天気は上々、八十八夜

 昨夜のテレビ東京出没!アド街ック天国」は沼津市の特集。このせいか、午前十時には沼津港の駐車場は昨日とは打って変わって満杯状態。とは友だちからの電話。昨夜はこの番組を観終わって友だちと長電話。それから「ダ・ヴィンチ・コード」を視聴。結末部分は原作を端折っているので原作を読んだ身には感興がそがれる。やはり小説の枝葉末節の面白さは映画では再現できない。小説と映画は違ったものだと思えばいいが。

 ダン・ブラウンダ・ヴィンチ・コード(下)」角川書店2004年で、ディズニーの「リトル・マーメイド」に、大好きな画家ジョルジュ・ド・ラ・トゥールへの言及があるのに感心。

≪アリエルが海中の洞窟に隠していた絵が十七世紀の画家ラ・トゥールの描いた「悔悛するマグダラのマリア」──追放されたマグダラのマリアに捧げられた有名な絵画──にほかならないのに気づいて、ラングドンは危うく声をあげそうになったものだ。≫61章

≪歴史はつねに勝者によって記されるということだ。ふたつの文化が衝突して、一方が敗れ去ると、勝った側は歴史書を書き著す。みずからの大義を強調し、征服した相手を貶める内容のものを。≫60章

≪わたしたちの魂の助けとなるのは謎と驚きであって、聖杯そのものではないのよ。聖杯の美ははかなさにこそ本質がある。 ≫105章

≪「フィレンツェで会えるなんて最高よ、ロバート。だけど、ひとつだけ条件があるの」ソフィーの口調が真剣になった。「美術館も、教会も、お墓も、芸術も、遺跡もおことわりよ」
 ソフィーは体を前に寄せ、もう一度、こんどは唇にキスをした。ふたりの体がそっと近づき、やがてひとつになる。ソフィーが体を引いたとき、その目は確信に満ちていた。
 「わかった」ラングドンはようやく言った。「それで決まりだ」≫105章

 こんなセリフは映画にはなかった。残念。ネットの拾いもの。

≪そりゃ、読者に対す背信行為、ってもんじゃないですか?

 「そりゃ、読者に対す後背位」ぐらいにしてあげてくださ〜い。≫