昨夜は赤ワイン今夜は吟醸酒

 昨夜、ブックオフ三島徳倉店へ自転車でひとっ走り。幸田文「きもの」新潮社1993年初版、筒井康隆「壊れかた指南」文藝春秋2006年初版帯付、松浦理英子ナチュラル・ウーマン」河出書房新社1994年初版、マルグリット・ユルスナール「三島あるいは空虚のヴィジョン」河出書房新社1982年2刷、古川日出男「ニ○○二年のスロウ・ボート」文春文庫2006年初版、計525円。本を床に並べて眺めながらテレビの時間を待つ。
 アントニオ・ガデス舞踊団の「カルメン」、ジャン・コクトー台本/ローラン・プティ振付のバレエ「若者と死」を立て続けに視聴。フラメンコとバレエを満喫した。失恋・嫉妬から殺人を犯す男、失恋・絶望から自殺する男。興味深い組み合わせだ。大地を叩きつけるフラメンコ、地上から舞い上がろうとするバレエ。後者のニコラ・ル・リッシュのずば抜けた跳躍に目を見張った。ゲストのミステリ作家逢坂剛も驚いていた。背景に流れるバッハ「パッサカリア」がじつに効果的だった。二時間たっぷり堪能。会場で観たら忘れ難い印象を胸に刻んだだろう。酩酊したくなり赤ワインの栓を開けた。

 宅急便。な、なんと深沢幸雄氏か制作したぐい呑ニ碗。先だって氏から恵まれた南アルプス市立春仙美術館「深沢幸雄の全貌」展図録にあった三点のぐい呑みが心に残った旨のお礼状を送ったのだが、まさか同系列姉妹碗を恵まれるとは! 感謝感謝。さっそく電話。氏は外出していて不在、長女の方にお礼を述べる。今夜はこれで吟醸酒だ。酒飲みの言い訳みたいだな。