牧村慶子さんは、10日(木)お昼ごろ来館予定。
昨日、大阪のワイアートギャラリーで個展開催中の銅版画家林由紀子さんから新作の『ガラスの角と青い薔薇』を見せてもらう。印刷よりはるかに精密で、目に鮮やか。扉があらたに開いた。これは買いたい。それからいろいろ語らう。挿絵画家ハリー・クラーク Harry Clarke によるゲーテ『ファウスト』アメリカ版を拝見。荒俣宏は『アンデルセン童話集』新書館2005年の解説で書いている。
《 『アンデルセン童話集』もそうだが、クラークがカラー挿絵を制作したところがビアズレーと決定的に異なる部分だ。フラットなモノクロ画だけなら、クラークは世紀末アーチスト、ビアズリーの後輩でしかなかったはずだが、その彩色画によってまったく独自の世界をうみだしたからである。》
「そうだろうか? モノクロ画だけでもビアズリーとは決定的にちがっている。彩色画はつまらない。」
林さんと意見が一致。岡上淑子写真コラージュ集『 Drop of Dreams 』には仰天。こんなエレガントな写真が1950年代にあったとは。
荒川洋治『心理』みすず書房2005年初版を再読。萩原朔太郎賞受賞の詩集。表題作「心理」の冒頭。
《 新幹線三島駅を通るたびに
「ああ、もっと勉強しなくては」と子犬は思う 》
これは「まえがき」のようなもの。続いて詩が始まる。
《 昭和二十年 終戦の年の十二月
静岡県三島市に「庶民大学」の序章はうまれた 》
この詩のためにサイン本を神田神保町の東京堂書店で購入。そんな理由でもなければ、詩集を新刊で買わない。
ネットの見聞。
《 「安く」でも「高く」でもなく「適切に」です。ほんの少しのトレンドの変化が世の中を変えます。 》
《 遭難者以外の登山者の皆さんへ(お願い) 栃木県警察
「山でヘリを見かけたときは、手を振っての挨拶はご遠慮願います」 》