螺旋階段

 昨日取り上げた久世光彦『 一九三四年冬─乱歩』新潮文庫1997年初版の表紙絵は建石修志による、魚眼レンズで覗いたように歪んでいる螺旋階段。螺旋階段の絵に惹かれる。他には江國 香織『ホテルカクタス』集英社2001年初版、佐々木敦子の表紙絵。集英社文庫版では別の螺旋階段の絵(53頁で使用われた絵)になっている。佐々木丸美『崖の館』創元推理文庫2006年初版、牧野千穂の表紙絵。日本推理作家協会編『犯人たちの部屋』講談社文庫2007年初版もそうかな。

 前三冊の絵は歪んだ螺旋階段。歪み方がなんとも魅力的。日本で螺旋階段というと、灯台や給水塔、古くは会津サザエ堂しか思いつかない。

 昨夕帰りがけにブックオフ長泉店で二冊。海堂尊たける)『マドンナ・ヴェルデ』新潮社2010年初版帯付、宮部みゆき『愛蔵版 初ものがたり』PHP研究所2001年初版帯付、計210円。

 北斎道子展、午後になって満車状態。うまく入れ替わり、ほっ。きょうも賑やかに終る……。ふう。

 ネットの見聞。

《 1854年のこの日、駿河湾震源とする「安政東海地震」。東海道が断絶。伊豆下田に碇泊中のロシア艦ディアナ号が津波で大破。特に強い揺れを示したのは隅田川東側だった。震度6以上は江戸付近、震度4以上の領域は東北地方南部ら東海地方まで及んだ。死者は一万人を越えたと言う。 》

《 日本人は単一民族ではなく単3単4民族だ、と誰かがツィートしていたのを見たことがあるが、確かに最近まで身の回り乾電池にまみれて暮らしていたように思う。今みたいに、あれもこれも毎日充電充電、ということになるとは思っていなかった。 》

《 スタバにいる女の子二人組が恋愛の話してて、男ってなんで一途な人いないのーみたいなこといってるんだけど、それはそういう男しか恋愛対象として見てないからだということを解説したくなる。そりゃ女の扱い上手くてイケメンで女に積極的にアプローチしてくる男をいい男と思ってたら遊び人にあたるわ。  》

《 空港の本屋さんにはフランス書院の文庫がたくさん並んでいた。この状況でエロが読める人はどんなときでも生き残れそうな気がする。 》

《 小説□○□読了。おい、泣いてしまう話とはきいてないぞ。どうしてくれる。 》

《 などとツイートしてる場合じゃなかった。 》