だましてください言葉やさしく

 昨夕帰りがけに二冊。川瀬七緒よろずのことに気をつけよ講談社2011年初版帯付、永瀬清子詞歌集『だましてください言葉やさしく』童話屋2008年初版帯付、計210円。

 永瀬清子『だましてください 言葉やさしく』童話屋をさっそく読んだ。平伏。目から鱗が落ちた。「私が豆の煮方を」という詩の冒頭。

《 私が豆の煮方を工夫しこげつきにあわてているひまに/あなたは人間の不条理についてお考えです 》

 「有事」の冒頭。

《 戦争が来たらと云う。/戦争が来たら、という声そのものがもう有事なのだ。》

 「嗅覚」の後半。

《 だのに人々は自分をグループに加えること、つまり入会、入党、入学、入社、入組織、同盟することを最大の拠点と考え/そして自分の嗅覚を失なう。》

 熱くなった頭に冷水をぶっかけられたような読後感。日常を詠った詩ではない。日常に腰を据え、そこからぐいっと立ち上げる、しなやかで強靭な思索詩だ。高所大所とは真逆の日常生活感覚から、大所高所から物事を論じ大言壮語に奔走する論客や人々の足元に水をかける。自分が恥ずかしくなった。

 知らなかった女性の悩み。

《 斜め掛けのメッセンジャーバッグとかポーチとかって、両手使えるし便利なんだけど、薄着になると胸の谷間にがっちりストラップが入って、おんぶ紐が食い込む昭和のお母さん的バストになるのが悩み。なんかうまい方法はないものか。》

《 「バッグ斜めがけ乳割れ」状態のことを「π(パイ)スラッシュ」と呼ぶ。》

 リンク先のネットゲリラが遮断された。 避難所。

《 新規サーバーは、まだ未定。なんせアクセス数が多いので、どこに行っても嫌われ者w 》