アブラクサス

 涼しくなったものだ。昨夜はサンタナの1973年大阪公演ライヴCD二枚組み二時間を通して聴いた。LPレコードでは三枚組み、横尾忠則の22面体ジャケットで話題になった。CDにはその縮小版が付いているけど、たしかにスゲエや。演奏もスゲエ。シビレル。男女交合の法悦の境地ね……???続いて1970年のアルバム「天の守護神(アブラクサス)」も聴く。「ブラック・マジック・ウーマン」はシングル盤とは違う。やはりライヴがいい。それにしてもアブラクサスとは言い得て妙だ。

 きょうも秋霖。美術館まで歩いてきたけれど、誰一人ともすれ違わなかった。水はねを飛ばして車が走り去って行くのみ。心の関係性の喪失ということを思う。

 ブックオフ長泉店で三冊。栗本薫「ぼくらの世界」講談社1984年初版、麻耶雄嵩「あいにくの雨で」講談社ノベルス1996年初版、ジェイムズ・クラムリー「明日なき二人」ハヤカワ文庫2006年初版、計315円。