの拾いもの。

《 冷凍した鮭の切り身6切れがくっついて全く離れないことに腹を立て

  6切れ全部くっついたまま焼いてしまったことを、今深く後悔している。》