少年とオブジェ

 赤瀬川原平尾辻克彦)『少年とオブジェ』北宋社1978年初版は、市ヶ谷にあった北宋社で赤瀬川氏にあいさつして買った。赤瀬川氏とはその時が初対面だったかは記憶にない。温和な印象が今も記憶に残っているから、初対面だったのだろう。 1981年に角川文庫になり、その「もう一度、あとがき」にはこんな記述。

≪最初は四六変型の単行本で北宋社から出たのだけれど、(引用者:略)六百部しか売れなかったという。われながら驚いた。≫

 この本にも赤瀬川の挿絵がいくつも載っているけど、『睡眠博物誌 夢泥棒』の挿絵には及ばない。というより、『睡眠博物誌 夢泥棒』の絵が図抜けてスゴイのだ。

  桜井文庫4 三喜徹雄『笛の本』1975年初版500部限定を美術館へ持ってくる。『水木しげる妖怪画集』朝日ソノラマ1970 年初版帯付、『林静一作品集』青林堂1972年初版、林静一『紅犯花』幻燈社1970年、『つげ義春作品集』青林堂1969年初版、『つげ義春初期短篇集』幻燈社1969年、故つりたくにこさんの葬儀会葬御礼の品(タオルセット)、ジャズ喫茶のマッチなども持ってくる。どこまで展示するか。