梅雨入り

 昨日午後二時から六時まで来館者の話を聞く。きょうは午前十時から午後一時まで来館者の話を聞いた。昨日は帰宅後、クラブツーリズムの新人研修、静岡大学生らの視察行程の打ち合わせ。午後九時からはテレビ東京の二時間ドラマを視聴。合わせ貝がダイイングメッセージドラマの鍵となっていたりして頻繁に使われていた。番組途中風呂に入ったけど、のんびりした進み具合なので問題ナシ。それからはフジテレビの「グータン・ヌーボ」を視聴。女性芸能人三人のお喋りに今時の風潮を垣間見る。なことで、古本は買ってもまるで読書せず。こんなことでいいのかなあ。と、思いつつ小雨の中ブックオフ長泉店へ。白洲正子「対座」世界文化社2000年初版、唐沢俊一ほか「人形考」パロル舎1997年初版帯付、計210円。二冊とも昨日見送っていた本。結局買っちゃった。「対座」から。
良寛の書なんか、どれが真物かわかんない。絵でも陶器でも何百年もの間、真物として通ってきたものがあるなら、真贋論争なんて意味がなくなってきますね。結局は、美は信用か、否かで、自分の眼を信用するしかないんです。」49頁
「世に、古い物はいい、といいますね。古い物にはしっかりした美しい形があるからです。ただ古いからではなくて、それが、初めて出来たものだからいいのです。初めて作り出すためのエネルギーというか、勢いが美しい形となって表れているからです。それをコピーしていく後続の作品がだんだん堕落していくのは、そのエネルギーを失っていくからなのよ。現代作家の作品が得てしてつまんないのは、やたら力を入れて他人目を驚かせてやろうと気張って作るからです。それは自発的なエネルギーではありませんね。」49・50頁
 ここを読んで疲れがとれてきた。後の引用からは印象派や味戸ケイコさんの絵画、北一明氏の焼きものを連想した。最初の突破力、そして衝撃波。