俺は猪木だ

 昨夕、友だちの車に同乗、ブックオフ沼津店へ。矢作俊彦「ららら科學の子」文藝春秋2003年初版帯付、赤坂憲雄「東北学/忘れられた東北」講談社学術文庫2009年初版、村上春樹吉本由美都築響一「東京するめクラブ 地球のはぐれ方」文春文庫2008年初版、エリック・アンブラー「あるスパイへの墓碑銘」創元推理文庫1998年14刷、トム・ロブ・スミス「チャイルド44(上・下)」2008年4刷、計630円。

 友だちの家に戻り料理を積んで沼津市三園町にある牛山精肉店へ。休日の店内でご夫婦と我ら二人の四人でささやかな宴会。私は朝摘みクレソンと赤ワイン、友だちはお手製料理、牛山ご夫妻は舌びらめのオーブン焼き、ギョーザなどなど。昨日急に決まったので、私は料理が間に合わなかった。いつもだったらトマトソースを作って一品作るのだけれど。美味しい料理と酒で話が盛り上がる。夜更けてお開き。牛山精肉店(055・932・7007)は兵庫の三田牛も扱っているすごい店。アントニオ猪木が買いに来た時、奥さんは「ねえ馬場さん」と応対した。それから猪木のサイン入りカレンダーが来るという。それにしてもこのパソコン、「もりあがる」を変換したら「漏りあがる」。どこからそんな文字がでてくるのか。

 陽射しに秋を感じながら昨日買った「東京するめクラブ 地球のはぐれ方」文春文庫をぱらぱらと読む。五年前の熱海の惨状が生々しい。その頃だったか、熱海の旅館組合長の弟さんから活性化のアイデアの打診を受けた。金をかけないでできる「今しか見られない!期間限定廃墟見物ツアー(保険は自前で)」を提案したが、危険だし恥ずかしくて出来ないという返事。こりゃダメだと思った。

「結局のところ、熱海って、日本の観光地の悪いところの縮図なんだよ。そういう要素が全部集まっているという。」都築響一 192頁