秋涼の風

 午前中は晩夏の暑い空だったけど、午後に入ると雲が広がり日が翳り、晩夏終了、秋涼の風。

 ブックオフ長泉店で二冊。『寺山修司名言集 身捨つるほどの祖国はありや』PARCO出版2008年7刷帯付、深沢七郎『生きているのはひまつぶし』光文社2005年2刷帯付、計210円。どちらも若い人は知らんだろうなあ。作品の面白さも。前者から。

≪同じ鳥でも飛ばない鳥はなあんだ?

 それは ひとり という鳥だ≫

≪なみだは

 にんげんの作る一ばん小さな海です≫

≪夢は現実の欠落を埋めあわせるためにではなく、現実の水先案内人としてあるべきだ。≫

≪ひとはだれでも、実際に起こらなかったことを思い出にすることも、できるものなのです。≫

≪わたしが、モダン・ジャズを好きなのは、それが反逆的で、「スローガンのない煽動のようで、綱領なき革命」のようであるからです。≫

≪川に逆らひ咲く曼珠沙華赤ければせつに地獄へ行きたし今日も≫

≪本書は寺山修司の遺した著作物の、ほぼ総てを検討し、「名言」と判断した言葉を厳選して掲載した。≫

 打ち込み〜消去の繰り返しを楽しみ、いまは上記の名言。明日にはまた別の言葉に入れ替わるだろう(面倒だからしないけど)。この本には当然ながら、「はやぶさ」のように流星的な輝きを放つ言葉の総てを収録しきれていない。各自自分だけの名言集が作れるほどの言葉が、寺山修司の作品には金鉱脈のようにある。

 ネットの拾いもの。

≪中国4000年というけど、じゃあ、いつ4001年になるんだ?≫