水木しげるの貸本マンガは十冊くらい持っている。四十年ほど前に買い集めたもの。他につげ義春の時代マンガなどを貸本屋で百円二百円で買った。初めて買ったのは、三島市中心街にあった富士書房とかいった古本屋に積まれた本から発掘した水木しげる「化烏」だった。きょう美術館へ持ってきたのは、「池袋 ネオ書房」の印がある「地獄流し」東考社(発行年不記載)。巻末に「読者コーナー」がある。読者から送られたマンガの似顔絵が採点されている。名古屋市86点、高知市85点、広島市82点、鹿児島市88点、川崎市91点、90点、92点、横浜市87点、浦和市82点、愛知県87点、広島県85点。
≪先生の作品は、三、四年前から愛読しております。どれをとっても画とストーリーが両立しているように思います。本当にステキです。もし「日本で一番の劇画家を上げよ!!と云われたら、先生をボクはぜったいに上げます。ところで一ケ月前、切手三十円同封して先生の原画をお願いしたのですが、今だとどきません。≫
≪日本一の愛読者をオコラせてすみません。原画は一ケ月に二度ばかりまとめて送っていますが忙しいときは少しのびるのですが必ず切手を送った方には送ることにしていますから御安心下さい。≫
太っ腹というかなんというか。ネットの拾いもの。
≪「なんでか知らないけど、俺のクラスって寅年生まれの奴がやたら多いんだよなぁ」≫
一週間前のこと。東京都大田区に住んでいる知人女性が、「ナントカ・タツコいう画家の……」と発言。それって川端龍子(りゅうし)記念館のことだろ。男だよと教えてあげた。