最終日

 寒!やっと冬が来た。富士山は気持ちいい純白。年末はこうでなくっちゃ。
 K美術館の今年の展示はきょうでおしまい。ブックオフ行きは終わらない。横山秀夫第三の時効集英社文庫2006年初版(加筆改稿とある)、アルベルト・モラヴィア「苦い蜜月」ハヤカワ文庫1985年初版、計210円。

 伴田良輔「独身者の科学(セックス)」河出文庫1988年は愉快。副題は「愛の傾向と対策」だけど実用的なわけではない。見て楽しみ読んで楽しみそしてわが身を振り返って苦笑する本。のっけから「人間とは何か」。その答えは「ただの骸骨である」。まあ、そうだなあ。紹介されている一文が笑える。
「歯が痛い人にとっては、世の中がどうなっていようと、歯医者に行くことが一番重要なことだ。」ジョージ・バーナード・ショウ
「はじめて女をバラにたとえた者は天才であった。二度目にそうした男は愚か者であった。」ポール・エリュアール
「ナイアガラの滝は、典型的新婚旅行における二番目に大きな失望にすぎない。」オスカー・ワイルド
 新婚旅行ねえ。この本の58ページに女優ソフィア・ローレンの見事なバスト写真(印刷が悪い)があるけど、紅顔の少年時代、ポッと一目惚れしたのが71ページにあるシー・スルー下着姿のソフィア・ローレン。映画雑誌こで見たこのカラー写真が今も(この本では白黒)目に焼きついている。映画「ああ結婚」より。いやあ、この映画一度観てみたいわ。

 「幻影城の時代」が出たようだ。「オマージュ」には私の名前も。ちょっと恥ずかしいな。うれしいな。