昨日のセザンヌのつづき。セザンヌは「空間と対象の再構造化」を志した。後進のピカソやマチスは「空間と 対象の再構成」に挑んだ。と見立てる。突っ込みはなし（思いつきだから）……そして味戸ケイコさんだ。
《 何もここまで、というほど緻密に手を入れられた画面は、いくら見続けても新たな発見が尽きないほどだ。そして この漆黒の闇。その底はいったいどこへ続いているのだろう。 》 椹木野衣『日本美術全集 第19巻 戦後〜1995』 小学館2015年初版、273頁
写実画でもファンタジー画でもない、味戸ケイコさんの絵。重層的な時間感覚を私は「物語性」と名づけていたが、 それは物語的（単層的）と混同されるおそれがあった。「物語性」に替わって「時間性の再構造化」がここにきて浮上。 時間ではない。時間性の再構造化。カッコいいわ。さらに味戸さんの絵には「空間と対象の再構造化」もありでは、 と思うようになった。味戸さんは、そんなことを自覚して描いてはいないと思う。無自覚に実践している。
内実が伴わぬと批難あるいは嘲笑が聞こえてきそうだが、まあ、一味戸ファンの他愛無い妄語と思ってくだされ。
折りたたみ傘を持ったほうがよいという昨日の天気予報を見事に覆す晴天。午後、沼津市のマルサン書店仲見世店へ 自転車で行く。久しぶりに見る海外文学。おお、国書刊行会フェアはまだやっている。山尾悠子のサイン本も。見るだけ。 ウンベルト・エーコ『プラハの墓地』東京創元社2016年初版帯付を購入。3500円＋税とは。高いけど買う。帰りは向かい風。 ひいふうふう、疲れるう。ブックオフへ寄らずに帰宅。
ネットの見聞。
《 地蔵コーンの注文受付を開始します。 希望の色と個数をお知らせ下さい。第一ロットの参考にします。価格は8千円で確定。内訳は5千円は職人さんの工賃 （切削、接着、研磨、塗装）で、3千円は作者の諸経費やイニシャルコスト80万円の回収です。 》 Hasegawa Fusao
https://twitter.com/hasegawa_fusao/status/738154247213056002
《 （承前）米軍は、操縦技術の未熟な日本の特攻機のことを、日本語のバカを用いて「バカ・ボン（爆弾）」 と呼んでいたと言う（保阪による）。バカボン・・・・。 》 森岡正博
https://twitter.com/Sukuitohananika/status/740046491763380224
《 海軍の戦果確認があまりにガバガバだったため、昭和天皇が戦争末期に「サラトガが沈んだのは今度で たしか四回めだったと思うが」と指摘したという話、本当によい。 》 辻田 真佐憲
https://twitter.com/reichsneet/status/740122607563866112
《 例えばＴＰＰ醜聞。アメリカの大統領候補は全員がＴＰＰに反対。なぜこれほど欠点だらけの仕組みのために自民党は 公約違反までしたのか。なぜ政府はアメリカの政策的迷走予期できなかたのか。アメリカが「降りた」あと日本は これをどうする気なのか。その問いに答える人が誰もいない。 》 内田樹
https://twitter.com/levinassien/status/740340812261662721
《 どうでもいいこと言うけど、「ほしいものリストの対義語はやきいものショパン」ってギャグずっと言ってるんだけど 誰にも相手にされたことない 》 つじくも
https://twitter.com/kpyorrhea/status/722067634989076480
ネットの拾いもの。
《 他人なしで生きられると思う者は間違っている。他人は自分なしには生きられないと思う者はさらに間違っている #古代ユダヤの教え 》
《 「鹿曰く」という謎のメッセージに暫く考え込んでいたが、「司会枠」のことであることに気がついた。 》
《 自宅本棚よりブックオフのほうが本が見つかるなぁ。 》
