「NOIZ・2007」八日目・立秋

 朝は慌しくて、新聞の朝刊は夜帰宅してから読むようになってしまった。昨日の静岡新聞朝刊、「論壇」はニューヨーク大名誉教授佐藤隆三「自民党大敗と株価の動き」。
「日本の法人税が国際水準から見て高すぎる、との議論がある。それ一つを取ると日本企業が不利な競争を強いられているように聞こえるが、企業が負担する労働者一人当たりの総合費用は、賃金、保険料、年金等を含めた金額で米国の75パーセントとの推計もある。米企業は、法人税の他に多額の寄付金を支払うことで社会貢献をしている。総合的に見ると、米企業の負担は日本よりも大である。」
 まったく統計の魔術で誤魔化されるところだった。

 きょうも真夏の空。でも、どこか秋を感じさせる冴えた青い空。午前十時過ぎに赤ちゃんを抱いた母が来館。開口一番「わあ、凄い」。やったね。
 参加者は百人を超えてしまった。もう、知らんわ。来館者は打ち寄せる波のようにどどーっと来たり、すーっと引いたり。午後三時半、外ではもくばこと柳田昌美氏が制作に励み、二階では立原あゆみ嬢が制作に励み、一階展示室では市川直二郎氏が水口健司氏と座り込んでまったりと話しこみ、入り口ではTadashi氏が白砂勝敏氏の奥さんとまったり。来館者のふっと途絶えた午後のひととき。

 コピーをしに行くついでにブックオフ長泉店へ。五味康祐「一刀斎の観相学的おんな論」サンケイ出版1980年初版、大岡昇平「靴の話」集英社文庫1996年初版、計210円。