昼まで、グラウンドワーク三島のイヴェントの下調べで、事務局の女性を連れて三島市旧市街地の川筋の普段は歩かない路地裏を歩いて廻る。面白〜いと喜ばれる。午後一時開館。昼食。ふう。
初めての来館者を見送り、午後の陽射しを浴びる。歌壇に水遣り。また初来館者。水遣り中断。まだ絵を撤収しなくてよかった。
管野美知子歌集『非天』雁書館1980年を読んだ。サハリンから引き上げ、札幌に住む女性。
《 刺しとほすまなこと思ふ雪の芯 夢の岸辺をあゆむひとりに 》
《 影すらもとどめぬものら過(よ)ぎりゆく高層の窓辺のここも奈落 》
《 未婚とは刑(しおき)のひとつさればわがうす墨いろのあやめそよぐも 》
《 さくらばなあかるく昏く降るなればことばことばを何は救はむ 》
《 あけやらぬ街を埋めて降りしきる雪こそうつつの柩なるべし 》
《 われもただ影のたぐひか ひらひらと運ばれてゐる夜の昇降機 》