童謡・沼津

 昨日話題の林由紀子『プシュケの震える翅』の冒頭。

≪どの本にも、薄い翅の生えた小さな生き物が棲んでいる。その微かな翅の震えを感じるとき、本を愛する人は孤独ではない。≫

 昨日は大暑、きょうは猛暑、明日は酷暑? んなことはない……と思いたい。暑い中、年配のご婦人が初来館。展示中の内田公雄の抽象画はどう観たらいいんですか? と訊かれる。ワカルワカラナイではなく、服の柄や着こなしを粋、野暮と評するように、この絵は粋か野暮か、と判断するように観たらいかがですか、と応えると、ああ、と納得される。それからもじっくりとご鑑賞。嬉しいね。

 昨夕帰りがけにブックオフ長泉店でほるぷ出版から1974年に出た『名著復刻 日本児童文学館』を三冊。『西條八十 童謡全集』、『酒井朝彦 木馬の夢』、『竹久夢二編 日本童謡撰 あやとりかけとり』、計315円。

 『あやとりかけとり』に童謡「沼津」があった。

≪この子の可愛さ限りなし。

 山で木の数、萱の数、

 富士へ上れば星の数、

 沼津へ下れば松林、

 千本松原、小松原、

 松葉の数よりまだ可愛い。≫

 昨日、東京から「水木しげる展」を見に行きたいという女性から問い合わせの電話。どなたから聞いたのだろう。ネット環境には縁のない方のよう。『ゲゲゲの女房』ネタ。

≪最初から見とけばよかったわ

 こんなに面白いとは思わなかった ≫

≪先月に仕事止めてからニートで1ヶ月間ずっとこれを昼飯喰いながら見てるがすげー面白い。

 なけなしの金でプラモの長門だかを買ってきたあたりから見始めたが、米櫃に米ないじゃん状態で飯喰うのも大変なのに連合艦隊を揃えるとか言っててワロタw

 もうグイグイ引き込まれたなあ。ガチで理想的ないい嫁だわ。≫

松下奈緒の顔芸で大ヒットした

 パーツが大きくて輪郭が歪んでいるのが味わいぶかい≫

≪松下が微妙な表情をして開始

 松下が微妙な表情をして次回

 これは何か決まりでもあんのか?≫

≪最終週 水木、妖怪に転生≫

≪水木先生はナチュラル妖怪だからな その人生自体妖怪漫画みたいなもんだ≫

 ネットの拾いもの。

≪カリスマモデルって妖怪ばっかだな ≫