109 ・ 35

 午前十時前に早、来館者、湯浅猛氏も師と呼ぶ方を連れて来られる。師匠、展示室正面中心の額縁のない百号の油彩画に「額がないほうがいいねえ。絵が広がる」。湯浅氏、苦笑い。その師は最近陶芸に凝っていて、北一明「ある伝統美への反逆」三一書房をお買い上げ。ありがとうございます。

 きょうは 109 の日だと思ったら、109=トラックの日。でも、多くの日本人はノーベル賞に注目だろうな。毎日新聞昨夕刊記事から。

 南部陽一郎の「対称性の自発的破れ」の概念……?

「彼の研究は時代を先取りしすぎていた。」ジェームズ・クローニン(80年にノーベル物理学賞
「南部さんの概念は、実験で実証されるというより、新しい思想と言うべきものだった。」佐藤雅彦宇宙論

 小林誠益川敏英の「物質の基本粒子であるクォークが少なくとも6種類必要である」予言……?

「3氏はいずれも受賞理由となった理論を発表してから35年以上待った。」

 こんな記事を読むと、北一明氏の作品や評価を連想してしまう。ごく少数のワカル人にはワカルのだが。

 ブックオフ長泉店で二冊。ローレンス・バーグリーン「カポネ 人と時代」集英社1999年初版帯付、太田忠司「Jの少女たち」講談社ノベルス1993年初版、計210円。後者には「中国・四国を便利に結ぶ フェリー時刻表」とバスの乗車券が挟み込み。某小出版社の本には恵文社一乗寺店の栞が挟まっていた。流れ流れて長泉。