立夏

昨夕帰りがけにブックオフ長泉店で三冊。柴田三千雄フランス革命岩波現代文庫2007年初版、多島斗志之(としゆき)『私たちの退屈な日々』双葉文庫2009年初版、長谷川尭(たかし)『生きものの建築学講談社学術文庫1992年初版、計315 円。

 初夏の陽気。夏の電力需要がマスコミでとやかく言われているけれど、政権交代を実現した日本なんだから、電源交代も出来るはず。と、思う。前例がないから面白い。

 内川義信展、きょうも途切れない来館者で賑やか。皆さんお義理ではなく、へえ〜と興味深くご覧になっている。今までできょうが一番たくさん来館。

  味戸ケイコさんから東京新聞夕刊一月分を恵まれる。恩田陸の連載小説『夢違(ゆめちがひ)』264回から最終回の294回まで。SF小説と呼べばいいのだろう。特殊な能力を持った女性のタイムスリップもの。結びの会話がいいねえ。昨夜読んで、じいんとしてしまった。愛は強い。

《 カレンダーが目に入る。

  三月十四日。月曜日。》

《 愛の喜びに満ちた、穏やかな笑顔。》

 添えられた味戸さんの手紙から。

《 とうとう新聞、ラストを迎えました(ふうー)

  苦しくも とても充実した楽しいと言えるほどの戦いでした

  まだまだ描き足りないくて、納得できたとは言えなくて、》

 いやいや、いいお仕事をなさりましたよ。小さな画面に味戸ケイコの魅力が全開の294枚です。特に今回恵まれた最後の分は、ぐうっと上昇。いいですわあ。いつか、全作品を展示したい。カレンダーが目に入る。