奥の奥

 きょうも小雨。でもお散歩は欠かせない。ブックオフで二冊。朝松健「宇宙からの性服者」ケイブンシャ文庫 1992年初版、佐藤多佳子サマータイム新潮文庫2003年初版、計210円。前者は五日に触れた本。後者はご機嫌伺い贈呈用。

 山口雅也「ステーションの奥の奥」講談社2006年読了。子ども向けのミステリーランドシリーズの一冊だけど、大人も楽しめるワクワクドキドキの本格ミステリだ。東京駅の奥の奥には魔物が潜んでいる。オペラ座の怪人みたいだ。こちらには吸血鬼が登場。なんかエリック・ガルシア「さらば愛しき鉤爪」を連想した。これは恐竜が主人公。あり得ない話だけど、じつは、とありそうな印象。密室殺人のトリックには笑った。ありえねえ〜。だけど面白かったからすべてよし。