昨夕帰りがけにブックオフ長泉店で二冊。神田龍身(たつみ)「紀貫之」ミネルヴァ書房2009年初版帯付、青井汎(ひろし)「宮崎アニメの暗号」新潮新書2004年初版、計210円。後者は、ビクトル・エリセ監督の映画「ミツバチのささやき」からの宮崎アニメの影響を書いているので気になっていた。
水木しげる「猫又」朝日ソノラマ(サンコミックス)1966年初版の「太郎稲荷」を読む。ウィキペディアに以下の記述がある。
≪短編「太郎稲荷」は、星新一作品とのストーリーの類似が指摘され、水木は盗作を認めて謝罪し、朝日ソノラマが和解金を星に支払い、単行本『猫又』は「太郎稲荷」が削除された版が刊行された。≫
≪私は人から借りて、ようやく四十冊ほど読むことができた。四十冊つづけて読んでもあきない作家だ。≫
まえがき「思うこと」から。やっと売れ始めての感想。
≪編集者は幸運をもたらすものだが、あまり幸運の度が強すぎて仕事を強要されるとこれまた地獄になる。さすがのぼんやりした家内も「貧乏な昔の方がよかった」という今日この頃である。 一九六六年十一月≫
テレビの「ゲゲゲの女房」は、まだ貧乏の頃の話だ。
某ブログの28日から。
≪公立美術館での個展は、作家の実力を何ら担保するものではないという典型的な出来事だった。≫
ネットの拾いもの。