昨夕帰りがけにブックオフ長泉店で三冊。大川渉・平田海人・宮前栄『下町酒場巡礼 もう一杯』ちくま文庫2003年初版、太田忠司『狩野俊介の冒険』徳間文庫2000年初版、美智子『橋をかける』文春文庫特装版2009年初版帯付、計315 円。美智子皇后の本はハードカバーなので。著者名が美智子だけなのにドキッとした。居酒屋へは年に数回しか行かないけど、『下町酒場巡礼』が面白かったので。居酒屋へ行った気分になる。これぞ模造記憶。
いしかわじゅん『漫画ノート』バジリコ2008年2刷を読む。といっても、上下二段組400頁を超える分量なので、興味を惹かれる箇所を拾い読み。まずは帯の大瀧詠一の惹句から。
《 漫画を/読まなくても/漫画がわかる。》
《 ギャグというのは、そういうものなのだと思う。意味は、描く側がつけるものではない。受け取る側が読むものなのだ。》232頁下
《 黒田硫黄のデビルマンには、説得力があった。それは黒田が、巨大なデビルマン世界に呑まれることなく、それを触媒として、新たな黒田の世界を作ることに成功してるからなのだ。》339頁下
《 漫画家は、年齢と供に力をつけテクニックを蓄え、そして古くなっていく。それは知っている。ぼくはそれを〈古い〉とは考えず習熟と認識しているが、確かに単に古くなっていく漫画家も多い。》420頁上
《 表現するということは、身を削るということだ。日々クリエイトすることは、大変な負担が心と体にある。》435頁上
《 ギャグを描き続けるのは辛い。しかし、ギャグは作るものではなくて作者から滲み出るものなのではないかと、最近ぼくは思っている。》439頁上
ネットの拾いもの。
《 書店に行く→図書館に行く→お釣りを渡してないと書店から電話が入る→書店に戻ってお釣りを貰う→次の目的地であるスーパーに向かう→途中で書店から「図書館の本をレジに忘れてる」と電話が入る→書店にとりに戻る→スーパーに寄るのを忘れて帰宅。》