燕と西瓜

 昨日は差し入れの大玉西瓜(すいか)の半分を居残った四人で賞味して午後九時帰宅。それから夕食。オヤツも食べてなかったわ。出品参加が65になってしまった。もうほっとけ〜、の気分。展示だけでなく、演奏や朗読まで入ってきて、なにがなんだか。全部無料。そこがウリ。でも手抜きをしたら即退場。

 風邪は抜けずに疲れ気味なので、曇天だけどバスに乗る。バス停前の軒下に掛かっている小型スピーカーの燕の巣から五羽のヒナが首をそろえて餌を待っている。雁首そろえて、と書くところだった。ちょど桜家の大奥さんが来たので挨拶ついでに教えると、気づかなかったわあ、と感心しきり。

 午後、ブックオフ長泉店で二冊。世界写真全集・集英社1983年初版函帯付の「2 ポートレイト」「9 ファッション・フォトグラフィ」。計210円。
 知人が来館。彼の車に同乗してブックオフ三島徳倉店へ。江本創「幻獣博物記」パロル舎2004年初版帯付、丸谷才一忠臣蔵とは何か」講談社1984年初版帯付、計210円。知人は文庫本を八冊ほど買った。互いに満足。
 午後三時、市川直二郎氏を始め、日本人女性四人、アメリカ人女性、オーストラリア人女性そして男性一人が集合。和やかに初顔合わせ。

 日々の出来事や雑想を綴っているけど、一日一日をこまめに書いていても、そこから大事なことが抜け落ちている気がしてならない。いわば兆しのようなものだ。昨日は若い女性が二階の展示室で午後七時までせっせと制作に励み、一階では音楽関係者が集って八月の演奏について打ち合わせをしていた。そんな混沌状態が毎日続いている。それからどのようなモノが産まれてくるのか。そんな創造までの現場に今、自分はいる。それぞれの参加者もなにかしら煽られ自ずと熱くなっている。暑い八月は記憶に残る夏になるだろう(か?)。